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想像銀行のネタバレと実際に読んでみた感想!すごく結末が気になる!

想像銀行

この記事は約 5 分で読めます。
タイトル 想像銀行
原作・漫画 竜巻竜次
出版社 東京三世社

もしコメの流通に規制が入ったら、
宴会が禁じられてしまったら、

作品のアイディア作りに
妙な微生物を食べるのが効果的だったら? 

一見荒唐無稽な設定を
軽妙なやり取りと

テンポ良い展開でまとめた、
竜巻 竜次氏による短編集です。

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想像銀行のあらすじ紹介

宴会かパーティか、
という議論は前々からありましたが、

どうしても無礼講に
なってしまいやすいために

評判が悪くなりやすいという短所を
持つのが宴会の悩みどころ。

だったらいっそのこと
宴会を禁止してしまったらどうか、

となり、昭和六十一年、日本において
宴会禁止令が発令されてしまいます。

かなり無茶な案ですが、
しかし、これにより
政権支持率は不自然に上昇、

故に宴会をやろうという
レジスタンスたちの活動は、
自分の嗜好を守るだけでなく、

民主主義を守る意義もある、
となっていったのですが、
政府の力は強く、まったく揺るぎません。

しかし、禁止令から三年が経った頃、
かつての宴会部長たちに
酒が入ったことにより、

各地で宴会騒ぎが勃発します
(ああ宴会の灯は消えず)。  

想像銀行のネタバレと今後の展開は?

ある作家が、なかなか
アイディアが出ないことを
(のんびりと暮らしながら)

気にかけていると、
どこかからセールスマンが登場し、

バイオロジカル・アイデア・バンクという
商品を売りつけてきました。

一種の微生物でこれを食べると
脳細胞が活性化、

もりもりアイディアが
浮かんでくるというのです。

まったくうさんくさい話ですが、
何よりも値段が最低二百五十万と高額で、

主人公にはとても
支払える額ではありません。

そこで、三十万で「中古」を
買うことにしたのですが、

その微生物は自在に人の言葉を操り、
人と同じ食事をしますが、

色々と理屈をこねては
自分からはアイディアを出さないという

困った存在なのでした
(BIOLOGICAL IDEA BANK)。

自主流通米の栽培が禁じられ、
市場に出回る米にも

合成米が混ぜられるようになった
米不足の日本。

しかし実際には闇米が出回る一方で、
一般人は米に関する事柄で
興奮しやすくなってしまうという

副作用を持つ合成米を
食べるハメになることで、

来る食糧不足の折、海外との軋轢、
紛争が起こりやすくなるように
誘導させられていました。

そこでレジスタンスたちは、
畳の上でもすぐさま育ち

収穫できるようになるという新種米
「ササマエダ」を軸に

米市場を一変させるという
戦略を取ります(ライス・シンドローム)。

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想像銀行の読んでみた感想・評価

短編作品を数多く世に出している
竜巻 竜次氏による、
SF系に寄った短編集です。

シチュエーション・コメディ的でありながら
メジャーなお話はあまり用いず、

「日本のコメ問題」や「宴会禁止令」、
「人間関係が希薄な状況での擬似家族」
等々の、今でも通用するものの

あまり作品化はされていないような
舞台設定をキッチリまとめ上げている
技量はさすがとしか言えません。

何より面白かったのは、
「意外なオチ」や

「しょーもないシチュエーション」を
ふんだんに使って話をいい感じに
展開させているところです。

例えば表題作では、
アイディアが出ないことに悩む
作家を主人公にしていきます。

そこまでは良くあることですが、
大金と引き換えにアイディアを
都合してくれるのが、

何とも得体の知れない生物で、
その生物は人の言葉を喋るものの、

「安物」だと身につく
アイディアもそれなりで、

結局は同居人としての方が
都合が良いとなります。

仕事を人任せにしたことで
しっぺ返しを食うといった

オチが多い中、本作の結末は
とても意外性に富んでいました。

また、日本のコメ問題を
テーマにした作品でも、米そのものの
「性質」を変えてしまうことで、

あっと驚くような、しかも納得できるような
ラストが用意されていたり、
こんな些細な理由で

次元がズレてたまるか、な話が
挿入されていたりと、とにかく読んでいて
飽きることがありませんでした。

想像銀行はこんな方におすすめな作品!必見

小説などの世界でも同じことが言えますが、
優れた短編集が世に出ることは、
長編に比べて少ないというのが通例です。

何故なら、優れたアイディアや
キャラクターは長い物語でも
通用するだけの「能力」を持っているし、

一からそうした要素を作り出すのは
非常に骨が折れる作業だからです。

しかし、短編漫画の名手として
知られる竜巻氏は、

そうした苦労を感じさせずに
次々と独創的な作品を世に出しています。

本作はSF仕立ての短編集ですが、
擬似家族や米問題、
作家ならではの創作の悩みなど、

今でも古さを感じさせない題材を、
実にうまくひねった上でまとめています。

特に表題作においては、
「こう来るのか!」と
唸らされたものでしたし、

とぼけたキャラたちが
実に独自性のある世界を
作り上げています。

読み切りから長編への
シフトをしていくのが
常な漫画の世界において、

「プロ」の短編集と出会えることは、
優れたショート作品を読みたい
と思っている方にとって

収穫となることでしょうし、
堅実でありしかも個性的な世界観に

触れられるのも漫画好きにとっては
嬉しいところではないでしょうか。

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