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戦海の剣のネタバレと感想です!どうなる結末は!?

戦海の剣

この記事は約 7 分で読めます。
タイトル 戦海の剣
原作・漫画 天沼俊
出版社 集英社

国内で使う資源のほとんどを
輸入に頼る日本にとって、

海上交通路(シーレーン)は
まさに生命線である。

もし、何者かによりここが
抑えられてしまったとしたら……。

海の底から腐りきった日本を
粛正しようとする男、
それに抗うのは伝説の元海上自衛官!

頭脳と頭脳がぶつかる
緊迫の潜水艦バトル!

守るべきは崇高な理想か、
それとも子供達の未来か?

驚異の海洋シミュレーション戦記が
ここに開幕する。

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戦海の剣のあらすじ紹介

2009年7月25日、日本から
中東に向かっていた石油タンカーが
ミサイル攻撃を受け爆発炎上した。

攻撃したのは潜水艦「くろしお」。

艦長・織田三佐は直後
「シーレーン遮断」を宣言、
日本政府に反旗を翻した。

石油供給を断ち、
日本を根本から崩壊させ、
新たなる秩序を構築するつもりなのだ。

事態を憂慮した海上自衛隊は、
かねてより準備していた
シーレーン防衛計画を発動。

この日のために極秘建造していた
新造艦の出撃準備にはいった。

自衛隊創設以来初の実戦となる
今回の作戦には、「公務員」ではなく
戦うことができる「軍人」が必要だった。

本山自衛艦隊司令は、反乱軍を殲滅し、
日本を窮地から救うべく退官していた
一人の男を復帰させた。

南郷海人、生徒課程から検定で防衛大へ、
二等海尉にまで昇進した
伝説の自衛官だった。

明晰な頭脳に度胸と
リーダーシップを併せ持つ、
これ以上にない逸材だったが、

2年前に「不祥事」を起こして
自ら自衛隊を去り、いまは猪苗代で
妻・息子とともに暮らしていた。

最初は固持する南郷だったが、
このままだと5ヶ月で石油は枯渇すること、

そうなれば息子を含め
子供達の笑顔も消えてしまうことを聞き、
新造艦の命名を条件に復帰を決意する。

翌日、自衛艦隊司令部に出頭した南郷は
新造艦に「つるぎ(剣)」と命名し、
ついで乗艦と対面を果たす。

周囲から隔離されたメガフロート内で
建造されていたそれは、
戦後初となる「航空母艦」だった。

くろしお鎮圧のために準備を急ぐ
南郷たちだったが、
乗員の準備には一週間はかかる。

その間にも織田は
次々に手を繰り出していく。

南郷は織田の真意を探り、
潜水艦に関する情報を得るため、

くろしおが待ち受ける海域で
訓練中の僚艦「しろしお」への
乗艦を懇願する。

戦海の剣のネタバレと今後の展開は?

しろしおに向かった南郷たちだったが、
それを察知した織田は、合流妨害ののち、
しろしおへの攻撃を開始する。

しろしお艦長・白井二佐は、
くろしおが反乱を起こしたことを
認めようとせず、

また戦闘においても不適切な
指揮を連発して艦を窮地に陥れる。

誰もが混乱しうろたえるなか、
南郷は乗員とともにて
ダメージコントロールに手を貸したり、

生き残るための作戦を考案したりと、
積極的に動いていく。

最初は突然現れたこの男に
不信感をあらわにしていた
先任伍長の土佐も、

次第に信頼を寄せていき、
南郷の艦長代行就任を具申するまでになる。

南郷と織田はかつてともにバディを組み、
江田島幹部候補生学校の教官をしていた。

お互いに相手のとる手を
知り尽くしてはいたが、

潜水艦乗りとして経験の勝る織田の
打つ手が常に先行したこと、

優秀なソナーマン・響
(通称「ラビットマン」)が
くろしおに乗艦していたことで、

大破・沈降、限界潜行深度越えの
危機に陥る。

しろしおは最終的に撃沈されてしまうが、
南郷の指揮、土佐のサポートのもと、

大きな人的被害は回避され、
乗員は無事帰国を果たす。

くろしお殲滅は果たせなかったが、
南郷が考案した戦術により一矢を報いる。

「戦海の剣」本編はここまでで、
物語は続編「戦海の剣ー死闘」へ
引き継がれる。

空母「つるぎ」での戦闘は
「死闘」で描かれる。

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戦海の剣の読んでみた感想・評価

軍事技術、関連用語、戦術論など、
ミリタリー系知識をいろいろと
知っていないと楽しめない、

という意見もあるが、
それを差し引いたとしても、

もう少し評価されても
よい作品なのでは?と思う。

特に今(2018年)を生きている我々が
経験してきた、見てきた、

そして起きていることを考えれば、
偶然かつこじつけかもしれないが、

読んでみて考えさせられる内容
(設定)がちりばめられている。

物語の設定年代は2009年。

本編自体は2000年から
2002年にかけて連載されていた。

トム・クランシー氏作品にはじまった
「潜水艦」系の物語が花盛りだった。

この作品自体は後発の方で、
中には「二番煎じ」を語る人も
当時はいたように記憶している。

そんななかで、ほとんどの作品については、
作品世界は作品世界として完結し、

必ずしも現実世界とのリンクは
なされていないが、例外も存在した。

それがこの作品である。

物語開始の年2009年、
現実世界においては、

海上自衛隊初の全通甲板型ヘリコプター
搭載艦「ひゅうが型」が就役した。

近年は拡大改良型の
「いずも型」も就役している。

公式には「ヘリコプター搭載型護衛艦」と
なっているが、外観やその機能は
まさしく「空母」である。

固定翼哨戒機を空母に搭載して……
の作戦任務は
今世界的に行われていない。

対潜ヘリコプターの性能、運用能力の向上で
各国ともヘリ使用に切り替えた。

そして「つるぎ」が行うはずのコンセプトは
現実の海自で生きている。

くろしおが作戦海域として
設定したのは「南沙群島」

ここ数年中国と周辺諸国が領有権をめぐり
対立している場所であるが、

中東と日本を結ぶシーレーンの要でもあり、
外交上無関心でいられない状況と
なっている。

くろしおとしろしおの死闘を支援するため、
P-3C哨戒機をこの海域に
派遣する海自だが、

航続距離の問題で十分な支援が
できないとしていた。

このような事態を想定して
「つるぎ」の計画が進められたわけだが、
現実はこれを凌駕してしまっている。

哨戒機の航続距離・活動時間については、
新型国産機P-1の配備で
完全にクリアされている。

そして、これらの支援任務の
拠点となっていたのは「沖縄」である。

つまり、米海兵隊の存在意義云々を超えて、
地政学的に重要、と言ってしまっている
ようなものなのである。

「つるぎ」のコンセプト、南沙群島、
哨戒機の拠点……この作品はまさに
「予言の書」なのかもしれない。

戦海の剣はこんな方におすすめな作品!必見

潜水艦戦のシーンがかなり
マニアックという指摘があるようで、

普通に読む人よりも、
ミリタリー系が好きな人の方が
楽しめるとは思う。

海戦以外にも、艦内での白兵戦も豊富で

(現実にこのような戦闘が行われるか、
可能なのか、などは賛否が別れる
ところだが)、

地上戦ものが好きな人にも
門戸が開かれている。

また海戦ものが好きな人には、
この作品が示した作戦コンセプトと
現実の海自や米海軍などが

今行っている(行おうとしている)
ものとの差異を楽しむ、
という選択肢もある。

対照となる作品としてあげるとしたら、
やはりかわぐちかいじ氏の
「沈黙の艦隊」、

それと現在ビックコミックで連載中、
2019年劇場公開予定の
「空母いぶき」だろう。

もともと「沈黙の艦隊」も本作も、
トム・クランシー氏の
「レッドオクトーバー」に

源流をみることができると思う。

「レッドオクトーバー」は
潜水艦アクションもの、ではなく
ポリティカルフィクションである。

その点はかわぐちかいじ氏作品、
本作もともに受け継いでいるが、

その視点やシミュレーション状況は
異なっている。

ここも注目すべきところで、
現実の世界情勢と作品内容のリンクを
考えられる余地が大きいゆえ、

政治系作品が好きな人も読んで、
いろいろと考えて欲しいところである。

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