タイトル | この音とまれ! |
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原作・漫画 | アミュー |
出版社 | 集英社 |
高校の箏曲部が様々な困難に直面しながら
部員全員で力を合わせて
全国大会を目指すというストーリー。
ライバル校の出現に、部員同士の能力の差、
部員それぞれの事情もあり
全国大会を目指せるのか。
きらきらした青春の物語。
もちろん、恋愛もあり!
この音とまれ!のあらすじ紹介
先輩が卒部し、箏曲部に1人残された武蔵。
1年生の愛が入部すると言いだしたが、
見た目が完全に不良の愛に
武蔵は恐怖を覚え入部を拒否する。
次第に愛の優しい性格に気が付き
入部を認める。
愛の友人3人組も入部するが
箏をまともに弾けるのは武蔵だけ。
そこへ箏の上手なさとわが入部し、
全国大会へ行くと宣言する。
さとわは箏の世界では有名な家元の娘だが、
母親との間に確執があった。
箏曲部に入部したのは
弱小箏曲部を全国大会へ導けば
母親にも認めてもらえるだろうとの狙いから。
純粋にぶつかってくる愛たちに
さとわも心を開き、
一丸となって全国大会を目指す。
しかし、教頭から
部の存続は認められないと伝えられる。
この音とまれ!のネタバレと今後の展開は?
教頭に部の存続を認めてほしければ
全校生徒の前で演奏し、全校生徒が認めれば
存続も認めると言われた愛たち。
簡単な曲ではいけないと
さとわから提案された曲は、
初心者の愛たちにはとても難しい曲だった。
愛たちは必死の努力で学校ではもちろん、
さとわが親しくしている楽器屋でも
夜遅くまで練習に励む。
そのかいもあり、本番では
愛は意外なほど繊細な音を鳴らした。
その音は箏の天才のさとわをも魅了する音。
全校生徒にも演奏を認められ、
部の存続は認められる。
愛たちはいよいよ
全国大会の予選大会の練習を始める。
そんなとき、武蔵と同級生の姫呂が
部にちょっかいを出してくる。
部員たちをばらばらにして
部をつぶそうとする姫呂に
武蔵をはじめ愛たちは抵抗する。
姫呂は心をうたれ、改心し
本気で取り組むと言い入部する。
顧問の先生からの指導も少しずつ増え、
日々練習に励む愛たち。
全国大会予選に出るも、ライバル校の
演奏レベルの高さに圧倒されてしまう。
この音とまれ!の読んでみた感想・評価
青春もの…。
読みやすくストーリー展開もおもしろい。
箏曲部が団結して全国大会を目指す
というジャンプの王道。
だが、箏曲部という文化部を
メインにしていることで
またかわったイメージになっている。
伏線をきちんと回収してくれるので、
何度も最初から読み返したくなる作品。
また、ストーリーに出ている曲が
実際にユーチューブなどで再生されている。
そのため、各場面を想像し、
よりリアルに体感できるのは
今までになかった取り組みですごいと思う。
登場人物のキャラクター設定や描写も丁寧で
「この人誰だったかな」と感じることはない。
全国大会のことだけでなく、
各キャラクターのそれぞれの事情についても
うまく描かれている。
また恋愛事情も気になる…
今後の展開にとても期待している。
それぞれの登場人物が
それぞれにいいキャラクターである。
笑える場面も泣ける場面も、それぞれの
キャラクターがいい味を出している。
箏のことをよく知らない人でも読みやすい。
この音とまれ!はこんな方におすすめな作品!必見
王道のジャンプ漫画が好きな人。
少年漫画というよりは少女漫画に近いが、
青春ものなので割と誰にでも読みやすいと思う。
きらきらした青春が懐かしく感じられる。
たまにまぶしい。
専門用語等は少なく、解説もあるので
箏のことをよく知らない人でも
読みやすく、世界に入り込めると思う。
箏を習っている人に読んでもらえれば
共感できるところが多く勉強にもなるはず。
青春が懐かしい大人も
いま青春まっさかりの学生にも読んでほしい。
ユーチューブにもアップされているので、
その演奏を聴きながら読むと、
いっそう共感できたり感動できたりする。
ライバル校とのやりやいや、
頭のきれる登場人物など、青春ものでも、
たまにいがみ合う描写などもある。
恋愛もある。
今までのジャンプ漫画は
スポーツや戦闘系などで
割とアクティブで攻めるものが多かった…。
そのため、
文化系の部活をメインにしたのは意外!
それでも、従来からのジャンプファンにも
読みやすいと思う。