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花衣夢衣のネタバレと感想や試し読みあり!結末が気になる!

花衣夢衣

この記事は約 4 分で読めます。
タイトル 花衣夢衣
原作・漫画 津雲むつみ
出版社 集英社

双子の少女は幼い頃は
よく鏡遊びをしていました。

ー真帆と澪ー

日本画家の家に生まれ育った双子です。

いつも一緒にいて、
何もかも同じでした。

いつも賑やかで明るい家庭に育ちました

そんな幸せな日々が、
ある日を境に崩れてしまいました。

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花衣夢衣のあらすじ紹介

双子の姉妹、
真帆と澪は仲良しです。

姉の真帆は外人さんの家のお手伝いの
仕事をしています。

妹の澪は裁縫が得意で
母親の仕事を手伝っていました。

かつて裕福であった一家は、
戦争という悲劇の元に
一変してしまいました。

母親は沢山の着物を持っていましたが、
モンペや少量の食べ物の為に、
次々と着物を手放しました。

それでも父と母、そして姉妹と兄
助け合って暮らしていました。

父は優秀な絵描きでした。

しかし病気になってしまい、
筆を断ってしまいました。

花衣夢衣のネタバレと今後の展開は?

父がまだ絵描きをしていた頃は、
よく真帆と澪をモデルにして
双子の姉妹の絵を描いていました。

そんな思い出のある絵も
戦争中に食べ物と引き換えに
あるいはお礼に手放してしまいました。

二人は父に、もう一度絵を描いて
もらいたいと思っていました。

しかし父親の病気は悪化するばかりで、
遠くに療養することになりました。

しばらくは両親と離れ離れに
暮らす事になったのです。

画商の辻堂の息子の元で、
仕事を始めた澪。

いつしか自分を見つめる外人さんの
存在に気付きます。

その外人さんは幾日か後に、
朝鮮へ出兵する事になっていました。

澪の事を好きになっていた外人さん。

なんとか一日デートしたいと
願っていました。

辻堂の息子に、
お店にあるものを何でも買うから
デートさせて欲しいと話しました。

辻堂の息子はデートだけで良いのかと
外人さんをそそのかしたのです。

デートの前日、
不安だった澪は真帆に相談しました。

澪の代わりに、そのデートには
真帆が行く事になったのです。

双子が入れ替わったのは、
二人だけの秘密でした。

そして真帆の身に不幸な
出来事が起きたのでした。

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花衣夢衣の読んでみた感想・評価

戦争という、非日常的な状況で
沢山の不幸が重なってしまい起きた
出来事だと思いました。

ー自分の力では抗う事が不可能だったー

しかし!

それだけでは
割り切ることは出来ません。

正に時代に運命に翻弄された、
と言っても過言ではないでしょう。

時代が違えば、
きっと二人は普通に幸せな生活を
送っていたと思います。

双子の母親が犯した罪も、
悲しいという言葉、
それ以外に見つかりません。

でもみんなギリギリの所で、
なんとか自分を保っていたような
そんな時代だったと思うのです。

もしかしたら、
初めは夫の病気の療養費用の為だった
のかも知れません。

人は悲しいかな罪の意識は、
繰り返す毎に軽くなって
しまったのかも知れません。

母親の事が直接的な原因では
ないのかも知れないけれど、
しかし因果関係を考えずにいられない。

そういう不穏なものを残してしまった、
否応にもそう考えざるおえません。

なんだか誰も幸せを掴めなかったような
切ない気持ちになりました。

花衣夢衣はこんな方におすすめな作品!必見

戦時中からその後の日本の様子を、
庶民の暮らしの目線で描かれた漫画です

歴史が好きな人は、
楽しめる漫画だと思いますよ!

学んである知識と合わせて読んでみても
おもしろいかも知れません。

戦争というと、戦地へ向かう兵隊さんや
あるいはその戦争の状況ばかりが
クローズアップてしまい易いですよね。

でも本来はそこに、
庶民の暮らしがあって、

日々を暮らす時間が流れていたのも
事実だと思うんです。

そういった事を多面的に捉えている
作品だと感じました!

圧倒的に不利な状況にあっても、
希望がない事は決して無いんですね。

人はどんな困難な状況下にあっても
そこに希望の光を見つける事が出来ると
漫画を読んでいて思いました。

真帆は加賀友禅の着物の下絵をする
仕事がしたいといっていました。

それを裁縫が得意な澪に
着物にして欲しいと
お願いしていました。

そうして着物が出来上がるとしたら、
とても素敵ですよね。

着物が好きな人にも
楽しめる作品かも知れないですね!

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