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訪問者のネタバレと感想です!結末ってどうなる?

訪問者

この記事は約 5 分で読めます。
タイトル 訪問者
原作・漫画 萩尾望都
出版社 小学館

トーマの心臓に出てくる重要人物である
オスカーの幼い頃の物語です。

ある日、オスカーの父親は母親と口論になり
彼女を殺してしまいます。

オスカーは父をかばい、そこから愛犬
シュミットも一緒に目的のない
とても長い旅に出る事になります。

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訪問者のあらすじ紹介

父親と母親がいつもケンカばかりしている
オスカーはいつも胸を痛めていました。

そしてある日、諍いが原因で
父親は母親を銃で殺してしまいます。

現場を見てしまったオスカーは
父親に殴られ、気絶し病院へ運ばれます。

目覚めた時に母親はもうこの世には
いない事を悟ったオスカーは
それでも父親をかばいます。

警察に追われる事になった父親は
オスカーと愛犬シュミットを連れて
旅をする事を決意します。

幸せな日々が続いていましたが、
ある日父親はオスカーに
ギムナジウムへ行くように言います。

訪問者のネタバレと今後の展開は?

主人公の少年、オスカーは無口で売れない
写真家の父親と現実主義で
物事をハッキリという母親と

一緒に暮らしていました。

二人はよくケンカをしており、
オスカーは常に胸を痛めていました。

ある日、父親がケンカ中
「だれの息子だ」と母親に言っているのを
オスカーは聞いてしまいます。

そこからオスカーは自分は
だれの子どもだろうと疑う気持ちと

両親の愛を信じる複雑な感情を
持つようになります。

ある日、父親の態度に腹を立てた母親は
とうとう離婚を切り出してしまいます。

そして父親は感情が爆発し
母親を銃殺してしまいます。

銃声を聞いたオスカーは現場に
駆けつけるも父親から
「お前とは何の関係もない」と聞かされ、

殴られた拍子に階段から
落ちて気絶します。

目覚めた後父親が母親を銃殺したのを
理解してはいましたが、それでも
父親を信じ本当の事を警察に言わずに

一緒に暮らす事をオスカーは選択します。

その後、警察から逃げるために
あてもなくオスカーと父親、
そして愛犬と一緒に旅に出ます。

最初は幸せな旅が続いていましたが、
愛犬の死をきっかけに父親は

オスカーにギムナジウムで
勉強するように命じます。

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訪問者の読んでみた感想・評価

トーマの心臓を読んで感動した私は
登場人物のオスカーの前日譚があるのを知り
すぐに書店に向かい、

この訪問者を購入しました。

読んでみると、トーマの心臓の時の
堂々とした頼りになるオスカーが

昔はこんなに弱々しかったのかと
驚きました。

トーマの心臓が愛をテーマにしていた
ようにこの訪問者も愛が
テーマだと思います。

短いページですが、様々な愛の形を
見る事ができしかもどれも切ないもの
ばかりなので読んでいて

とても辛くなりました。

オスカーの両親に対する無償の愛は
自分は本当は両親の子どもでは
ないかもしれないと思いながら、

それでも二人の子どもだと信じたい
彼の気持ちが痛いほど伝わってきます。

そして母親は放浪癖のある夫の愛を
得るために別の人と子どもを作り、

子どもをきっかけに夫の愛を
得ようとします。

ですが、それは夫の銃殺という
最悪の結末を迎えてしまいます。

父親もまた母親とオスカーの
どちらからも愛を得たかったのだと
思っています。

最後にこの漫画のタイトル
「訪問者」の意味がわかるように
なっていますが、

それがとても切なく愛とは
難しいものだと痛感しました。

訪問者はこんな方におすすめな作品!必見

トーマの心臓では頼りになる
先輩として描かれているオスカーは
魅力的な人物です。

この訪問者を読めばなぜオスカーが
トーマの心臓に出てくる
ユリスモールを気にかけるのかが

わかります。

同時にオスカーの複雑な過去も
わかるので彼のファンにおすすめです。

もちろんトーマの心臓を知らなくても
楽しめるようになっています。

トーマの心臓を読む前に萩尾望都
作品に触れたいという人にも
おすすめします。

訪問者が好きなら同じ文庫本に
収録されている「城」を
おすすめします。

主人公のラドクリフは空想で
自分の分身である小鬼と一緒に
常にとんとんと城を建てている男の子です。

ある日母親に出ていかれ、
父親と一緒に住む事になった

ラドクリフは名門の寄宿学校に
行くように命じられます。

ラドクリフは扱いにくい子どもだと
父親から思われており、

転校する日にその事を
偶然知ってしまいます。

月日は流れ、ある日母親が
ラドクリフを迎えに来ます。

昔の純粋な頃とはすっかり
打算的な考えが身についた
ラドクリフですが、

涙を流して自分との再開を喜ぶ
母親を見て打算的な考えは消えます。

最後のセリフが
とても印象的な漫画です。

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