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放課後のカリスマのネタバレとあらすじは!危険なzipではなく電子書籍で!

放課後のカリスマ

この記事は約 5 分で読めます。
タイトル 放課後のカリスマ
原作・漫画 スエカネクミコ
出版社 小学館

偉人たちのクローンを育て上げる、
セントクレイオ学園。
その特殊な環境の中には、

唯一の「一般生徒」である
史良もいました。

青少年らしい感情を見せつつも、
非クローンである史良にも
微妙な嫉妬を見せる「偉人」たち。

クローンの悩みや社会的立場に
鋭く踏み込んでみせた、
異色の秀作です。

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放課後のカリスマのあらすじ紹介

全寮制の共学校、セントクレイオ学園、
ここは通常の学校とは違い、
クローンで作成された

「偉人たち」が学んでいました。

オリジナルをなぞるように構築された
独自のカリキュラムがありつつも、
案外のびのびと学園生活を送る彼ら。

ただその中には唯一の一般生徒である
史良が混ざっており、彼は他生徒から、

クローンでないことからくる
羨望や嫉妬の的になってもいました。

自然的には有り得ない背景を負う
クローンたちの複雑な状況が
見え隠れする中、

TV中継の場を通じ、
恐るべき一つの事件が
唐突に発生してしまうのでした。

事件に直面したクローンたちが、
すがっていたのは何と「羊」で……

放課後のカリスマのネタバレと今後の展開は?

古今東西の偉人たち、のクローンが
一堂に会して教育を受けている
セントクレイオ学園。

とは言え「偉人」たちはまだ
成人ではなく、学園の教育方針も、
過度なスパルタでもないため、

彼らはそれぞれに学園生活を
楽しんでいました。

そんな中で唯一の一般生徒である
史良は、父親が学園関係者なため、
色々とコネがききます。

マリ・キュリー、いわゆる
「キュリー夫人」のクローン、
であるはずの「彼女」が、

科学者ではなく別の道を希望し、
モーツァルトにならって
音楽を本格的に志した時も、

父親に取り計らって、
マリ・キュリーを、別の学校に
転校させたりもできます。

しかし史良は頼りにされるだけでなく、
クローンではないからという理由で、
周囲からの嫉妬も受けていました。

そもそもクローンの自分たちに、
親戚が引き取るような円満転校が
果たして有り得るのかと、

「偉人たち」が訝しがる中、
TVの画面では、彼らの「先輩」たる
ケネディのクローンが演説しましたが、

その最中に彼は射殺されてしまいます。
「史実」を完全になぞったような死は、
クローンたちにもショックを与え、

また、「一般生徒」である史良にしても、
心を乱すには十分な事件でした。

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放課後のカリスマの読んでみた感想・評価

考えさせられることが多い作品でしたね。

基本的にはクローンものの枠内ですが、
古今東西の偉人をクローニングする
強烈な科学力を持ちながら、

遺伝子操作の重ねがけ等々はせず、
あくまでオリジナルに準拠した大枠、
「学園」という二十一世紀的な舞台、

そのどれもが不自然かつ過剰であり、
機械的な国家の意思とも違った、
主導者の情念が垣間見えました。

一方、他作品では無機質な脅威や
兵器の類のように描かれることも多い
偉人たちのクローンも、

本作では普通の人間同様、
いや、それ以上に悩み、考え、苦しみ、
自分の道や生き方を探そうとしています。

果たして、クローンとは「何」なのか、
クローンの価値とは誰が決めるのか?

他作品よりもかなり踏み込んだ、
様々な考えが見える作品ですが、

今や動物のクローン技術が確立し、
どんな優れた個体でも、簡単に
複製してしまえるからこそ、

改めて考えるべき点を多く、
提起しているようにも見えました。

もしかしたら、自分も誰かの
クローンなのかも知れないと、
ナチュラルに想像できてしまう現代。

その現実と一体どう向き合うのか、、
本作のかなりきついストーリーは、
思考実験としては非常に秀逸です。

放課後のカリスマはこんな方におすすめな作品!必見

天才を人工的に「創作」してみせる、
そうした試みは古今東西存在します。

強烈な英才教育から胎児教育、
果ては遺伝子操作から洗脳に近いものまで、
凄まじい数の実験がなされてきました。

本作では、過去の偉人たちのコピー、
クローンを育成する計画が主軸ですが、

沢山のクローンを一緒に生活させる、
他作品には類を見ない設定になっています。

基本的に、英雄は神格化されるものであり、
天才にしても、周りより図抜けているから
はじめて「天才」になるものです。

にも関わらず、同時代に無数の偉人を
「作成」し、なおかつ同時に多くの
クローンを育てていないという矛盾。

これがこの計画の正体を謎めかせ、
同時に作品の面白みになっています。

一口に偉人と言っても様々ですが、
我を貫いたからこそ良し悪しあれ
歴史に名を残したわけで、

一緒の場にいたら喧嘩になるのも当然、
さらに言えば同時に何人もを
国の指導者にすることも難しい。

この明らかな問題点を認識しつつも
前に進み続けた計画自体が、
主導者の歪みを反映しているとも言え、

また、唯一の「ノーマル」である
史良を主人公にするだけでなく、

圧倒的に能力が優れているはずの
クローンたちからの嫉妬を受ける立場に
なっているところも斬新で、

エリートの脅威といった、
類型的なクローンものとはまた違う、
面白さを体験できるかも知れません。

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