タイトル | 紳士同盟+ |
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原作・漫画 | 種村有菜 |
出版社 | 集英社 |
名門の帝国学園に通う
主人公・灰音は生徒会長のことが
ずっと好きだった。
もう覚えていなくても
私はずっと覚えている。
生徒会長は会話どころか
近づくことすら難しい存在。
不毛な恋だと分かっているけど
諦められなくて・・・!?
紳士同盟+のあらすじ紹介
乙宮灰音はこの家の本当の
子どもではなかった。
養女として引き取って実の
子どものように育ててくれた乙宮家。
倒産寸前の乙宮家具を
立て直すためにも学校で下働きとして
バイトに励んでいる。
灰音の通う私立帝国学園は
超お金持ち学校で
生徒もお金持ちばっかり。
学校の制度として生徒は
ランク分けされている。
腕章とバッチで区別できるように
なっていて、金・銀・銅の3ランク。
ポイントが貯まると上のランクに
上がれる仕組みになっている。
紳士同盟+のネタバレと今後の展開は?
しかし、多くの金持ちは入学時の
寄付によって銀ランクとなる。
銀は名門や旧家の大金持ちの人が
多く、金は学校で
「皇帝」と呼ばれる生徒会長
ただ1人にのみ許された称号だった。
銅は小金持ちで1番低い
ランクにあたり、
灰音のランクも銅だった。
帝国学園ではランクが上の人間の方が
偉いという暗黙のルールが存在する。
灰音は皇帝の東宮閑雅のことが
小さいころから好きだった。
昔は優しい言葉をかけてくれた閑雅も
今では笑わなくなり、遠い存在。
そんなある日、
閑雅が誘拐されたとの知らせが!
灰音は慌てて探しにいきます。
閑雅を見つけ、1人になる時間が
欲しくて誘拐は自作自演だったと聞き
ホッとします。
いつも周りに人が居て気を抜けない
閑雅の力になりたい。
何かあるなら私を頼ってほしい
と伝えます。
誘拐犯は元不良の灰音が
退治したことになり、
ポイントをゲット。
どんどん話が進み、
皇帝の用心棒として
生徒会のメンバーに就任することに。
閑雅の役に立てるようにと
一生懸命な灰音は閑雅の
彼女のふりをすることになって・・・!?
紳士同盟+の読んでみた感想・評価
超お金持ち学校というと集まる生徒の
レベルが高すぎてイジメなどには
見向きもしないイメージ。
がっつり差別で普通の学校より
ひどいイメージ。
極端なイメージしか持っていませんが
とにかくお金持ち学校というだけで
怖そうです。
灰音の学校もランク制度があって
金を積めばランクが銀になるとか・・・
何でも金で解決しようとするのは
あまり好きじゃないので灰音の
考え方にはすごく共感できました。
普通の学校でもカースト制度などは
存在するのでやっぱり人が集まれば
仕方ないことなのかもしれません。
灰音は元ヤンで喧嘩も心も強いので
心配はしていないけど
応援したくなる主人公です!
昔、好きで読んでいたので久しぶりに
読んでみると色々なことを思い出して
懐かしくなりました。
今ならキラキラネームが流行っていて
珍しい名前も多いですが
灰音という名前が珍しく響きも
かわいくて気に入っていました。
生徒会オリジナルの制服があったりと
1人1人制服のデザインが違うので
見ていて楽しいです。
紳士同盟+はこんな方におすすめな作品!必見
本当に沢山の人物が登場します。
なかには女装男子や
灰音に執着する女の子もいます。
1人1人思い入れのあるキャラに
なるくらいのエピソードと
インパクトがあります。
それぞれが抱えているトラウマが
重すぎて、対象年齢のわりに
大人っぽいストーリー。
暗い出来事があっても明るい性格の
灰音のおかげでテンションが
高いままに進みます。
おバカな灰音の言葉には誤字が多く、
セリフにも遊び心があり
余すところなく楽しめます。
ギャグ部分とシリアスな部分があり
メリハリがあってギャグはしっかり
笑えるのにシリアスな展開は
感動したり泣けたり。
ひとつの物語のなかに沢山の
エピソードが盛り込まれています。
生徒会長の秘密が明かされたり
予想外の展開の連続でドキドキ
ハラハラすること間違いなし!
小・中学生向けのただの学園モノの
ラブストーリーだと思って
避けるのはもったいない作品です。
目の大きさは気になってしまうかも
しれませんが、
大人が読んでも楽しめる内容です。