【掟上今日子の備忘録のネタバレ】とあらすじ！感想や無料試し読みあり！

過去が１日で消去されてしまう
短期記憶が欠損した『忘却探偵』は
チャーミングな女性だった――

新機軸の設定ながら
ミステリーの王道を貫く
心理トリックの数々！

たった１日の推理劇が織り成す
どこからでも読める
古典派ミステリー！

掟上今日子の備忘録のあらすじ紹介

事件を呼び込んでしまう体質のため
常に疑われてしまう不幸な男、
隠館厄介（かくしだて・やくすけ）。

彼はその不幸さゆえに、
自分の冤罪を証明するため
探偵を呼べる準備を怠らない。

今回、事件が起きたのは
機密保全が重要視される研究所。

絶対に外部へ情報を漏らさない、
いや漏らせない探偵として

厄介は『忘却探偵』こと
掟上今日子（おきてがみ・きょうこ）に
仕事を依頼する――

今日子は眠りにつくと
直前の記憶を失ってしまう欠陥を持つ。
だからこそ機密保全には最適の探偵だった。

掟上今日子の備忘録のネタバレと結末（最終回）は？

単純に考えると使い物にならない
『忘却探偵』ですが

プロとしてシビアな面を持つ今日子は
欠点を補うための
『備忘録』を準備しています。

自分の体にメモをする・・・
それも犯人に見つからないよう
服に隠れた部分に（！）

あられもないシーンを披露するだけが
この『備忘録』のメリットではありません。

眠ってしまい記憶を失った今日子が
過去の自分の集めた資料を
改めて検証してゆく・・・

それは推理もので鉄則の
『発想の転換』を容易にする
仕掛けでもあるのです。

時として今日子は
自身の欠陥を逆に武器として
推理を進めたりもします。

そんな今日子に興味を持った厄介は
何かというと
様々な依頼を持ち込むことに。

もちろんそれだけ
多くの事件に巻き込まれる
彼の不幸あってのことですが。

毎回、初対面の挨拶をされることに
内心では傷付きながらも

徐々に厄介は
今日子の秘密を知ることに・・・

そもそも記憶が消える今日子が
どうして探偵という
同じ職業をずっとやれているのか？

この疑問こそまさに
掟上今日子という人間を形成する
重大な秘密につながっていたのです・・・

掟上今日子の備忘録の読んでみた感想・評価

読んで最初に思うこととして、
こんな変な設定で話が続くのか？
という疑問。

物語そのものの謎と合わせて
二重のミステリーに挑んでいる、
そんな気分になります。

そしてこんな話が
どうしてか本当に面白い！

この手の話だと
無粋とわかりつつも
リアリティが気になるものですが

『忘却探偵』＝機密保持に最適、のように
くどくならない程度を守りつつ
きちんとフォローがされています。

また途中に
『忘却探偵に向かない仕事』を
今日子が引き受ける話があり

それは逆説的に
仕事の可否はきちんと判断してきた
証明にもなっているのです。

さらには厄介の淡い恋心も
今日子に依頼がいく動機になりますし、

ひょっとして全ての流れが
最初から仕組まれていたのでは？
と、うなってしまうほど。

もちろん肝腎の謎解きや物語も
大満足の出来です。

１日という縛りあればこその
冗長にならないテンポのよい展開に
何より今日子さんがチャーミング！

うなって、笑って、驚いて、
本当に楽しめた作品です。

こんな方におすすめな作品！必見

もちろんミステリー好きには
絶対オススメの作品、

特に超天才の主人公に
マヌケなミスリード役といった
古典派コンビ好きなら必見です。

『御手洗潔シリーズ』などのファンなら
特に違和感もなく
するっと作品に入っていけるでしょう。

新発見された薬物や新生物など
読者に提示されない情報を使われると
トリックも興ざめ・・・という方、

そんな人には特にオススメ、
この作品にそういった
『ズルイ』ネタはありません！

正々堂々、
こちらに与えられたピースだけで
パズルが完成するのです。

ストーリーや演出は新機軸ながら
そうしたミステリーの『ルール』は
昔ながらの約束をキッチリ守った作品・・・

推理好きにはたまらない
ずっと読みたかった
そんなミステリーだと言えます。

もちろん今日子さんの魅力が
しっかり描かれているのも
コミカライズされた作品ならでは。

何より原作ファンの人は
確実に楽しめると断言できます。

あまり想像せずに進んだシーンが
思わぬ名シーンになっていたり、
ニヤッとしてしまうはずですよ！

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