タイトル | 最上の命医 |
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原作・漫画 | 入江謙三 橋口たかし |
出版社 | 小学館 |
2008年から2010年まで
「少年サンデー」連載の医療マンガです。
医療マンガは数々ありますが絵がとても綺麗
そして何よりも小児医療に注目した内容
現実的な病気やケガの症例に
主人公の天才ドクター西條命が立ち向かう
という他にはない内容でした。
「小児医療」が抱える問題も出てきて、
医師を目指す若い人には
読んでほしい漫画です。
最上の命医のあらすじ紹介
新生児の時、
心臓大血管転移という手術を受けた命。
自分の命を救ってくれた神道医師に憧れて
医学の道に進みます。
父親の仕事にの都合でアメリカで育ち、
そこで医師免許を習得した彼は
神道の紹介で平聖中央病院に就職。
そこでは次期院長の座をかけて
権力争いが起こっており、
小児医療は切り捨てられようとしていました。
実質的な権力者
桐生奠副院長の妨害にあいながら…
それでも、誠実に患者と向き合う命は、
次々に困難と言われる手術を行ないます。
新人の医師、瀬名マリアは
そんな命に憧れながら、
様々な困難に命とともに立ち向かいます。
副院長、桐生奠の差し金で命に近づいた
命と同等くらいの能力を持つ弟の桐生危。
帝王大総長養老医師の孫で、
やはり祖父に言われて命に近づく
美人女医の真中有紀。
二人はやがて…
命にとっかけがえのない親友になります。
マリア…危…有紀…が四角関係?
という面白話も。
様々な困難を乗り越え、
平聖の「最上の名医」の称号を
理事長平から託さた…
…華々しい未来が見えてきた時、
命の身体に治療不可能な「癌」が
肝臓へ多発性転移していることがわかります
最上の命医のネタバレと今後の展開は?
命はギリギリまで自分の病状…
進行性の癌を周囲に隠します。
ですが、いよいよ手術も難しい状態になり
第一線を退きます。
そんな命を支えたのは、
初めは命をライバル視していた…
真中有紀でした。
彼女は病気の父を命によって救われ、
それ以来、命へ淡い思いを抱いていました。
命は一時は癌の治療を
あきらめかけていました。
しかし、かつて
命に敵対しながらも孫娘を救われた宗像と
息子の病気を助けてもらったマフィアのボス
彼らの助けで
世界初の臨床試験によるがん治療を行い、
奇跡的に回復します。
回復した命は
平静中央病院の理事長となります。
以前、命を邪魔に感じていた奠は命の温情で
平静中央病院の院長の座につきます。
危も命に心臓外科部長の職を任されたり、
新人の選出を任されたりと
現場以外の仕事にもついています。
瀬名マリアは平聖中央から帝王大病院へ異動
命が期待をする最上医師の息子
「義明」の後輩指導をします。
そして、有紀はずっと命を支えながら
平聖中央病院で仕事を続けます。
最後は命と結婚し
世界の医療を学ぶため
二人で医療困難地域に新婚旅行に行きます。
最上の命医の読んでみた感想・評価
ドクターコトーや医龍などの
医療マンガはたくさんあります。
小児医療に特化した作品
というのが、興味深いものでした。
原作者の他に、監修として東京大学医学部、
埼玉医科大学、埼玉県小児医療センターなど
一流の現場医師が協力。
その知識で原作を…
よりリアルなものにしていきます。
登場人物にJリーガーを目指す少年や
少女タレント、マフィアが出てきたりと
漫画ならではの華やかさもあります。
それでも嘘くささを感じないほど…
しっかりした内容です。
「最上の命医」はその後、
最上義明が主人公となり「最上の明医」に
つながっていきます。
ですが、命医編だけで
充分に満足することができます。
もちろん続編を読むと、
その後の命たちの様子もわかります。
義明編はさらに現実離れした内容もあるので
命ファンは「違ったもの」として読まないと
違和感を感じるかもしれません。
しかし、必ず本物の名医の監修があるため、
いずれの話も興味深く、
飽きることがありません。
ぜひ医学を志す若い人には
一度は読んでほしい作品です。
最上の命医はこんな方におすすめな作品!必見
一番は医学を目指す中高生に
読んでほしいと思います。
医師になりたいという理由を
医学部受験には必ず聞かれるようです。
この漫画はその参考になるようなことが
たくさん出てきます。
さらに、医師を目指すわけではないけど、
興味がある、
普通に憧れている人でも面白いと思います。
私はどちらかというと
「健康オタク」ということもあり
面白く読めました。
もちろん、現在医学部の学生も、
医師の人も読んでもらいたいです。
すでに連載が終わり7年になります。
ちょうど連載中に読んでいた世代の人
おそらく当時小学生や中学生だった人…
この漫画を読んで医学部に行こうと思った
医師を目指すことにしました
という人が多いようです。
医療マンガはたくさんありますが、
私が読んだ医療マンガで一番面白いです。
また、保育士や幼稚園の先生を
目指す人にもいいと思います。
ほとんど小児が抱える病気や
ケガが物語の中心にあります。
子どもたちがこういう状態だったら…
もしかしたら危険かもしれない…と
思えるようになるかもしれません。