タイトル | IS(アイエス) ~男でも女でもない性~ |
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原作・漫画 | 六花チヨ |
出版社 | 講談社 |
男でも女でもない性・ISの確率は
2000人に1人といわれている。
自分らしく生きられない世の中で
葛藤しながら前に進む人たちの物語。
女として育ったヒロミは自分の体が
生まれつき人とは違った。
好きな人ができたヒロミが
選んだ道は・・・
IS(アイエス) ~男でも女でもない性~のあらすじ紹介
女として育った咲坂ヒロミは
職場の人間関係が上手くいかず
転職を繰り返している。
会社で出会った加藤大は気さくで
明るい男で、付き合うことになった。
キス以上を求められたらどうしよう、
体のことを知られたらどう思う
だろうかといつも悩んでいた。
ヒロミは生まれつき卵巣と精巣が
1つずつあり、男でも女でもなかった。
どうして他の子と違うのか
家族は教えてくれなかった。
周りの子の体が女らしく変化していく
時期に自分の体は男みたいに体毛が
濃くなり、声は低くなった。
IS(アイエス) ~男でも女でもない性~のネタバレと今後の展開は?
それから、女の子らしくしなきゃと
考えて生きてきた。
高校生のときに自分がIS
(インターセクシャル)だと知った。
ほとんどが生殖能力を持たず
男女どちらかとして生きている。
同じ会社の人に体のことが知られて
大には理解できるように
努力すると言われた。
半陰陽者のほとんどが生まれてすぐに
男女どちらかの治療をするという。
しかし、女性化手術を受けても
成長するにつれ男性化する
可能性もある。
生まれてすぐに決めるのは
良くないと分かっていても
女になりたかったと考えていた。
会社では大の夢は大家族だから
ヒロミには無理だと酷いことを
言われてしまう。
どう頑張っても子どもは産めないと
大に冷たい態度を取ってしまった。
母が男でも女でも大丈夫なように
「ヒロミ」と名付けてくれたことや
大切に思っていてくれたことを知った。
ISについて知ってもらうため、
同じように悩んでいる人の支えに
なるために前に歩き出した。
大は男も女も関係なく
ヒロミが好きだと言ってくれた。
IS(アイエス) ~男でも女でもない性~の読んでみた感想・評価
この漫画を読んで初めてISという
男でも女でもない性別を持っている
人がいることを知り、驚きました。
作品の中でも語られていたように
2000人に1人と結構多いのに
あまり知られていません。
物語の世界だけの話ではなく
現実の身近な所に本当にある話だと
知って、重みを感じました。
この作品を読んだことで
考えさせられたので
読んでよかったと思いました。
体のことを隠して女の子らしく
しなきゃいけないと必死に生きてきた
ヒロミを見ると胸が痛かったです。
みんな違うのが当たり前なのに
同じじゃないと生きづらい
世の中が少しでも早く
良くなるといいなと思いました。
重くて難しいテーマだと思いますが
もっと多くの人に知って欲しい
内容なので、描き上げた作者さんも
素晴らしいと思います。
嫌がらせを受けたり全てが嫌になった
瞬間や母がつけてくれたヒロミという
名前のエピソードなど
沢山泣いてしまいました。
辛い思いをしても明るく前を向いて
進んでいったので本当に良かったです。
IS(アイエス) ~男でも女でもない性~はこんな方におすすめな作品!必見
あまり多くの人には知られていない
男でも女でもない性別・ISについて
描かれています。
この漫画ではISが
どういったものなのかが説明しながら
それぞれ主人公が代わり、
短編が収録されています。
自分の体と向き合う人々の葛藤や
苦しさが痛いほど伝わってきます。
人の温かさに感動し、
泣いてしまうシーンもあるほど。
半陰陽者と聞くと自分とは遠い世界の
話に思えるかもしれません。
私も読み始めたときは初めて知った
事実に驚きながらも信じられない
思いでした。
しかし、読み進めていくうちにとても
身近な話だと分かり涙が出ました。
2000人に1人もいるのに
全く今まで知らなかったことが
恥ずかしくなるほどに
心に突き刺さる作品です。
難しく、デリケートな問題がテーマに
描かれていて驚いたり心が痛んだりは
もちろん心を動かされます。
今まで知らなかった現実を知って、
途中で読むのを辞めようかと思うほど
辛く感じる話もありますが
最後まで見てほしい作品です。