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死にたがりと雲雀のネタバレと気になる結末は?あらすじや感想もあり!

死にたがりと雲雀

この記事は約 6 分で読めます。
タイトル 死にたがりと雲雀
原作・漫画 山中ヒコ
出版社 講談社

人は一人で
立てぬ時がある。

そんな時
人は何にすがって
立つか分からない。

すがるのは
父であったり子であったり
自らの姿形の時もあれば

悲しくもろい
立ち方もあるーー…。

心優しき浪人・朽木は
住みついた荒れ寺で
寺子屋を開く。

そこで父と暮らす
少女・雲雀と出会い

次第に二人は
心を通わせるが…。

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死にたがりと雲雀のあらすじ紹介

主人公・朽木(くちき)が
荒れ寺に寺子屋を開いた頃

江戸の下町では
同一犯による空き巣が
頻繁に起こっていた。

町奉行所の同心・細目
(ほそめ)は

空き巣の犯人に殺された
人間の刺し傷の特徴を見て

「これは…どこかで
見たような……」

と意味深なことを呟く。

一方で父と暮らす
少女・雲雀(ひばり)は

日頃から仲良しな
小鉄と大介から
ある噂を聞いていた。

「大川脇の荒れ寺にさ
小汚ねぇ浪人が住みついたって」

「博打場にでもされたら困るって
ばぁちゃんが言ってたよ」

「ふーん…」

しかし雲雀は
興味がないらしく

三人の話題は
今朝起きたばかりの
空き巣へ変わる。

「雲雀ちゃん
空き巣の話は聞いた?」

「留守番のじいさんが
居合わせちまって
刺されて死んだって…」

「…じいさんが?
気の毒じゃねェか…」

「だろ!?
盗られた金子も十両超えたって」

「とっつかまえたら
磔獄門まちがいなし
大捕物だ!!」

そして三人は
何を思ったのか顔を見合わせ…。

死にたがりと雲雀のネタバレと今後の展開は?

荒れ寺の浪人が
空き巣の犯人だと
怪しんだ雲雀は

早速小鉄と大介を連れ
荒れ寺へ向かいます。

すると寺の入り口に
”寺子屋”と書かれた
看板を見つけます。

「なんて書いてある?」

と三人が首を傾げた
その時でした。

「”てらこや”と申す」

背後から
荒れ寺の浪人こと
朽木が現れました。

驚く三人をよそに
入門志願者と勘違いした朽木は
小鉄と大介を連れて行きます。

二人を置いていくまいと
ついていく雲雀。

「越してきたばかりでな
道具類などまだまだ
そろうてはおらぬが…

三人か…うむ!
なんとかなろう!」

こうして三人は
寺の一室へ案内されます。

そこには
机がいくつも並んでおり
皆目を丸くします。

「オレらここで何するんだい…」

「学問じゃ
そなたら字は書けるかな?」

最初は朽木の指導に
戸惑う三人ですが

徐々に楽しさを覚え
一から五までの数字を
書けるようになります。

「今後は親御さんに
了解をとっておいで」

と朽木から言われ
嬉しそうに家へ帰る
小鉄と大介。

ところが雲雀は
元気がありません。

なぜなら家へ帰っても
”孤独”だからです。

父はどこへ行ったのか
いつ帰るかも分からず
黙々と一人でご飯を食べます。

結局その夜
父が帰ってくることは
ありませんでした。

それから雲雀は
小鉄や大介とともに
寺子屋へ通います。

三人はすっかり
五から十までの字も
書けるようになり

朽木から大したものだ
と褒められました。

その頃
見慣れない者の出入りを
町で調べていた細目。

すると細目の子分から
朽木の名が挙がり…。

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死にたがりと雲雀の読んでみた感想・評価

こういうラブがない
おじさん×少女というのも
好きです(個人的に)。

いつか”年の差”として
カップル成立したら
面白そうだな~。

あいにく今は
”親子”にしか見えませんが…。

二人がこれからどうなるのか
とても楽しみです!

空き巣のエピソードは
まさかの展開が多くて
驚きました。

雲雀が自身の父を
空き巣と人殺しの
犯人だと知るシーンは

見ていてとても
悲しくなりましたね…。

盗まれた金子の額と
同じ金子を持って
帰ってきた父。

酒を飲んだのか
酔っ払って寝てしまい…

気を利かせようとした雲雀が
汚れた着物を脱がせた瞬間
金子に気づきます。

…手を震わせながら
金子を数える雲雀は
何を思っていたのかな。

夢であってくれと願いながら
数えたのかと思うと
胸が痛いです。

唯一の家族であり
大好きな父を犯人と
認めたくなかったのでしょう。

寺子屋へ行った時
こっそり見てしまった

朽木の血がこびりついた
刀を思い出し周囲の人々に
朽木が犯人だと嘘をつきます。

この嘘をつく気持ち
分からなくもないな
と思いました。

雲雀は幼い子ども。

正直に打ち明けるより
大切な存在をどうにかして

嘘をついてでも
守りたいという思いが
勝ったのでは…。

このエピソードは
悲しかったですが

朽木が雲雀を抱きしめるシーンは
心が温まります。

江戸の人情物語と
おじさん×少女……
飽きることなく楽しめました!

死にたがりと雲雀はこんな方におすすめな作品!必見

心揺さぶる時代モノを描く
作品に出会いたい…。

そんな方には
「死にたがりと雲雀」を
おすすめします!

本作を手がけるのは
『王子様と灰色の日々』などの
漫画家・山中ヒコさん。

BL誌や女性誌で活躍されており
ご存知の方も多いと思います。

山中さんの美しい絵と
繊細な心理描写が素晴らしい
本作のストーリーは

心温まるシーンもあれば
ウルっとするシーンもあり…

主人公・朽木と雲雀の
”人情”と”絆”に
惹かれますよ!

舞台が現代ではなく
江戸というところも注目です。

朽木は(髪の手入れが
できない)浪人のため
”総髪”ですが

町奉行所の同心・細目は
丁髷です。

細目のように手入れされた
丁髷もかっこいいですよ。

時代モノと丁髷男子が
大好きな方にはたまらない
と思います!

話はそれましたが…
ストーリーの見どころは
朽木と雲雀の関係です。

互いに”孤独”である二人は
寺子屋での出会いをきっかけに
交流するようになります。

そして江戸の下町で起きた
空き巣事件で一気に距離を
縮めていき…

やがて寺子屋では
師匠と弟子の関係となります。

その関係はとても温かく
血のつながりはないものの
”親子”のようです。

こういうおじさん×少女が
好きな方ならこの二人に
ハマるはず!

最初から最後まで
面白いのでおすすめですよ。

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