[PR]Yahooプレミアム会員が最大6ヶ月無料+毎週(金曜)20%ポイント還元中!【ebookjapan】

月下夢幻譚のネタバレと感想や試し読みあり!結末が気になる!

月下夢幻譚

この記事は約 5 分で読めます。
タイトル 月下夢幻譚
原作・漫画 形部真芯
出版社 小学館

クラスでも恐れられている少年、如月狼。

神崎清子は狼に積極的に近付きますが、
実は清子こそ狼の一族に伝わる
「黄金律」の持ち主で、

彼らは否応なしに
戦いに巻き込まれることに……。

他の亜人とはまた違う、「狼」ならではの
強さと恐ろしさが堪能できる、
新感覚伝奇系ストーリーです。

サイト内で【月下夢幻譚】を検索!

月下夢幻譚のあらすじ紹介

無口で無愛想な少年、
如月狼。

彼はその「血」のため
父親からは疎まれ
辛い少年時代を送っており、

その因果から逃れるため
都会に転校していました。

しかしある日同郷の幼馴染で
一族でもっとも濃い「血」を
有している暁が、

突然襲撃をかけてきます。

圧倒的な能力の違いから
まったく抵抗できない狼ですが、
暁の狙いは狼ではなく、

一族に伝わる「鍵」である
「黄金律」を持つ清子でした。

彼女の胸にある上弦の月型のアザは
まさしくその証であり、
その匂いに暁は引き寄せられたのです。

そんな清子を必死で守る狼ですが、
匂いに反応するのはまた彼も同様であり、
狼も衝動に耐えられなくなっていきます。

月下夢幻譚のネタバレと今後の展開は?

社交的な女子学生の神崎清子は、
クラスの委員決めにあたり、
保健委員に立候補するとともに、

同級生の如月狼も一緒にと、
注文を付けました。

狼は身長が大きく無愛想で
怖い印象を持たれていましたが、
清子は色眼鏡で狼を見ず、

懇親会と称して一緒に店に行くなど
自然と距離を詰めていきます。

しかし後日、清子の誕生日に
教室で鉢合わせた狼は
「匂いが違う」と言って、

ジリジリと近付いてきました。

その彼の動きに反射的に
頬を張り飛ばしてしまった清子は、
やり過ぎたかと気に病みますが、

一方の狼は「郷の者」である暁から
襲撃を受けていました。

狼を引き連れた彼の攻撃に
手傷を負い窮地に立たされる狼ですが、
そこに清子が現れたことで、

狼は「命拾い」しましたが、
彼は清子の唇にキスすると
意識を失ってしまいます。

しかしその翌日、
またも暁は狼たちの前に現れ、
反撃もできない狼を一方的に攻め立て、

散々に罵っていきます。

一方狼も暁同様、人とは違う姿に
変わったりもしますが、暁は
彼には脅威を感じず、

清子の服を破ることで、
暁が現れた理由を明らかにします。

清子の胸元にある上弦の月のアザ、
それこそが「黄金律」の証であり、
狼たちにとって何より大事な、

「女性」である証だったのです。

狼の告白によって様々な
「宿命」について知る清子ですが、
当然納得も理解もできず、

しかも清子のクラスに
狼と同郷という少年が
転校してきたのでした。

サイト内で【月下夢幻譚】を検索!

月下夢幻譚の読んでみた感想・評価

オーソドックスな学園モノっぽい
温和な導入から一挙に伝奇バトルに
スライドする感覚が熱かったです。

本作のポイントは、何と言っても、
狼たちの「血」にあります。

満月とともに本能が開花し、
そして必要に応じて「狼化」する、
恐ろしくも美しい一族。

公式記録ではとうに絶滅した
狼を御神体として崇める、
普通の人間とはまた違う存在。

そんな恐らくは決して
人とは価値観を共有しにくい面々が、
「黄金律」を求めて集うんですね。

最近の人間じゃない人系キャラ、
いわゆる「亜人」系作品は
昔よりもずっとマイルドになり、

むしろ普通に学園生活を
満喫したりするものですが、
「狼」たちはまったく違います。

血の呪縛からも、
「劣った」自分からも離れ、
大人しく生活を営む狼ですら、

黄金律を持つ清子の前では
理性を保つことさえ困難で、
まさに「狼」になってしまいます。

ましてや攻撃的な暁などは、
平気で狼を害しようとしますし、
穏やかな青年の顔は見せません。

しかし、この利己的で暴力的な
彼らの姿こそ「狼」を源流に持つ
亜人にはふさわしい姿でもあり、

だからこそ危険さとともに
抗いがたい魅力をも
感じてしまいました。

必然性のある暴力性というか、
「種族の違い」を
堪能できた点はもちろんのこと、

その恐ろしさの中でも、
決して損なわれない美しさを
描き切っている点も良かったです。

月下夢幻譚はこんな方におすすめな作品!必見

犬は文明が生まれた当初から、人間の
もっとも親しい友人にして、
忠実な部下だとされてきました。

しかし犬は最初から、「犬」ではなく、
元々はより雄々しく猛々しい
「狼」だったわけです。

だからこそ人間は後にまで残った
「狼」を恐れ、また拒み、
同時に尊敬してきました。

本作の軸である「狼」の血脈もまた、
人間の手には負えないほど強く、
激しいエネルギーを持ったもので、

良くも悪くも「犬」とはまるで
性質が違うものがあります。

人が変身して戦う伝奇系の中でも、
「狼」という由来の確かな存在特有の
重さと厄介さを満喫することができます。

ヒロインを守る「騎士」ではなく
より危険で魅力的な「狼」を
堪能したい方には本作は最適と言えます。

また、頭が良く警戒心が強く、
共同体を重んじる一方で、
ハグレ者にも決して容赦しないという、

「狼」ならではの恐ろしさも存分に
描写されているのもいいですね。

作中舞台が現代の日本というのも、
絶滅が伝えられて長らく
「伝説」のようになっていた狼を、

その怖さとともに蘇らせる点で、
実にしっくりくるものがあり、
作品に引き込まれてしまいました。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

CAPTCHA