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聲の形(こえのかたち)のとアニメ版との違いを原作で見る!!

この記事は約 7 分で読めます。
タイトル 聲の形(こえのかたち)
原作・漫画 大今良時
出版社 講談社

聴覚障害者の少女と、その少女を
いじめる中心だった少年も
いじめられる側の立場に。

小学校時代から
大人になるまでを描かれています。

聴覚障害の少女の家庭環境や家族の想い。

いじめの中心だった少年の、
いじめられる側になっての心境と
交友関係の変化などが描かれています。

2人の周りの人々との関わり方や、
次のいじめのターゲットは
自分になるかもという心理的連鎖。

集団ゆえの恐ろしい闇の部分もあり、

『なぜ?あの時に!』

と思わずにはいられない程の場面も。

涙ぐまずにいられない気持ちになる
社会の問題を考えさせられる作品です。

サイト内で【聲の形(こえのかたち)】を検索!

聲の形(こえのかたち)あらすじ紹介

ある小学校のクラスに
転校してきた少女:西宮硝子。

聴覚障害者です。

小学6年生の石田将也は、
幼い少年によく見られる物珍しさからの
好奇心で少女に興味を持ちます。

そして思わずいじめる行動に
出てしまいます。

最初に、少女:西宮硝子が
転校してくる。

自己紹介を筆談ノートを使って
挨拶するところから始まります。

普段は手話で家族と会話していて、
クラスでは手話は通じないのでは
と考えての事でした。

その筆談ノートや、硝子が
使用している補聴器は、
クラスの小学生たちには理解できません。

そのため、
好奇心の対象になってしまいます。

特に、硝子に興味を持ち、
近づいたのが、石田将也でした。

他の生徒が硝子に仲良く接する度に、
うまく近づけない将也は、
硝子に意地悪をしてしまいます。

近づく為のちょっとした意地悪も、
クラスの生徒たちを巻き込み、
段々とエスカレートしていきます。

ちょっとした「からかい」では
済まない事故が起こります。

西宮硝子は大けがをしていまいます。

「子供のいじめ」では片づけられない
ところまで進んでしまいます。

その事故を通して、今度は、
いじめの中心だった石田将也が
教師を含めたクラス全体からの責任転嫁で、
いじめられ、孤立してしまうのでした。

孤独になってしまった石田将也。

いじめで西宮硝子を大けがさせて
転校させた悪者として、
小・中学校時代を過ごしてしまいます。

小学校時代のクラスメイト達も
変化がありました。

いじめに関わっていた数人は、
高校生になっても過去の事故の事を
ひきづっています。

ぶつかってしまう場面もあり、
どこからどこまでが親友なのか、
友達なのか、敵なのか。

ちょっとしたすれ違いから、
後悔する事になってしまうのです。

聲の形(こえのかたち)ネタバレ・今後の展開

石田将也や友人たちも
それぞれにきっかけがあり、
手話を覚え始めます。

高校生になり、
携帯電話も使うようになります。

西宮硝子との会話にも
拡がりが見えてきました。

西宮硝子の母の誕生日会をきっかけに
冷たい態度だった母の気持ちが変わります。

石田将也と打ち解けてきて
自宅にも上がらせてもらえる関係になります。

小学校時代の闇は消えたかのように
誰もが思い始めた頃のある花火大会の夜。

石田将也は西宮硝子の
家族とともに出かけます。

途中で、硝子がひとり自宅に戻ります。

あとに石田将也が、
硝子の妹の結弦(ゆづる)に
自宅に忘れ物を頼まれて
硝子の自宅へ向かいます。

その時、硝子は自宅のベランダから
浴衣姿のまま、飛び降りようと
しているところへ遭遇します。

駆けつけた石田将也は、
落ちかけている硝子の片手を掴みます。

しかし引き上げられず、力付きてしまい、
ふたり一緒に4階から落ちてしまいます。

通りがかりの人に助けられ、
ふたりとも命だけは助かりましたが、
石田将也は病院でも意識が戻りません。

西宮硝子は、ケガだけで済み、大丈夫でした。

が、駆けつけてきた家族や友人たちの中には、
いろいろな感情があり、不安な夜が過ぎます。

その後も、意識の戻らない石田将也の病室に
植野直花がこもってしまいます。

友人たちの中でも動揺が起こり、
ぎこちない空気になります。

数人の中から、
文化祭に向けての映画づくりをしようと
提案が持ち上がります。

石田将也の意識が戻るように
願いながら、動き出します。

ひとり孤立する植野直花も、
西宮硝子の奮闘で
映画作りの仲間に誘われます。

しかし過去に何度も、
直花から殴られていながらも硝子は、
直花を説得し受け入れます。

少しずつ映画づくりも進み、
学校内の撮影もなんとか出来てきた。

会話の通じない現実に、
夜中に硝子は将也との
これまでの事を思い出す。

2人で川に落ちた時の橋に
泣きながら向かいます。

が、その頃病院では、夢の中で
将也は橋で泣いている硝子に近づく。

その時、昏睡状態だった
石田将也は意識が戻る。

病室から硝子のいる橋へ駆けつけ、
連絡を受け家族たちも集まります。

文化祭の当日、石田将也は久しぶりに登校、
映画の上映を観て感動し、
クラスのみんなとも打ち解けます。

仲間と作った映画を公開選考会に出し、
予選通過するが酷評をされます。

受け取り方もそれぞれで、
高校3年の進路を考え始め、
地元や東京にと進みます。

数年がたち、成人式が行われる会場。

小学時代の友人たちの闇は消えているのか、
将也と硝子は、不安を超えて進みます。

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聲の形(こえのかたち)読んでみた感想・評価

この作品は、単なる聴覚障害者の
話だけではありません。

学童期の無邪気な残酷さや、
思春期の想いと行動のバランスの
危うい心理状態があります。

障害を抱えての生活の中で、家族もともに、
健常者とのコミュ二ケーションの
むずかしさもあります。

越えて行く精神力、簡単に『死』を
選んではいけない事などを含めて、
観る人の記憶に残るように作られています。

深く考えさせられました。

特に、家族のシーンでは、
その立場になってみないと
わからない心理描写があります。

硝子の母の変化が、
表情にも表れています。

石田将也の叔母に、
西宮硝子の母と妹の結弦が
土下座をする場面。

今までの家族含め、
皆に冷たい態度だった
硝子の母の変化があります。

また、病院の駐車場では、
病院に向かう途中の西宮硝子を
ボコボコにする植木直花姿がありました。

通りかかった結弦と佐原みよこは、
硝子をかばい止めに入ります。

その時、硝子の母もやってきて、
植野直花と殴り合いになってしまいます。

人が来て、争いは治まります。

しかし植野直花と佐原みよこ、
自宅で以前の写真を処分している
結弦と母と硝子。

以前からの闇が今も
続いている事を確信します。

涙する場面は、たまりません。

植野直花と佐原みよこのように、
心の受け止め方に悩みながら
自分の進路を見つける生き方もあるでしょう。

ドアを開けて、障害とともに
進んでいく硝子と将也と友人たち。

大人になり、障害に対して、
理解のむずかしい人たちの中で
立ち向かう覚悟を感じます。

読み始めから、最後まで、
他人事ではなく自分事として、
作品の世界に浸ってしまいました。

今度、映画化もされますが、
続編ができる時は、ぜひ、観たいです。

いろいろと考えさせられ、
涙なしでは読めまない、深い作品です。

多くの人に読んでいただきたいです。

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