タイトル | 私は天才を飼っている。 |
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原作・漫画 | 七尾美緒 |
出版社 | 小学館 |
大手の企業の社長令嬢である
一之瀬このか。
このかはペットを飼っています。
それは!
相良かいり・・・。
同じ大学へ通っている幼馴染です。
かいりは幼い頃に両親を亡くして以来、
このかの家で一緒に暮らすように
なりました。
私は天才を飼っている。のあらすじ紹介
このかとかいりが幼い頃は、
このかの父親が経営する会社も
まだ社員が数名の小さな会社でした。
ところがある日
かいりに秘密のコードを
渡されたこのか。
かいりからこのかへ、
父親に渡して欲しいと頼まれたコード
それは父親の会社を
大手のIT企業へと変えたのでした!
このかの為に、
なんでも手助けをすると約束したかいり
それは三つの条件ん元に
交換された約束でした。
子供の頃から、
いつも一緒にいた二人。
かいりはこのかの事なら、
少しの変化でも何でも分かります。
私は天才を飼っている。のネタバレと今後の展開は?
例えば!
何か嫌な事があった時、
このかはいつもより饒舌になる・・・
かいりはその雰囲気を察知して、
このかの事を気遣うのでした。
恋とは何か・・・
まだ恋が何なのか、
このかにはイマイチ分かりません。
そんな時、穂積准教授が
教えてくれた事があります。
「恋なのかどうかは
一瞬で分かる・・・」
落ちるのは一瞬、
正確にはその瞬間と言われました。
その瞬間とは、
この人だけが特別だと気付く瞬間です。
穂積准教授から聞いたその時は、
まだその言葉の意味が
よく分かっていませんでした。
そんな時同じ研究室の小岩井に
ペットにして欲しいと告白をされます。
かいりの気持ちが知りたくて、
他にも男の友達を作ろうと思ったこのか
その日人生で初めて、
研究室の飲み会に参加しました。
かいりからお酒を飲んではいけないと
言われていたのに、
間違って飲んでしまいます。
体質的にアルコールを受け付けない
タイプで、体調を崩してしまいます。
そこに現れたかいりの姿に、
思わず涙が溢れてしまいました。
そして、
恋に落ちたその瞬間の意味を
知ることになりました。
私は天才を飼っている。の読んでみた感想・評価
読んでいて、とても感動したのは
表現がとても詩的で綺麗な事です。
恋に落ちるのは一瞬で、
正確に言えばその瞬間・・・
素敵な表現ですよね。
恋はするものでは無く、
落ちるものだとは誰かがどこかで
言ったような気がしますが、
その瞬間の事に触れているのは
他に無いと思いました!
かいりがこのかを
とても大事にしていて守っているのは
伝わってくる・・・
しかし!
時々する冷たい視線に
なんだかとても魅力を感じてしまいます
天才であるがゆえに、
抱える孤独のようなものが
伝わってくるような感じです。
他の人よりも何かに秀でていたり、
才能が優れているって
孤独であると思うからです。
分かりすぎてしまう事と
分からない事って相対的には
どちらが良いのでしょうか。
かいりがこのかに対して、
子供である事を望んでいるような
そぶりも何となく分かる気がします。
相手が子供だと思っていれば
確かに相手に必要以上は
求めないですよね。
それは自分が相手に対して
求めてしまいそうな気持ちを
抑える歯止めなのかも知れません。
私は天才を飼っている。はこんな方におすすめな作品!必見
表現が美しい漫画なので、
文学的に読めると思いました!
素敵な台詞をコレクトしている人も
楽しめる作品だと思いますよ。
かいりは幼い頃から
このかの家に住んでいて、
このかは社長令嬢だけれど・・・
実はその状況を作ったのは、
かいりなんですよね!
守られているようで、
実は守っている。
手のひらで転がされている感が、
何となく心地良くも感じてしまいました
優しさで溢れているようで、
時々する冷たい視線と
孤独な背中に・・・
相反するものを感じ、
極端の極みのような作品でした。
極端から極端へ触れる漫画って、
なんだかスゴイと思いました。
このかへ小岩井君がアプローチするのを
見ていて、個人的には頑張って欲しく
思ってしまいました。
小岩井君の絶対的に不利な状況が、
なんだか応援したくなるような気持ちに
人をさせますよね!
人の気持ちは変わります!
良くも悪くも、変化するんです。
小岩井君にもチャンスは
ちゃんとあるんだよと
心の中でニンマリしてしまいました。
この漫画を読んで
プチ幸せ気分をいかがでしょうか!