タイトル | ヒトクイ-origin- |
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原作・漫画 | MITA 太田羊羹 |
出版社 | 小学館 |
ジャンルは脱出サスペンス。
元々ウェブコミックでカルト的人気を
誇っていたもので、連載は裏サンデー。
ネットで連載していたものをリメイクという形で
再連載させた。
ヒトクイという前日潭である物語が
先に連載され、ヒトクイoriginは
その後に連載された。
ヒトクイ-origin-のあらすじ紹介
世界では今、人が突然死ぬという
謎の怪奇事件に悩まされていた。
何でも『ヒトクイメール』というのが携帯に
来た人が次々と死んでいくのだそうだ。
主人公の中村陽太は頭がキレる
という点以外は平凡な中学生だ。
そんな彼はある日、謎の現象に
巻きこまれてしまう。
目覚めれば謎の空間。
そしてその空間に現れる怪物。
その空間で出会った佐々木アキラいわく、
この空間は現実世界ではなくヒトクイと
呼ばれる怪物達の巣であり、
この空間で怪物に食われれば現実でも
死んでしまうのだと告げられる。
ヒトクイ-origin-のネタバレと今後の展開は?
謎の空間でのみ、
化け物になることができる人間。
通称ヒトクイ。
そんな奴らを狩る存在がいた。
その名も『喰人』。
佐々木アキラも
その一員であることを知る陽太。
陽太はなんと撒き餌と呼ばれる存在で、
何度も何度も近くにヒトクイがいて
巣を張れば巻きこまれる体質だった。
そのため彼はアキラと協力してヒトクイ達を
撃破していくが、そのアキラが強力な
ヒトクイに殺害されてしまう。
そこから陽太は
一人で戦い続けるのだった。
実は喰人を裏切った者が組織している
グループがあり、彼らの目的は
ヒトクイが生まれた元凶
『始祖体』の奪取だった。
その始祖体がなんと陽太の
幼馴染みであるスミレの母親だった。
それだけじゃなく、全ての黒幕が
実は死んだはずの
陽太の父だったことが判明。
陽太は、現実世界では死んだが
ヒトクイの巣のなかでは
生き続けることのできる
アキラとともに実の父を撃破。
そして始祖体であるスミレの母も、
初めは暴走状態だったが
意識を取り戻し、最後は
娘に思いを告げて旅立った。
ヒトクイ-origin-の読んでみた感想・評価
もともと前作である無印ヒトクイを
読んでいたので読みました。
前作から思っていたんですけれども、作者は
非常にドッキリが上手いと思う。
どんでん返しの展開が凄い。
伏線の量も凄くて、それがどんどんと
解かれていく感じが良かった。
ミステリー要素だけじゃなくて、
バトル要素もしっかりある。
ヒトクイ同士の戦いは、ウェブ版を
読んだだけだと少し
わかりにくかったのですが、作画が
ついたことによってしっかりと
質が向上されてて
見やすい+迫力がある。
主人公が賢いんだけど、
小ズルい感じがして悪い。
けどどこか憎めないので
クスッと笑ってしまう。
ヒトクイごとに性質が
違うところもまた良い。
ヒトクイは昆虫や獣の姿をしているので、
彼らの巣もそれに準じている。
だからこの巣だから、本体は
あんな感じなんだろうなーって
想像できて楽しい。
狼とか豹とかのヒトクイは
わかるんだけど、一人だけ
カマイタチがいて「え!?」って驚いた。
別に誰もカマイタチなしとは
言ってないので、確かにありだと思った。
こういう驚かし方するんだと思って
作者を尊敬した。
ヒトクイ-origin-はこんな方におすすめな作品!必見
まずミステリー好きにおすすめ。
特に閉鎖空間でのミステリー。
それにサバイバル漫画とか
パニック漫画好きもたぶん
読んでて飽きないと思う。
まず目覚めたら謎の空間で、そこに
怪物がいて襲ってくるっていう設定が
パニック映画好き、モンスター映画好きには
たまらないと思う。
洋画のホラー映画みたいな設定は、今の
日本の読者にはウケがいいと思う。
そして、怪物は補食する時以外は
人間の姿をしているので、
誰がヒトクイなの?って疑心暗鬼にさせる
展開は凄くいいと思う。
しっかりとミステリー要素含んでて、
読者も一緒になって考えられる。
ヒトクイ同士のバトルも凄いから
バトル漫画好きもたぶん読めるし、
主人公とヒトクイの頭脳戦が多いから
そういうジャンルが好きな人とか
読むべきだと思う。
ウェブバージョンでは未完だった作品が
作画がつきで綺麗になって完結したから、
ウェブ版読んでた人は、まず間違いなく
表紙見た瞬間買っちゃうと思う。
前作の無印ヒトクイ読んでた人も、
主役が変わってるから新鮮味が
出てきていいんじゃないかな。