タイトル | 紅匂ふ |
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原作・漫画 | 岩崎峰子 大和和紀 |
出版社 | 講談社 |
時は昭和27年…
11人兄弟の末っ子として
産声を上げた吉田珠子。
3歳を迎えた頃
”石橋の女将”
お福に見初められる。
やがて珠子は
「石橋」の後継ぎとして
京都・祇園にやってきた。
そこで自分の名を捨て
”石橋咲子”に生まれ変わり
舞妓の道を歩むがーー…。
紅匂ふのあらすじ紹介
芸妓置屋「石橋」。
主人公・石橋咲子の家だ。
咲子は今から十年前
置屋の女将・お福に
見初められやってきた。
置屋には年の離れた姉
陽子・梅千代(芸妓)が
一緒に生活しており…
そして”お福の孫”
(後に咲子の義母になる)
いけずな玉千代もいた。
梅千代は咲子のことを
ひどく嫌っていた…。
美貌と愛嬌の両方を
兼ね備えた梅千代は
人気の芸妓だが
男子禁制の置屋に
男を連れ込むなど
素行は良くない。
やがて中学生になり
舞妓試験に合格した咲子。
八坂女紅場学園に
通い始めると……
事件が起きる!
紅匂ふのネタバレと今後の展開は?
舞妓試験に合格して
八坂女紅場学園に
通い始めた咲子。
そんなある日
中学生の男子を連れた
梅千代がやってきます。
その中学生の男子は
梅千代の息子です。
亭主とは別れ
他に住むところもない
と言い出した梅千代は
受験が終わるまで
置屋に住まわせるよう
女将のお福に頼みます。
しかし置屋といえば
舞妓・芸妓が住む家。
もちろん”男子禁制”です。
お福は反対しますが
梅千代は聞く耳を持たず
息子を住まわせることに。
梅千代の勝手な判断に
「石橋」で働く女性は
皆嫌がりました。
それから少し経った頃…
咲子はお風呂に入るため
脱衣所に向かいました。
上の服を脱ぎかけたその時
それを見た梅千代の息子が
咲子を背後から襲います!
いきなり抱きつかれ
必死に抵抗する咲子。
すると脱衣所にやってきた
陽子が助けてくれました。
陽子は彼を突き飛ばし
激しい怒りを表します。
反省していない息子は
傷ついた咲子に向かって
見下した発言をしました。
結局この息子は
お福の怒りを買い
追い出されますが
咲子は事件以来
心の奥のどこかで
”何か”が壊れ…。
紅匂ふの読んでみた感想・評価
3歳で親元を離れ
舞妓の道を歩むことを
決意した咲子(咲也)。
物語はまだ始まった
ばかりだというのに
すでに壮絶な半生…。
3歳といえば
両親が大好きで
離れたくない年頃。
それなのに一人で
祇園の舞妓になると
決意した舞子はすごい!
性格は暗くて大人しい
少し変わった少女ですが
”心惹かれるもの”があります。
純真無垢が求められる舞妓は
まさに彼女にぴったりです。
初めてのお茶屋見習いで
失敗してしまう咲子は
可愛くて癒されます。
美しくて賢いけれど
ドジな一面もある咲子。
どうなるかとハラハラ
ヒヤヒヤしましたが…
やっていけそうですね!
いじわるな実の姉
梅千代に負けないで
頑張ってほしいです。
咲子を見ていて思うのは
周りの人(陽子・玉千代)が
優しくてよかった…。
彼女を見初めたお福も
咲子を”親”という感じで
他人には見えませんでした。
なので物語の途中で
亡くなったのは悲しい…。
いずれ咲子は
”祇園のNo.1舞妓”として
名を馳せることになるはず。
道は険しいと思います。
それでも乗り越えて
立派になってほしいです!
紅匂ふはこんな方におすすめな作品!必見
舞妓が好き・または
舞妓に興味がある…。
そんな方には
「紅匂ふ」を推します!
本作は京都・祇園を舞台に
”舞妓”として生きることを
決めた咲子の物語です。
原作は岩崎峰子さんの
『芸妓峰子の花いくさ』。
実は本作の物語は
岩崎さんの半生がモデル!
彼女も咲子と同様
幼くして女将に見初められ
舞妓になったすごい方です。
作画を『はいからさんが
通る』などで知られている
大和和紀さんが担当します。
大和さんの作画は
とても繊細で素敵!
舞妓の魅力をリアルに
美しく描いています。
舞妓が好きな方や
興味がある方はきっと
楽しめるはずですよ。
もちろん舞妓のことを
よく知らない方でも
飽きずに読めます。
本作がきっかけで
舞妓に興味を持つかも?
作中には舞妓の1日や
お化粧・着物の着方など
見どころが沢山あります!
そして主人公・咲子の
舞妓として生きる姿は
涙なしで見られません。
また物語の最後には
岩崎さんと大和さんの
スペシャルトークもあり
こちらも面白いので
見逃せませんよ~!