タイトル | 革命の日 |
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原作・漫画 | つだみきよ |
出版社 | 新書館 |
男だと思っていたら
実は女であった
主人公の恵「けい」
(後に「めぐみ」と改名)
一度は男として入学した高校へ
翌年女として再入学。
あくまで目立たず、
穏やかに女としての
孤高生活を送りたいと
願っていた
めぐみであったが、
かつての旧友たちから
猛アプローチを受けることに。
革命の日のあらすじ紹介
ちょっとひねくれた男子高校生
吉川恵(よしかわけい)は
今日も授業をサボり
友人達と屋上にいた。
しかし、突然のめまいで
倒れてしまう恵。
病院での診断結果は
実は自分は
女であったと言うこと
(身体と性別が
一致しない病気であった)
突然告げられた真実に
戸惑う恵であったが、
家族との話の末、
恵(めぐみ)として
生きることを決意し、
翌年同じ高校へ
再度入学をしたのであった。
そこで待っていたのは
生徒会長になっていた友人、
更に校内下克上を果たした
かつての悪友たちだった。
革命の日のネタバレと今後の展開は?
あらすじが
ほぼネタバレのように
なってしまっているが、
男として
15年間育ってきた自分が
実は医学上は
女であったと言う所からの
スタート。
家庭内不和もあったが
自分が女として生きるか否かを
話し合った末
両親と和解できた
主人公。
恵の担当医の姪である
豊真琴(ゆたかまこと)の
協力のもとで
女として生きる決意をした
恵(めぐみ)。
休学の後に同じ高校へ
再び入学をし、
女子生徒としての
新たな一歩を
踏み出そうとした瞬間に
現れた
かつての旧友たち。
いかにバレずに
学校生活を送れるか。
真琴の指導の元、
何とか必死で
「けい」=「めぐみ」であることを
隠そうとする。
が、結局あっさりバレてしまい
今度は旧友たちが
揃いも揃って恋人候補に
名乗りをあげだした。
逃げ惑うめぐみ。
追いかけるかつての友人たち。
いずれは男と
付き合うことになるのだからと
観察する真琴。
更には1年前に
下克上で屋上占領権を奪われた
先輩不良にまで
狙われてしまう始末。
果たして
恵の運命の相手は誰か。
革命の日の読んでみた感想・評価
元々はBL作家として
活動をしていた
「蔵王大志」が
「つだみきよ」名義で
連載したデビュー作である。
普通の少女マンガとは違い
主人公が
「元男」と言う所が面白い。
自分で望んで
女になったのではなく、
医学上「女」だった為に
「女」として
生きる決意をした所も面白い
その後、医者には
「普通はそのままの
性別で生きる事を
選択する人が多い」と
聴いて愕然としている
絵も今のものに比べたら
荒い所もあるが、
勢いと話の面白さが
それをカバーしている。
この作者の最大の魅力は
主人公だけではなく、
脇役も魅力的だと言う所だ。
クール、無口、わんこ系、生徒会長。
恵に言い寄る友人たちは
全てタイプが違う。
また、恵を狙う先輩3人組も
一見不良だが実は2人は
かなり良心的であり、
もう1人のリーダーは俗に言う
おバカタイプである。
これだけ魅力的な男達に
言い寄られても
兎に角逃げまくる恵が
可愛くて仕方がない。
そして所どころ見せる
男らしさも見所である。
恵みの恋(?)の行方を
是非見届けて欲しい。
革命の日はこんな方におすすめな作品!必見
主人公ハーレム系な
作品で間違いはないが、
かなり毛色が違うので
少女まんが好きの
一般女性にもお奨め出来る。
蔵王大志名義での
作品を読んだ事があっても
つだみきよ名義は
読んだことがない。
という人が
もしいたとしたら
読んで欲しい。
また、最近彼女の作品の
ファンになった人にも
是非読んで貰いたい。
ちなみにこの作品、
1巻で完結なのだが
「続・革命の日」という
タイトルで続編が
1冊出ている。
そこには更に恵に
恋をする重要キャラクターが
出てきていたり
2年後の恵みが
出てきたりしているので
そちらも読んで貰いたい。
もう一つ言えば
つだみきよの代表作
「プリンセス・プリンセス」を
読んだことがある人にも
是非お奨めする。
「プリンセス・プリンセス」に
出てきたキャラが
「革命の日」「続・革命の日」に
登場しているからだ。
その為、どちらか一方でも
読んだことがある人は
是非とももう一方を
読んで欲しい。
(確か作者もあとがきマンガで
言っていたはず)
最後に、カバーを外すと
オマケマンガが載っているので
必ず外す事を推奨する。