タイトル | 月光条例 |
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原作・漫画 | 藤田和日郎 |
出版社 | 小学館 |
何十年かに一度現れる
真っ青なお月様の月光
月打(ムーンストラック)。
それは”おとぎばなし”の
世界をおかしくさせる
迷惑なもので…。
だから”おとぎばなし”の
世界の長老たちは話し合い
月光条例という法律を作った。
条例といっても
条文はただひとつだけ。
青き月光でねじれた
”おとぎばなし”は
猛(たけ)き月光で
正さねばならないーー
歪んだ”おとぎばなし”の
世界をもとに戻す為
不良の主人公・月光が
今立ち上がる!
月光条例のあらすじ紹介
現(うつつ)高の不良
岩崎月光(げっこう)と
明朗活発な幼馴染
演劇部(えんげきぶ)。
二人はある満月の夜
”おとぎばなし”の世界から
やって来たお姫様に出会う。
大きな鉢を被ったお姫様は
”鉢かづき姫”と名乗り
助けを求めてきた。
聞くと鉢かづき姫の暮らす
”おとぎばなし”の世界は
何十年かに一度現れる
青い月光・月打により
ねじれてしまったという。
幸い鉢を被っていたので
月打を逃れた鉢かづき姫は
長老の一人である
”はだかの王様”の指示で
世界をもとに戻す為
読み手(現代)の門をくぐり
二人の前に現れたのだが…。
月光条例のネタバレと今後の展開は?
読み手(現代)の世界へ
やって来た鉢かづき姫。
ところが彼女を追って
凶暴化した兄嫁の一人も
門をくぐってしまいます。
月光は鉢かづき姫を助ける際
顔に”極印”を刻まれます。
ひょんなことから
月光条例の”執行者”となり
鉢かづき姫とともに
見事兄嫁を執行した月光。
執行された兄嫁は
無事もとの人格に戻ると
”おとぎばなし”の世界へ
帰っていきました。
鉢かづき姫は喜びます。
月光という素晴らしい
執行者に出会えてよかったと…。
しかし月光は
執行者なんてやらない
と言って去ろうとします。
鉢かづき姫の事情を聞いた
演劇部は止めますが
何を言っても聞かない月光に怒り
そのまま鉢かづき姫を連れて
自宅に戻りました。
高級マンションに暮らす
演劇部の家には誰もいません。
両親は仕事で帰ってこない為
鉢かづき姫を泊まらせました。
その頃日本各地では
京都の金閣寺や東京の国会が
奇妙な突風で破壊されており…
それを見た鉢かづき姫は
突風の原因に気づきます。
これは”おとぎばなし”の
何者かがやった仕業だと。
今すぐ執行しなければ
日本が大変な事になります。
鉢かづき姫は演劇部とともに
月光のもとへ行きますが…。
月光条例の読んでみた感想・評価
誰もが一度は聞いた事のある
日本や外国の”おとぎばなし”。
その”おとぎばなし”の世界が
もしねじれてしまったら?
何十年かに一度照らされる
月打(ムーンストラック)により
有名なキャラクターたちが
次々と”凶暴化”したらーー
…というのが本作のテーマでした。
最初は世界観を理解するのに
少し時間がかかりましたが
とても面白かったです!
”おとぎばなし”からやって来た
キャラクターたちが
読み手(現代)の世界で
大暴れするところは
ワクワクしました。
”三匹のこぶた”編は
こぶたの兄弟への愛に
グッとこみあげるものが…。
ストーリーはほとんど
ギャグ・コメディーですが
感動もあって楽しめます!
主人公とヒロインも個性的で
魅力がありますね。
今のところ”演劇部”と
呼ばれているヒロイン…
いつか本名が明かされる日は
くるのでしょうか?
何気にストーリーより
気になってます。
絵柄が少し古いけれど
作者はどんな方だろうと思ったら
名作『からくりサーカス』を
描いた方で驚きました…。
面白いのも当たり前ですね!
月光条例はこんな方におすすめな作品!必見
藤田和日郎さんの「月光条例」は
激しいアクション・バトルが
好きな方におすすめです!
本作の舞台は
”おとぎばなし”の世界と
読み手(現代)の世界。
何十年かに一度照らされる
青い月光・月打によって
”おとぎばなし”の世界は
世界観もキャラクターも
ねじれてしまいました。
そこで”鉢かづき姫”が
ねじれた世界を直すべく
月光条例の執行者を探し求め
読み手の世界へやって来て
主人公・岩崎月光と
月光の幼馴染・演劇部に
出会うというストーリーです。
見どころはド派手な
アクション・バトル!
作中で鉢かづき姫と月光が
月打によって凶暴化した
兄嫁と戦うシーンや
月光が”三匹のこぶた”の狼を
素手で執行するシーンは
迫力満点で驚きます。
バトル中のセリフも
一つ一つが感動的で
グッときますよ!
月光は喧嘩っ早い不良で
口も悪いひねくれ者ですが
彼のバトルシーンを見れば
本当は優しいという事が
分かると思います。
激しいアクション・バトルが
好きな方ならハマるはずです!