3月18日に前編が、
4月22日に後編が上映される映画「3月のライオン」。
神木隆之介さん演じる
高校生プロ棋士・桐山零が主人公となっています。
主人公はプロ棋士ですが、
ストーリーは将棋100%というわけではありません。
家族が亡くなり、棋士の家に引き取られたものの、
その才能が却って義理の父や姉弟と確執を生んでしまった零。
「自分の居場所」を見失ってしまいました。
それでも偶然知り合った
川本3姉妹と触れ合うことによって心の拠り所を手に入る。
そして生きていくための手段でしかなかった将棋の世界でもまた
仲間を手に入れていくという精神的な成長も描かれています。
最近話題の
胸がキュンキュンするようなラブストーリーではありません。
恋愛要素といえば、零が世話になっている
川本家の次女・ひなたとの関係ですが、
それは原作でもまだ発展途上の段階である。
映画でも「零はひなたが大切な存在だと気づく」
くらいの段階までしか描かれないと思います。
おすすめは、いじめられていた友達を助けたことで
いじめの対象になってしまったひなたが
「私は間違っていない」と泣くシーンと、
そのひなたの姿を見て過去のトラウマから開放される零の姿です。
この出来事を境にストーリーが
また1つ新たなステージに進むので、見逃せません。
また、この映画では登場する棋士の数が多いうえに、
皆濃いキャラクターばかりです。
原作にぴったりのキャスティングになっています。
映画という限られた時間の中では
1人1人の細かい描写はないかもしれません。
皆がそれぞれに複雑な事情を抱えつつ将棋で戦っているわけです。
将棋はルールが分からない!とか、地味!
と思うかもしれませんが、将棋のルールが分からなくても問題ありません。
登場人物の心情を察したり、
思いを馳せることはできる内容ですので、決して難しくないと思います。
映画「3月のライオン」で注目したいキャラクター!清純派女優有村架純が演じる幸田香子
有村架純さんといえば、朝ドラ女優であり、
出演する多くの作品で「可愛い」「素直」「大人しい」「一生懸命頑張る」
といった好印象なキャラクターを演じていることが多いですよね。
しかし、3月のライオンで演じる香子は、
今まで演じてきたキャラクターとは真逆の人物像です。
香子は、棋士の子として生まれ、自身も将棋をやっていたが、
才能のなさゆえに父親に将棋をやめさせられてしまう。
未来が見えなくなってしまった・・・という、
精神的に少し陰のある女性なのです。
そのくせ将棋から完全に離れることはできず、
対戦前の零にゆさぶりをかけたりする。
零と同じくプロ棋士である後藤と
不倫っぽい関係になったりする等、なかなかの悪女です。
香子が現れると、
零の心も何かとかき乱される要注意人物といってもよいかもしれません。
これまでに有村さんが演じてきたキャラクターを考えれば、
若くして2人の妹の面倒を見るしっかり者のお姉さん・川本あかり役
でも良かったのではないか?と思うくらいの異例の抜擢です。
香子は、零とは義理姉弟の関係ですが、仲は決して良いとは言えず、
でもものすごく憎んでいるわけでもないという微妙な間柄です。
原作では彼女の登場シーンはあまり多くは描かれていないのですが、
映画化にあたってHP等のキャスト紹介では2番手に彼女の名前が登場しています。
零と関わりが多い川本3姉妹に並ぶ重要人物になるのではないかと思われます。
また、ほのぼのとしたシーン、将棋で戦うシーンが多いこの作品において、
数少ないセクシーシーンを担当するのも香子です。
何かと露出が多く、予告なしに零の部屋に現れては自由奔放にふるまい、
堂々と着替えることもしばしば。
原作の香子というキャラクターを忠実に再現するとすれば、
清純派女優が演じるレアなセクシーシーンとして注目したいところです。
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