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微糖ロリポップのあらすじ&ネタバレ!最終回(結末)はどうなる?

微糖ロリポップ

この記事は約 6 分で読めます。
タイトル 微糖ロリポップ
原作・漫画 池谷理香子
出版社 集英社

平凡な女子学生、円の両親が、
宝くじで一億円をゲット!

しかし医療番組にハマっていた両親は
今までろくに勉強したこともないのに、
仕事を辞めて医者になると言い出し、

円は、家事すらしなくなった両親と離れ、
居候生活を開始するが……。

漫画的な居候の設定に説得力を持たせ、
しかも「高額当選の怖さ」を協力に
印象付ける導入からパワフルな、

しかしだからこそ円に共感できる、
超異色超急展開系の
強烈系ラブストーリーです。

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微糖ロリポップのあらすじ紹介

工務店に勤める父親と、パートをする母親、
ギャンブル好きだが平凡な家に育った円は、
ある日突然両親から、

仕事を辞めて医者になるという
決心を聞かされることになります。

なんでも宝くじで一億円が当たったので、
かねてからテレビ番組を見て憧れていた
医者になるのだということでしたが、

そもそも中高生の間教科書を開かず、
父親に至っては高校すら出ていない状況で、
目指すにはあまりに無謀な感じでした。

しかし両親の決心は固く、仕事は辞め、
家事も実家の円の祖母に頼り切る形で、
勉強に専念したいとのことだったので、

引越しを嫌った円は、父親の「恩人」の
家に居候することになります。

しかし、小学校の算数にすらつまづき、
家から実家に向かうにも飲み歩いて
一週間も空費してしまうなど、

両親の医大合格への道は果てしなく遠く、
円が居候した家も何やら不穏な空気があり
安心するには程遠い状態でした。

微糖ロリポップのネタバレと今後の展開は?

普通に学校に通っていた少女円は、
ある日突然両親から、
衝撃的な事実を聞かされます。

それは宝くじで一億円が当たったという
夢のようなお話でした。

今まで欲しかったものが沢山あったのに
それが吹き飛ぶほどショックを受けた円は
ヘリコプターに乗りたいと頼みますが、

両親にあっさりと断られ、しかも、
このお金で我々は医者になるんだと、
高らかに宣言されてしまいます。

しかし円の両親は、中高と一切
教科書を開いていなかったことを
自慢しているようなタイプの人で、

父親に至っては高校すら
卒業するところまで至っていません。

にも関わらず二人は医療番組にハマり、
仕事を辞めて医者になるんだと
熱を上げてしまっています。

しかも母親の実家で、円の祖母に
家事を全面的にして貰いながら
勉強に専念するというのが、二人の

「必勝のプラン」でしたので、円は
静岡に引っ越す必要が出てきますが、
これを完全に拒否します。

すると両親も熱心に説得はせず、
円はここに残るべしと方針を決め、
円は縁のある人の家で居候することに。

もっともその家のご主人が円の父を
恩人と慕っているのはひとえに
勘違いだったりするのですが、

円の父も安心するし、離れで
プライバシーも守られているので
円もここに落ち着くことになります。

しかしこの家にはやたらと生意気な
知世君がいたり、不思議と円との距離が
遠目に設定されていたりと、

何やら妙な点が多く、円にとって
安心できる感じでもなかったのでした。

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微糖ロリポップの読んでみた感想・評価

典型的なシンデレラ系の物語が
展開されると思いきや、
ヒロインに増えるのは気苦労という、

ある意味現実的な状況が
ハイテンポとリズムを生み出している
個性的な一作です。

「王子様」に見初められたり、
いきなり大金をゲットしたりする、
シンデレラストーリーは、古今東西、

大人気の定番と言えますが、
現代日本ですとやはり宝くじが
そのキーワードになる感じです。

本作もまたいきなり両親が
一億円の宝くじを当てたという
超ラッキーな導入から入りますが、

そこで一気に生活が変わるとは、
まったくならないのには
正直驚きました。

何しろ、今までまったく、高学歴とも
医療に関する仕事とも無縁なのに、
医療ドラマにハマったことで、

両親揃って医者になると、
言い出されるのですから、
円ならぬ読み手もビックリです。

しかもその計画は相当お気楽というか
杜撰なレベルであり、仕事はせずに、
家事まで親任せで居候と、

まるで高校生のような環境に
身を置いていきたいというのですから、
打ちのめされるしかない感じです。

ここまで来ると恋愛どころではなく、
親周りのドタバタだけで十分に
作品が成立するような濃度ですが、

徹底に徹底を重ねているからこそ、
円の境遇の必然性や悩みが
リアルに反映されているとも思いました。

親が離れてホームシックにというような
定番の展開であっても円の場合、
単なる寂しさだけではなく、

「信用しにくい」思いが重なっており、
その根本的な「不信」こそ、
他のキャラが抱く悩みでもある感じです。

だからこそ、ドタバタの中にも
ずしりと来る重さがあり、そこが本作の
軸になっているような気がしました。

微糖ロリポップはこんな方におすすめな作品!必見

いわゆる定番、名作を呼ばれる作品には
結構な割合で「居候」がいたりしますが、
現在日本においてはなかなか、

住んでいた家を捨てて、誰かの家に
身を寄せるということは少ないものです。

一方、急な臨時収入の中でも、億単位の
レベルになりうる「宝くじ高額当選」は、
悪い意味で人の人生を歪めたり、

一家離散の原因になってしまうことも
少なくありません。

本作はそんな「超高額当選」の怖さと
ヒロインが居候をする必然性が、
まったくボカさずに描かれています。

必然性がないところからの
居候が転がり込んできた的な展開に
うんざりしていた方にも本作は、

ビタリとハマる要素がありますし、
両親が子供不在で熱くなった場合の
厄介さが知れる点でもオススメです。

もちろん、急展開系恋愛ものという
「本筋」に関する部分も
非常にしっかりと描かれており、

物語を進めてもどうなるかが
なかなか見えてこない良質な
「怖さ」も面白いところです。

ただ本作の魅力と強烈さは、
あくまで両親を含む危険なほどの
個性を持つ大人たちに、

本気で振り回される円にあり、
その部分に非常に自覚的に
物語が進んでいくのはいいですね。

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