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邪悪のJACKのネタバレと感想!あらすじや無料試し読み!

邪悪のJACK

この記事は約 5 分で読めます。
タイトル 邪悪のJACK
原作・漫画 小野双葉
出版社 グループ・ゼロ

伝承の中にしかいないと
ずっと思われてきた悪魔たち。

しかし彼らは存在し、現代の
日本社会にも干渉していた。

悪魔に関する深い知識と、
誇り高く容赦がない悪魔たちの、
強烈かつ理不尽な仕打ちが、

作中全体に緊張感を滲ませる、
非常にハードな「代償系」漫画です。

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邪悪のJACKのあらすじ紹介

科学技術が進歩し、魔法や伝承が
過去ものとなった現代。

しかし、「悪魔」たちは現世に
なお影響力を持っていました。

心に満たされない物を持つ
若者たちは、時に意識せぬまま、
館を訪れてしまいますが、

占いを当たるようにしてくれと
望んだ少女は違いました。

彼女は悪魔についてかなりの
知識を持っており、

強烈な存在感と悪臭を放つ
大悪魔、アスタロトが
直々に契約を交わすほどでした。

そして、学校。

彼女は元々タロット占いを
披露していましたが、
他の人の方が当たるために、

悔しい思いをしてきました。

そこで彼女は、「契約」で
強化された能力を含めて、

ライバルへの恐るべき占いを
開始していくのでした。

邪悪のJACKのネタバレと今後の展開は?

中学三年生、高校受験を控え、
ナーバスになっている、沖 尚美。

尚美が神経質になっているのは、
単に受験が近いからではなく、
K大付属という高い目標を見据え、

しかも弟が生まれたばかりの
家庭環境が重なってのことでした。

ストレスが溜まった彼女は、
「妖魔館 JACK」と書かれた
カードを見て、

気付かぬうちに意識を館に
飛ばしてしまいます。

そしてJACKにあった尚美は、
操られるようにめん鳥を裂き、

自分と血のつながりのある、
弟の魂を捧げることを条件に、
ネビロス公爵と契約を交わします。

「夢」から覚め、再び受験一色の
日常へと帰っていく尚美。

成績の方は順調ですが、
予備校の先生がガラス越しに
悪魔に見えたりと、

変調の兆しを感じる中、
ついに受験の日がやってきました。

勉強の結果か、
見事に合格した尚美は、
改めて弟を見やり、

愛情が芽生えますが、
そこで彼は悪魔の餌食となり、
尚美は長い「夢」から覚めます。

しかし、現実にはネビロスとの
契約はまた結ばれていなかったのです。

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邪悪のJACKの読んでみた感想・評価

因果応報ですらない、
理不尽感が実に悪魔的で
逆に良かったです。

本作は依頼者の「願望」を、
たくさんの悪魔たちが力を使い、
かなえていくという、

典型的な「問題解決」型の
物語だったりもするのですが、
その「条件」は非常に辛め。

志望校に合格する、
占いを当たるようにする程度でも、
容赦なく魂を奪いにきますし、

身代わりを立てたりしても
そうした浅知恵は効かず、
命を奪われます。

等価交換どころではありませんが、
結局「本物」の悪魔にとっては
人間は単なる「材料」であり、

対等ではないという感じが、
悪魔的には極めて「正しく」、
だからこその説得力を感じました。

とにかく、深い知識に裏打ちされた
本物感溢れる悪魔たちの怖さと
賢さ、そして厄介さが、

本作と似たような作品とは
また違う色合いとして、
全体に反映されている感じです。

使い魔であり物語の進行役の
JACKも、しっかりと悪魔的な
性質を持っており、

それが作品全体の空気と
うまくマッチしていると思いました。

邪悪のJACKはこんな方におすすめな作品!必見

頼りがいのある兄貴タイプから魅惑的女性、
まったく戦力にならないマスコット系まで
創作の世界で「悪魔」は大流行ですね。

様々な世界観を活かして面白くなった
作品も非常に多くありますが、一方で
悪魔が怖くない感じになってもいます。

しかし本作に登場する悪魔たちは、
古典的な伝承にのっとった「本気」勢、
容姿はもちろん、性格から悪臭などの、

なかなか他作品では見られない特徴も
完全再現されており、かつその残虐さも
完璧なまでに本格派。

ちょっとした願いにもきっちり
魂を持っていく理不尽さで、
一見美少年なJACKすら、

人命に相当冷淡だったりと、
悪魔性を遺憾なく発揮しており、
依頼者が恐ろしくなるような、

悪魔たちの大活躍が見たいなら、本作は
他とはちょっと違うレベルの怖さを
もたらしてくれるかも知れません。

また、悪魔を登場させるにあたっての、
様々な物やしきたり、エピソード等の
知識も極めて豊富に含まれ、

とってつけた感じがまるでなく、
ダークファンタジー好きな方にも
堪能できる深さを作り出しています。

とは言え、他の「代償系」の
作品に比べると悪魔たちの条件は
非常に辛く、切羽詰まっても、

彼らだけはダメだと思えるような
危険度がありますが……

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