タイトル | 監禁嬢 |
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原作・漫画 | 河野那歩也 |
出版社 | 双葉社 |
裕行は平和な家庭を持った
平凡な男だった。
それが一転、裕行は
突然見知らぬ女に
監禁、凌辱される。
女はカコと名乗ったが
裕行はその女のことを
全く思い出せない。
そしてこの監禁は
悪夢のほんの始まりに
過ぎないのだった――!
監禁嬢のあらすじ紹介
「だーれだ?」
女の声で男は目を開いた。
男は見知らぬ小屋で裸にされ、
両手足大きく広げた状態で
縛り上げられていた。
それは屈強な革ベルトで、
とても自分の力では抜け出せそうもない。
女の顔を見る。
しかし誰だか分からないし、
今の状況もうまく呑み込めない。
女に聞いても答える気はないようだ。
すると女は1枚の写真を男に見せて言う。
「だーれだ?」
それは男の妻と
まだ年端もいかない娘の写真だった。
「二人に何をしやがった!」
怒りに身を震わせる男に対し、女は
「その反応、正解です。」
その時、男は思い出す。
この場所に連れて来られた時のことを――!
監禁嬢のネタバレと今後の展開は?
男の名前は岩野裕行。
妻と娘の三人、平凡ではあるが
温かな家庭を築いてきた。
その夜――
つまり監禁された夜のことだが
裕行が娘のオムツを買いに行った
帰り道、一人の女が倒れていた。
女に話しかけても応答がないので
慌てて救急車を呼ぼうとした
その時!
倒れていた女が裕行に襲いかかり
気絶させられ
今に至ったというわけだ。
裕行は家に帰らせてくれと
女に懇願する。
すると女は、裕行が
最も気になっていることを
話すと言う。
それは女が一体誰なのか?
そして女の目的は一体何なのか?
ということだ。
しかし、これもまたクイズ形式。
「ヒントをあげます」
と言いながら女は裕行の下半身に
手を伸ばした。
裕行は何とか抗おうとするが、
手足が拘束されているので
どうにもならない。
更に、女はその先に突き進み、
裕行の意思を無視して
一方的に肉体関係に及ぶ。
裕行は思いっきり女の顔面に
ツバを吐くが、
女はニヤリと笑ってそれを舐めた。
女は自分のことをカコと名乗る。
そしてこんなことを口にする。
「あなたが私を思い出せないのは
アナタがアナタを忘れたからです」
監禁嬢の読んでみた感想・評価
好みはあるにせよ、男性が喜びそうな
女性とのシチュエーションも
多々あったのですが・・・
蜘蛛の糸に絡め取られるような
怖さを感じ、本能的に
「これは逃げなくてはダメ!」
と思ってしまいました。
しかし主人公が恐れている行為も
いつか悦びに感じる時が来るのでは?
とも感じ、それが更に恐怖でした。
女たちが主人公を傷めつけることは
快楽でもあり、同時に目的を達成する
手段でもあります。
その普通では考えられないような
行動は、気味は悪いんですが
怖いもの見たさで惹きこまれました。
しかし、この女性たちの心理は
とても興味深いものがあります。
自分の気持ちが歪んで折れ曲がって
目的の為なら他人傷つけても
構わないという結論に行きついた。
そこには何か原因というか
きっかけのようなものが
あったはずなんですよね。
それが何なのか、これから明らかに
なっていくかと思いますが。
それにしても標的にされてしまった
主人公は気の毒・・・なのか
新しい世界に目覚めてしまうのか。
この先の展開が読めないという
点でも、面白いマンガでした。
監禁嬢はこんな方におすすめな作品!必見
監禁から始まるこの物語・・・
そのさなかでも、解放されてからも
主人公は、女たちからの数々の
恥辱的なプレイを強要されます。
主人公にとってそれは苦痛以外の
なにものでもありません。
そして、その嫌がる主人公と
無理やり肉体関係を結ぶことで
女たちの性的欲求は満たされます。
こういうシチュがお好みの方には
該当場面も盛り沢山なので
満足のいく作品だと思います。
そしてその肉体の調教、おしおきは
女たちの欲求を満たすと同時に
目的を果たす行動でもあるわけです。
どうにか阻止したい主人公は
カコの正体を暴こうと記憶を辿る
のですがなかなか思い出せない。
正体も目的も分からないまま
追いつめられていく主人公・・・
この世界は主人公の無力感と怒り
そして女達の毒々しさが混じる
異様な雰囲気です。
それでいて何かそこに謎が
隠されているようで、早く
主人公の記憶を呼び起こしてくれと思う。
反面、事実が明るみに出れば
更なる底に堕ちてしまうのではないか
という怖さも漂っています。
しかし気になったひっかかりを
どうにかスッキリさせたくなり
続きを読んでしまいますね・・・。
次のページに書かれていることは
恐怖かもしれない、
でもそうではないかもしれない
この分からない、予想もつかない
というところがこの漫画の
最大の面白さだと思います。