タイトル | 雲雀町1丁目の事情 |
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原作・漫画 | 遊知やよみ |
出版社 | 集英社 |
白雪ちなが入学した高校は!
お金持ちが通う有名な学校でした。
ー雲雀学院ー
幼馴染とのんびり会話をしながら
学校へ向かっていたちなは
危うく車に轢かれそうになりました。
幼馴染の不二田鉛筆に助けられなければ
今頃どうなっていたことでしょうか。
雲雀町1丁目の事情のあらすじ紹介
雲雀学院への通学では、
徒歩で通う生徒なんて
ちなと鉛筆くらいでした。
涼やかな顔で、車で通っている生徒の
顔が見えました。
ちなはちょっと寂しい気持ちに
なりました。
下駄箱の前で話していると、
こんな所で立ち話しているなんて
迷惑だと言われてしまいます。
鉛筆が言い返してくれていると、
学園で一番寄附金の高い令嬢が
ちな達を助けてくれました。
体育の授業の時には、
あの意地悪な女子生徒に
ちなは笑われてしまいます。
理由は体育着のデザインが
古いタイプのものだったからです。
雲雀町1丁目の事情のネタバレと今後の展開は?
その体育着は、ちなが必死に
アルバイトをして貯めたお金で
買ったものでした。
この学院に入る事を、
初めは父親に反対されていました。
でもその反対を押し切っ入学をしました
公立の高校には、通学に2時間
かかってしまいます。
そうすると今まで通りにアルバイトが
出来なくなってしまいます。
ちながアルバイトをしている理由・・・
それは!
ちなの家に借金があったからでした。
父親が若い頃に事業に失敗してしまい
多額の借金を抱えてしまったのです。
毎月家に借金取りが来ることは、
周りの人には内緒にしていました。
ちなは嫌なことがあった時には、
いつも見に行く桜の木が有りました。
それは今は亡き母との
大切な思い出の場所でした。
母が言っていました、
「何故だろう、涙が出るほど桜が
美しく見える」と・・・
その数ヶ月後に母は
亡くなってしまいました。
だから、その桜の木は母との大切な
思い出の場所でした。
貧しかったちなは、次に生まれる時は
せめて食べ物の心配をしない家に
産まれたいと思いました。
そして好きな人から、
服に気を使った方がいいと言われない
女の子になりたいと思ったのでした。
雲雀町1丁目の事情の読んでみた感想・評価
ちながとても頑張り屋さんで健気で、
応援したくなりました。
自分の誕生日にケーキを食べた事が
無いと言っていました。
幼馴染の母親が焼いたパンケーキを
喜んでいた姿が、とても印象的でした。
苺なんて贅沢と言って、
ケーキの上に乗せようとしなかった時に
そこまでさせてしまう
お父さんに対して・・・
多少の不甲斐なさを
感じてしまいました。
自分の誕生日で、初めてのケーキを
食べていた時に借金取りが来てしまい
ショックだったと思います。
しかも!
せっかくのケーキを
床に落としてしまうだなんて!
なんだか悲しくなりました。
お互い別の人間だから、
差があるのは仕方がない事だし
普通の事だと思います。
でも学校で勉強をしながら、
新聞の配達を朝刊も夕刊もしたり、
同じ学院の子がやっている部活の
ボールを拾うアルバイトをするのは
だんだんと精神的に追い込まれて
行くような気がしました。
それでもそこにちなの明るさと
無邪気さがあるから
救われた気持ちになりました。
雲雀町1丁目の事情はこんな方におすすめな作品!必見
人って何が幸せかは、
本人にしか分からないと
実感させられた作品でした。
幸せの形は実に様々で、いつの時代にも
生活にも何かしらの光って
散りばめられているんですよね。
ちなの場合は、ちなを取り囲む
周りの人間関係に有ると思います。
気にかけてくれる人がいるってことは
ある意味では、お金に代え難いです。
そう言った事を気付かせてくれる
この作品は読む人の心に響くと思います
お疲れ気味の仕事の後とかに読めば、
ちなの純粋さにふっと心が
和みそうですよ!
疲れた時に読むと、元気が回復しそうな
作品だと思いますよ!
雲雀町の住人達には、
それぞれが抱えた事情がありました。
一見して笑顔でいても、
気持ちの中で他人には分からない事柄を
抱えている人は多いと思います。
大人になれば、
むしろそれを表に出さないのかなとも
思いました。
雲雀町の人々が、お互いに
それぞれが相手を思いやり
事情があるんだよと考えていたのが
大人の対応だと思いました。
思いやりの精神ですね!
沢山学べる漫画です。