【磯部磯兵衛物語～浮世はつらいよ～のネタバレ】とあらすじ！感想や無料試し読みあり！

史上初の浮世絵ギャグ？

江戸時代・・・のような
謎の世界を舞台に

武士を目指す青年・磯兵衛の
ダラけすぎる日常を描く
ナンセンス・ギャグ！

脱力しきった磯兵衛が
立派な武士となれる日は
果たして来るのか？

磯部磯兵衛物語～浮世はつらいよ～のあらすじ紹介

『武士道学校』に通う
髪結いの息子・磯部磯兵衛。

妄想の中では
意識高い系の武士を夢見て

秘剣を繰り出して悪漢を倒し
蘭学にも精通する知的派として
女子たちに騒がれる未来を目指すも

実際には
部屋の隅で一日中ぼーっとして
隙あらば春画（エロ）タイム！

しかしそうはさせないのが
過保護な愛が重たい
母上様（クソババア）。

母は強し、を通り越して
重力すら操り空間を歪める
強すぎる母上が

狙ったようなタイミングで
茶菓子を差し入れ
春画タイムの邪魔をする！

果たして磯兵衛は
心おきなく春画を楽しめるのか？

・・・ではなく
立派な武士になれるのか？

磯部磯兵衛物語～浮世はつらいよ～のネタバレと結末（最終回）は？

春画を購入するカモフラージュに
かの『五輪の書』で
春画をサンドイッチする磯兵衛。

そんな罰当たりな所業に
浮遊霊と化していた宮本武蔵が
喝を入れるべく磯兵衛に憑依します。

憑依されている最中に
秘剣を繰り出した結果

近所の子どもたちから尊敬され、
剣豪の大八っつぁんからは
ライバル認定されることに。

また画家の老人
ペンネーム・『鉄棒ぬらぬら』が
磯兵衛の前に登場。

その正体は葛飾北斎（史実）！

春画への熱い思いを見込まれ
北斎と磯兵衛はしばしば
行動を共にします・・・が、

かの偉人も寄る年波には勝てず
大往生を遂げることに。

主に春画が見れなくなったために
号泣する磯兵衛ですが

北斎は孫娘に憑依して
再び磯兵衛と春画を極めることに。

しかし傍目には
幼女を連れて春画を眺める
倫理的に危険すぎる状態。

案の定
とんでもない変質者として
北斎は保護されていき

念願の春画も
ビリビリに破かれて磯兵衛、号泣。

そんな気軽に起こる超常現象にも
磯兵衛は相変わらず自堕落で、
今日もゴロゴロと無為な日々を過ごします。

磯部磯兵衛物語～浮世はつらいよ～の読んでみた感想・評価

ネット上で有名になった

「頭、高くない？」
「処す？処す？」

の名台詞のように
爆笑ポイントが時々ある
侮れない作品です。

スパルタすぎる武士道学校の先生と
モンペ全開の母上様による
天を断ち地を割くバトル、

武蔵と旧交を温めにきた
小次郎の霊も加わって
大八に憑依した結果

意識のない磯兵衛と大八が
見る者を涙させる
名勝負を繰り広げる、など

とんでもない展開に
爆笑させられます。

そんな時に磯兵衛たちが
急に浮世絵タッチになり

歴史的資料を見ているような
真面目な感覚に陥るギャップが
本作の最大の魅力。

母上様を除き、
基本的には浮世絵テイストは
抑えられているので

急に大ゴマを使って
磯兵衛も四方に見得を切ったり
雰囲気の急変が最高です。

逆に通常でも浮世絵風な
母上様も地味に面白いですが。

舞台が江戸時代？ということで
登場するキャラたちも
他作品では見られないタイプばかり。

この作品以外では絶対に読めない
特殊なギャグだと思うと、
読んでいて得した気分になりました。

こんな方におすすめな作品！必見

日常系のゆるいシーンが多く
動きがないまま
数ページ過ぎたりしますが、

そういう作品には珍しく
メインが可愛い女の子ではない

むしろ
エロ丸出しの自堕落男というのが
最大の特徴でしょう。

と言って
不快感をギャグにしてるわけでもなく
磯兵衛はそれなりに愛嬌もあり、

途中から登場する「お犬様」は
目が死んでるものの
愛らしいマスコットです。

なので
どんな人でも楽しめる作品ですが

強いて言うなら
どんな作品が好きか、よりも
どんな精神状態かが大事なマンガです。

作中の磯兵衛と同じく
部屋でボケッとしながら
本作を眺めるとよりベターでしょう。

笑えることさえ期待せず
ダラダラと磯兵衛と同化するのです。

そうして磯兵衛に共感して
ニヤッとしていると、
急な激しいギャグで大爆笑できます。

適当なヒマ潰しを探している方、
無気力に休日を過ごしたい方、
現実逃避したい方

そういった人こそ
より面白く楽しめる作品かもしれません。

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