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17歳の塔 プチキスのネタバレや結末が気になる!あらすじや無料試し読み!

17歳の塔 プチキス

この記事は約 5 分で読めます。
タイトル 17歳の塔 プチキス
原作・漫画 藤沢もやし
出版社 講談社

中高一貫の女子高のクラスという、
「塔」の頂点に立つ高瀬 理亜。

しかし理亜はある事件により、
簡単に頂点から落ちていく。

同級生の間でも明確な「上下」があり、
下位の者には当たり前のように
つらい仕打ちが待っている、

「今時」の学校社会の厳しさを
赤裸々なほどに描いた、

本音をえぐり出すような一作です。

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17歳の塔 プチキスのあらすじ紹介

中高一貫の女子高という、
狭い社会の中で、
クラスでトップの地位にいた、

高瀬 理亜。

彼女は優れたルックスの持ち主で、
自分もそれを良く認識しており、

周りからチヤホヤされるのを
とても気に入っていました。

しかし、「外」と競う必要がある
モデルの選考には受からず、

自分よりはるかに劣るはずの
小田嶋 美優が垢抜けることにも
我慢がならなくなってきました。

しかし、ギクシャクして
仲間外れにした小田嶋さんから、
思わぬ「逆襲」を受けた理亜は、

動揺して最悪の行動を
取ってしまったのでした。

17歳の塔 プチキスのネタバレと今後の展開は?

ある中高一貫の女子高の2年3組、
高瀬 理亜はその「塔」の頂点に
君臨していました。

自他ともに認める華やかなルックス、
モデルに応募できる積極性、

同級生たちは常に彼女を賞賛し、
憧れていました。

そんな理亜のグループには、
やや場違いな感じな同級生、
小田嶋 美優がいました。

風貌は地味で冴えないものの、
いつもニコニコして
理亜の後ろをついてくる彼女は、

理亜の気分を満足させるものがあり、
他の娘たちから反発されても、
グループに入れるほどの、

「お気に入り」でもありました。

しかし理亜が応募したモデル選考に落選し、
一方の小田嶋さんは理亜たちに近いために
有名になり垢抜けてくるなど、

理亜には不本意な状況が続きました。

そんな中で小田嶋さんは、
放課後に付き合ってくれなくなるなど、
生徒会を理由に距離を取り始め、

このことが理亜を怒らせます。

理亜は小田嶋さんを仲間はずれにして、
徹底的に「下」の立場を味わわせますが、

すると小田嶋さんは
学校を休んでしまいます。

やり過ぎたと反省しかけた理亜ですが、
そんなある日小田嶋さんは、
格好いい男性と登校してきました。

しかも小田嶋さんいわく、
その相手は「特別な相手」とのこと。

理亜は、小田嶋さんを呼び出し、
話をしようと試みるのですが、

そこで思いがけない「逆襲」に
遭ってしまうのでした。

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17歳の塔 プチキスの読んでみた感想・評価

相当ハードな感じがありましたね。

学生時代、男子校の雰囲気は
良く知っていたのですが、

本作を見る限り、男子と女子では
かなりグループの意味が違うようですね。

容姿や経験、勉強など、
人と少し違うだけのいくつかの要素が、
そのまま学校生活を左右していく、

しかも、優れた要素を持つ人が、
当然のように手に入れた「地位」も、
絶対的というにはほど遠く、

ちょっとした些細なことが原因で、
脆い材料で作られた塔のように、
簡単に崩壊してしまい、

後には残骸が残るだけになってしまう、
そんな人間関係の恐ろしさが、
読み進めるほどに感じられました。

本作一話に登場する高瀬さんも、
プライドが高く嫌な面はありますが、
友達を思いやれる一面もあり、

本来であれば小田嶋さんと
うまく仲直りできるような
雰囲気を漂わせてもいましたが、

本作にはそうした「救い」はなく、
そこがリアルでまた怖くもありました。

無邪気で温厚で優しい小田嶋さんが、
ふと見せた強烈な「素顔」にも、
男子にはない怖さがありましたし、

学校全体にも、オブラートで包まれた
殺伐感が漂っている感じが
リアルで心に来ましたね。

大人になれば大したことがないと
振り返れる要素でしかないのですが、

期間限定の怖さを、これだけリアルに
描き切っているのは凄いと思います。

17歳の塔 プチキスはこんな方におすすめな作品!必見

学校における縦と横の関係と言うと、
部活内の組織がすぐ思いつきますが、
最近は特に、「スクールカースト」的な、

クラス内のランク付けや、グループなどの
横の枠組みが可視化されたとも言えますが、

作品にそうした関係が反映されることは
案外少ないと言えます。

以前の作品となれば当然ではありますが、
何かをするにも、あるいは
誰かをいじめるにも団結する傾向があり、

その感じがイマイチリアルでないのは
確かだったかも知れません。

しかし本作では、明確にクラスに存在する
「塔」、すなわちスクールカーストを
前面に押し出して、

そこでの「階層」を残酷なほどシビアに
示しています。

容姿や才能、言動など、人を惹きつける
「何か」がなければ上には行けず、
しかもいつでも転落しかねない、

恐るべき今時の人間関係が、
様々なポジションの少女を通じて、
強烈に描かれています。

これまでにないリアリティある
学校風景を味わえるだけでなく、

非行や暴力には対応できても、
不必要な「階級」や「迫害」には
対応し切れていない、

現在の学校社会の問題をも、
考えることができる一作で、

読後感はハードかも知れませんが、
社会を切り取るという意味で、

様々な年齢層が読む意義のある
斬新性のある一作とも言えます。

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