タイトル | いつか咲く花 |
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原作・漫画 | 庭りか |
出版社 | ぶんか社 |
10歳の少女、吉田春音。
ある日、大好きな父からピカピカに
磨いた十円玉をもらいました。
まだもっと幼かった頃の春音は、
ピカピカの10円玉をもらうと
とても喜んだそうです。
10円くらいで喜ぶ年齢じゃ無い!
照れ隠しからか、
そんな事を父親に言いました。
いつか咲く花のあらすじ紹介
照れ隠しで父親に言ったセリフを
春音は後悔しました。
なんであんな事を
言ってしまったのだろう・・・
本当はとっても嬉しくて、
大切にしようと
心の中では思っていました。
母親と帰路に向かう途中で、
近所の人に大変なことになった!!っと
声をかけられます。
何となく心がザワザワします。
ー父親が飛び降り自殺をしたー
なんで死んでしまったの!!
とてもショックを受ける春音でした。
お葬式の日、父と母の昔からの
友人である東雲一に会いました。
いつか咲く花のネタバレと今後の展開は?
母親は一の胸にすがって泣いていました
その様子を見た春音は心の中で
思いました。
私は何故まだ10歳の子供なんだろう
もっと大人ならば母を私の胸で
泣かせられるのに・・・
ーお葬式から3ヶ月後のある日ー
母親から再婚することになったと
紹介された相手は東雲一でした。
お母さんは、春音が嫌がるなら再婚は
しないよ。お母さん再婚しても良い?
そう問いかけられた春音は、
母親の幸せの為に再婚がイヤだと
言えませんでした。
本心では、
まだ3ヶ月しか経ってないのに・・・
と、そう感じていました。
東雲一と母親が再婚して、
吉田春音から東雲春音になりました。
春音が一の事を、「おじさん」と呼ぶと
母親からはお父さんと呼びなさいと
言われました。
これからは幸せになれるのよ!
と言う母親に対して、私は今までも
幸せだったと言う気持ちを抱きます。
父親に借金があった事を知りました。
貧乏であることが幸せに成れない要素
であるように話すことに
強い違和感を抱くのでした。
いつか咲く花の読んでみた感想・評価
春音は、お金に支配されたく無いと
いつも言っています。
お金に負けたく無い!とも
言っていました。
一から父の死の真相を聞く為に、
一さんに500万円の利益を与えようと
日々奮闘していました。
目的があるから、そう行動しているの
ですが利益を生み出す事を日頃から
考えている事が多い毎日だと思いました
すると、その段階でもう既に
お金に支配されているような印象も
多少感じてしまいました。
でも一方では、人の弱みに付け込む
儲け方はしないというセーブも
出来ているようにも感じました。
春音は一が父親を自殺に追い込んで
しまった張本人だと誤解していました。
春音と一の些細な日常のやり取りから
二人は本当の親子に見えるくらいの
ある意味での関係性が築けてました。
一の接し方から見て、
春音に対して確かな愛情を感じたし
大切に思っている事が伝わってきました
大事なことは、お金の有る無しでは無く
ましてや勝ち負けなんかでは無くて
愛情を与えられて生長してゆけるかだと
思います。
どれだけ恵まれた環境にあっても
愛がなければただ虚しいだけだと
思いました。
いつか咲く花はこんな方におすすめな作品!必見
お金に対する考え方を学びたいと
思っている人は共感できると思います。
不動産についても知識がつけられたり
するので、勉強になる漫画ですよ!
何かの一つの事柄も一面的に考えると
一つの考え方しか出来ません。
しかし!
ちょっと角度を変えるだけでより多面的
な物の考え方が出来るのです。
人はある事柄を俯瞰的に見て、
そして解釈することによって
物事をより正しく判断する事
が出来ると思います。
そんな違った見方を教えてくれる
漫画だと思いました!
父親を失った春音は不幸だったけれど、
それによって一と出会い才能を開花する
事が出来たと思います。
母親の見た目と発する言葉の優しさの
裏に隠されたブラックさと真実が
とても恐ろしく感じました。
子供は愛情を与えて優しく接して、
味方になる・・・
絶対に手放さない・・・
意地悪をしたり育児放棄をするのと、
優しさを与えて依存するのと
先長い目を考えた場合には
どちらが虐待になるんだろう・・・
子供に強くマイナスの影響を
与えてしまうのはどちらなんだろう。