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悪が世界をまわしてる!のネタバレと感想です!どうなる結末は!?

悪が世界をまわしてる!

この記事は約 5 分で読めます。
タイトル 悪が世界をまわしてる!
原作・漫画 さゆ川さゆ
出版社 白泉社

次元の狭間に存在する
漫画キャラが住む世界。

しかし作中で
大暴れする悪役たちは、
意外にも待遇に不満を持っており……。

悪い側に焦点を当てた
作品の中でも、

一際コメディチックで、
共感性が高く、

また、
漫画好きなら「あるある」と、
思わず言ってしまうような、

既存の作品とキャラに対する愛を
素晴らしく感じられる、
悪役ギャグ系漫画です。

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悪が世界をまわしてる!のあらすじ紹介

人間界とは違う
「次元の狭間」に存在する、
「漫画キャラ」が住む世界。

そこでは各キャラが
役を割り振られ、

俳優のように
ギャラを渡される暮らしを
営んでいましたが、

多くの悪役にとって
そこは、
納得のいかない場でした。

せっかく一生懸命に動いて
話を成立させても、

即座になかったことに
なっていたり、

主人公側の正しさや強さを
証明するためにボコられたりと、
とにかく報われない感じの日々です。

しかも、悪役たちを
安易に使い倒す作品は、
得てして面白くなく、

やり甲斐のないもの
だったりします。

しかし、
そんな報われない悪役の世界にも
しっかりとスターはおり、

多くの悪役たちの
羨望を集めたりもしているのでした。

悪が世界をまわしてる!のネタバレと今後の展開は?

次元の狭間に存在する、
「漫画キャラが住む世界」で、
A子は「悪役」を演じていました。

シナリオにしたがい
悪い演技をして
給料を得る日々ですが、

主人公サイドに比べて
どうしても扱いが雑なので、
彼女は大いに不満でした。

しかも、

本当は気のいい仲間とも、
作中だけの「ビジネス的な」
付き合いだったりと、

どうにもやり切れない部分が多い中、
A子は、顔を傷だらけにした
悪役仲間のB介と鉢合わせになります。

彼は見た目がイカついこともあり、
少年漫画でも少女漫画でも
サンドバッグになる日々を送っており、

しかも、その主人公サイドが
実はヤバい奴だったり、

そこまで奉仕している作品が
まったく面白くなかったりと、
強烈な不満を抱えていました。

二人で不満を述べあう悪役たちですが、
それでもA子はB介の
「立場」を良くするべく、

いかつい不良キャラならではの
一手を伝授します。

それは、
「捨て猫を拾う」こと。

見た目とのギャップを
含めた定番の手段だったのですが、

しかしB介には
それをできない理由が
あったのでした。

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悪が世界をまわしてる!の読んでみた感想・評価

物語をいい感じで
盛り上げるための「悪役」たちの
素晴らしさが描かれていて、

思わず今まで読んだ本を
再読したくなるような、

「悪役」と既存の作品に対する
愛が詰まった一作でした。

国家的抗争から
ファジーな戦隊ものまで、

主人公サイドに
やられる「悪」の側に立って
物語が展開される作品も、

今では少なくありませんが、

本作はその中でも
「悪い演技」をしているという
立ち位置で構成されているため、

「悪役」たちに対する同情と
共感の念が一際高まりましたね。

確かに、
よくよく考えて見れば、

主人公サイドは状況的にも
「正しく」なければ
ならなかったりするので、

無自覚的にヤバい人が
主人公だったり、
手際が良くなかったりすると、

悪役があえて
それ以上にヤバくなって、

打ち消しをはからなければ
ならなくなるんですね。

「ひょっとするとあの作品も」、
「あの場面もそうだったのか」
といった感じで、

今まで読んできた作品に、
別の印象を抱いてしまうほどに、

彼らの立ち位置は
リアルで説得力があり、
胸にくる部分もありました。

また、様々なジャンルの作品を
ネタにできるだけの漫画知識など、

「下地」が実にしっかりしていたので、
安心して読み進めることができましたね。

悪が世界をまわしてる!はこんな方におすすめな作品!必見

特撮ヒーロー、戦隊もの、
ラブコメ、そしてスポーツ……。

何十年も前から王道、定番として
若者たちに支持されてきたジャンルは
数多いですが、

そうしたお話は良くも悪くも
「明快」なところがあり、

魅力的な悪役でも
実はいい奴だったり、
味方になったりすることは、

バトルものを除いては
割と少ない感じです。

現実世界は
正義と悪の境界線が
難しかったりする分、

お話としては
そのシンプルさが
受けたりするのかも知れませんが、

本作では様々な漫画の「悪役」を、
仕事として皆さんが演じている、
という形ですので、

憎々しさはまったくなく、
むしろどうしても
「正しく」なくてはいけないし

「勝つ」必要がある主人公サイドの
フォローのキツさが
前面に出ている感じです。

俳優でも
プロレスでも、

「悪役」は、技量はもちろん
人柄が伴っていないと難しいとも
言われたりしますが、

本作の「素」の会話は、
悪役の大変さと素晴らしさを
実によく表現しており、

リアルな悪ではなく
「悪役」が好きな方には

実にオススメできる
一作となっていますね。

また、色々な漫画のシチュを
いじくる感じでネタが続いていくので、

漫画好きなら
クスっとしてしまう部分が
多いのも嬉しいところと言えるでしょう。

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