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怪盗アレキサンドライトのネタバレと感想です!どうなる結末は!?

怪盗アレキサンドライト

この記事は約 5 分で読めます。
タイトル 怪盗アレキサンドライト
原作・漫画 秋乃茉莉
出版社 ぶんか社

二十世紀初頭。

自動車が走り、文明開化が
いよいよ明らかになる
花の都パリを騒がせる、

怪盗アレキサンドライト。

大金などには興味を示さず、
ただ相手の「一番大事なもの」を
標的にするというその怪盗は、

実はアンリ警部の家で働く
家庭教師の女性、ジャンヌで……。

古き良き怪盗もの作品の
素晴らしさをぎゅっと詰め込んだ、
懐かしくも新しい傑作です。

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怪盗アレキサンドライトのあらすじ紹介

花の都パリで、警部の家で
住み込みの家庭教師をしている、
怪盗ジャンヌ。

「怪盗アレキサンドライト」として、
パリを荒らし回るジャンヌですが、
暴力も脅迫も用いることなく、

ただひたすらスマートに、
そして格好良く、
「仕事」を繰り返していきます。

しかも彼女の仕事は、決して
私服を肥やすためのものではなく、
「盗み」に入られた人が、

かえって大事なものを再認識し、
幸せになっていくような
不思議な魅力にも満ちていたのです。

そう何度も出し抜かれてはと
フランス警察も本気を出すのですが、
若く優しいアンリ警部の警戒の

はるか上を行く巧さで
ジャンヌは事を進め続けます。

怪盗アレキサンドライトのネタバレと今後の展開は?

二十世紀初頭の、花の都、パリ。

この華やかな街では近頃、
一人の怪盗の話で持ちきりでした。

その名は「アレキサンドライト」。

盗むものはまちまちですが、
当事者にとってもっとも大事なものに
狙いを定めていくという怪盗で、

なかなかその尻尾を掴めずにいました。

若くして親の七光りで、警部になった
アンリ・ヴェルヌもまた、
その怪盗を追っていましたが、

被害の小ささから熱心ではなく、
むしろ愛妹ポーリーヌの方に
デレデレといった感じでした。

お坊ちゃん育ちのアンリは、
妹の新しい家庭教師も、早速
軽口を叩いていきますが、

実はその長身で色気がないように見える
家庭教師ジャンヌこそ、
怪盗アレキサンドライトだったのです。

そんなこととは露知らず、アンリは
ジャンヌと話をする中で、
「マニアにだけ価値のあるもの」も、

世の中にはあることに気付き、
標的となった家にあるその本に
警戒を集中させます。

しかし、ジャンヌの狙いは
他の人が想像するものとは
まったく別にあったのでした。

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怪盗アレキサンドライトの読んでみた感想・評価

怪盗が出てくる作品ですが、
シビアでキツい展開はなく、
実にいい具合に楽しめました。

本作のポイントは、何と言っても、
ジャンヌこと怪盗アレキサンドライトです。

彼女は普段は女の子の家庭教師も
ビシリとやってのけるほどの
教養と知性を持ちつつも、

いざ「仕事」となると、姿も一転、
誰もが振り向くような美女となり、
大胆な盗みを敢行していきます。

もちろん、変装するにしても
目出し帽を使うような
風情のないことは一切せず、

時には格好良い男性にすら化け、
監視の目を欺いていくんですね。

その鮮やかさは唸るような冴えで、
証拠すら掴ませないほどですが、
ジャンヌの目的は大金ではありません。

その人の一番大事なものを標的に
定めることで、相手に大切さを
再認識させるというのも痺れますし、

厳戒態勢での侵入という
ハードな状況にありながら、
きつい暴力とは無縁なのも良いですね。

ある意味親の七光りで、若くして
警部をやっているアンリの甘さも、
本作では優しさとして、完全に、

プラスに働いてくれています。

伝統的で品が良い感じの
怪盗ものが好きだけど、後味悪い話は
ちょっと苦手な私にとって最適でした。

怪盗アレキサンドライトはこんな方におすすめな作品!必見

世の中の文明が進むにつれて、
犯罪もまた進化を続けていき、
それへの対処もまた先端的になっていく、

そうした現在からすれば、
名探偵と怪盗がバトルを繰り広げる、
「怪盗もの」は過去のものかも知れません。

しかし、万事殺伐とした感じの
現代のリアル事件の話を聞いていると、
ある意味牧歌的ですらある怪盗たちの、

個性的な活躍や探偵の閃きに
懐かしさを覚えてしまうものです。

本作も、二十世紀を迎えたばかりの
花のパリを舞台にした「怪盗もの」で、
お堅い女性ジャンヌが家庭教師に化け、

アンリ警部の家に住み込んでいる、
ドキドキ感ある設定が魅力の作品です。

「仕事」に臨む時のジャンヌは
実にハンサムで恰好良く、しかも
飛び切りセクシーでもあり、

大金や名誉ではなく、それぞれの
大切なものに狙いを定め、
幸せをもたらす「義賊」です。

そしてアンリ警部は甘ちゃんながら
理想と人間を信じる良い若者で、
事に臨んでも常に爽やかです。

鮮やかな盗みの手際と、
悲惨な事件にならない安心感、
そして歴史などにも通じた、

深い知識や人間性と、
本作は古き良き怪盗ものに
必要な全てが詰め込まれています。

しかも全く古臭くなく、
画力も極めて高いので、
今までこのジャンルの作品を、

ずっと楽しんできた方にも、
今まで縁がなかったという方にも、
大変オススメできる一作になっています。

また、当時の絢爛なパリの雰囲気も
十二分に形になっていますので、
伝統的ヨーロッパに根ざした、

人々の営みに関する諸々を
読んでいきたい方にもオススメです。

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