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茶の涙~Larmes de the~のネタバレと感想です!どうなる結末は!?

茶の涙~Larmes de the~

この記事は約 5 分で読めます。
タイトル 茶の涙~Larmes de the~
原作・漫画 水面かえる
出版社 マックガーデン

超有名茶商「神那木」の
筆頭茶師だった内藤涙。

ある事情からフランスに流れた彼は、

知り合ったハルカが
持ち込んできた問題に
あたったりしているうちに、

旧来からの因縁と
対峙することになる。

おいしいだけではなく色々な
楽しみ方ができるお茶の楽しさと
ダイナミックなストーリーが面白い、

新感覚お茶漫画です。

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茶の涙~Larmes de the~のあらすじ紹介

故あって西洋の血を持ちつつも、
超名門茶商、神那木の筆頭茶師にまで
達した内藤涙(ルイ)。

ただならぬほどの知識を有し、
外交問題すらまとめてしまう
ルイでしたが、

日本には戻りづらい
状況がありました。

それは古巣である神那木と、
そこに関係する人々に関わる
問題でした。

先代に愛され、卓越した腕前を
持つに至ったルイでしたが、
その仕事ぶりは現当主に嫌われ、

やがて丹精を忘れたことで
荒れた茶畑の惨状を挽回するべく、
当主が始めた「添加茶」騒動により、

ルイの盟友であり、

茶に人生を賭けていた日下部が
スケープゴートにされるなどの
状況が生じ、

辛抱たまりかね
真実を告発したことで、
日本で茶師ができなくなったのでした。

そんな紆余曲折がありつつも、
目前の「茶問題」に辣腕を振るう
ルイでしたが、

ある時貰ったチョコレートに、
日下部の茶が使われていることを
知ります。

しかし彼の姿勢は、
以前の真摯さとは
まったく異なっていたのでした。

茶の涙~Larmes de the~のネタバレと今後の展開は?

日本茶の輸入を禁止する、
フランスの大臣ルブランは、

前触れもなくそんな強引な
指示を下しました。

新人職員のハルカは
それに対して激怒しますが、

ルブランからはセクハラめいた
言葉をかけられた挙句、

上役からどやされてしまうなど
散々な目に遭います。

しかし、その「反省」の場で
飲んだお茶は、そんな気の悪さを
吹き飛ばすほどに

「まずい」お茶でした。

隣席に座る西洋人風の男性もまた
お茶を拒みますが、
彼はお茶の味を知らないどころか、

十分な知識を持った上で
淹れ方が最悪だと結論付けます。

この発言に寿司屋の大将は怒りますが、
実際調べてみたところ、
新人が普段仕事で使う竹の茶こしではなく、

私物のさびた茶こしを
使っていたことが判明。

ただならぬ知識を持つ
彼の協力を仰ぐ形で、

ハルカはルブランの鼻を明かそうと考え、
計画を練ります。

そしてホテルでの対面当日、
ルブランはハルカに侮辱的な態度を
取りつつ迫りますが、

そこに彼らが仕掛けとともに
駆けつけてくれました。

激しく怒るルブランですが、
日本茶嫌いで通っているルブランには、
茶に対するある因縁と、

もっと重大な「秘密」が
隠されていたのでした。

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茶の涙~Larmes de the~の読んでみた感想・評価

初夏が迫ったところで訪れるのが
「新茶の季節」ですが、

実際気温が高くなってくると
お茶がとてもおいしく感じますね。

もっとも本作で登場するのは、
コンビニでパック等々に
詰められているものとはまた違う、

高級な「喫茶」な世界が主です。

もっとも、ただ高くておいしい
だけでなく、「漫画的」な
インパクトも強烈。

水出しならぬ氷出し玉露で、
傲慢なフランスの大臣の
度肝を抜いたところでは

私もかなりビックリしてしまいましたし、
古くなったお茶をサクっと焙じ茶にして
おいしく仕立てたところでは、

なるほどと頷いてしまいました。

また、物語的にもかなり
ダイナミックな部分があり、

主人公のルイをはじめ登場人物に
「手加減」する感じがなく、
しかも陰険な雰囲気がないので、

読んだ後はスッキリ、
良いお茶を飲んだ時のように
さっぱりすることができました。

話の本筋、勢いを削がないようにと
テンポやコマ割りにも
かなりの配慮が見えますし、

エンタメとして巧みな技に唸れる
一作といった感じでした。

茶の涙~Larmes de the~はこんな方におすすめな作品!必見

洋の東西はあっても、
「お茶」は非常に親しまれていますが、
そうしたお茶をテーマにした話となると、

落ち着きのある、
しっとりとしたものを想像しがちです。

しかし本作は、主人公の出生の秘密、
明らかに理不尽な手段を取る大臣、
そして食品偽装等々、

強烈なエピソードが
かなり目白押しで、
スリルを求める読み手にもピッタリです。

一方で主人公である
ルイの存在感や説得力、

お茶に関する知識の豊富さなどの
基盤もしっかりしており、

カルチャー作品としても
十二分に楽しむことができます。

話のテーマのために、
どうしても高級な感じはあるものの、

お茶にミントを混ぜる
アフリカ風の喫茶方法や、

古いお茶を焙じて
長持ちさせる手法など、

手間をかければ真似ができる
ノウハウが描かれているのも魅力です。

ゴツゴツとしたエピソードが
並ぶ一方で、主人公というか
作品観自体に「迷い」がなく、

紙面から熱さと勢いが
感じられるのも素晴らしいですね。

毎日欠かさず飲むほどの
お茶好きの私ですが、

まったく知らない楽しみ方が
目白押しで、
とても嬉しかったですね。

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