タイトル | 学園アリス |
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原作・漫画 | 樋口橘 |
出版社 | 白泉社 |
蜜柑の親友蛍が、別格の天才が
入るという「アリス」の学校へ
転校してしまった!
名物コンビとして
仲良くしていた蜜柑は
蛍のことを薄情だとさえ思った。
だが蛍が転校したのには
ある理由があった!
テレビアニメ化もされた
学園ファンタジー!
学園アリスのあらすじ紹介
佐倉蜜柑(みかん)10歳は
今井蛍(ほたる・女)と小4の時からの
幼馴染で、とても仲が良かった。
だが小5になった時、蛍は国のスカウトで
都会にある天才しか入ることのできない
学校に転校することになった。
なんでも、蛍はただの天才ではなく
「アリス」という
別格の天才なのだという――。
離れ離れになってから、
蛍からの連絡は途絶えてしまった。
それから巷ではある噂が流れた。
それはアリスの学校とは、一度入ったら
卒業まで親とも会うことができない、
監獄のようなところだということだ!
学園アリスのネタバレと今後の展開は?
蜜柑は蛍の母親が校長と
話をしているところに出くわして、
ある話を聞いてしまう。
それは蛍がアリスの学校に行った際
受け取れる莫大なお金を、廃校寸前の
小学校に寄付したという話だった。
蛍の不器用な優しさを知った蜜柑は泣いた。
その夜蜜柑は、祖父に黙って
家を出てアリスの学校へと向かう。
アリスの学校は普通の人間は
入ることはできないと言われていたが、
蜜柑はもう一度蛍に会いたいという
気持ち一心だった。
国立アリス研究機関学園本部――
やっとの思いでたどり着いた蜜柑は、
その果てしなく広がる学園の大きさに
驚き、しばし呆然とした。
すると蜜柑に怪しげな大人たちが近づいた。
彼らはアリス入学志願の子供たちに
声をかけ、スクールの入学金を
ふんだくる輩だった。
蜜柑はすっかりそのうまい言葉に
騙されついて行こうとするが、そこに
アリス学園の男性教師が現れる。
教師が男たちに妖しげに声をかけると
不思議なことに彼らは言う事を聞いて
その場を去って行った。
そして教師は蜜柑にも家に帰るよう
言葉をかけるが、蜜柑は何事もなく
何故アリス学園に来たのか
話をするだけだった。
彼はその時蜜柑に感じるものがあり、
アリス学園に入るためのテストを
受けるよう誘ってきた!
学園アリスの読んでみた感想・評価
現実にはありえないアリス(天賦の才能)を
ここまで自然に、しかも可愛らしい印象で
描けるのは凄いと思いました。
蜜柑の力の無効化、蛍の発明、
鳴海先生のフェロモン体質・・・
他の生徒のアリスもバラエティに富み、
次に出てくる人はどんなアリスを持って
いるのかと、ワクワクしながら読みました。
そのどのアリスもかぶることなく、
個性的で、年齢によってアリスの成長が
見られるところも芸が細かいです。
可愛らしいキャラクターや動物、
街並みやスイーツにも心和ませられました。
特に気に入ったのは森に出てくる
ジャイアントヒヨコ。
モフモフした肌触りがたまらなく、
抱きしめたくなってしまいます。
自分にも流架のようなアリス
(動物フェロモン)があったらな、と
思わずにはいられませんでした。
蜜柑が何を言われてもへこたれず
徐々にクラスになじんでいく様子にも
元気と勇気を貰いました。
棗をとりまく環境は気になりますが、
蜜柑の持ち前のたくましさと「アリス」で
棗を助けてあげてほしいと思います。
学園アリスはこんな方におすすめな作品!必見
同じ天賦の力を持った友人たちの通う
学園生活物語は「超能力者」ものとして
非常に新しく、目を惹く作品です。
生徒たちの天賦の才能「アリス」が
多種多様で、かつその登場人物に
ピッタリと思わせるアリスばかりです。
一度は想像したことがあるものや
思わず笑ってしまうものまであり
子供の頃に戻ったような気分を味わえますよ。
また、力は素晴らしいもので
ある一方、悪用する人間がいる
哀しさも描かれていて、深いです。
しかしアリスたちは大人たちの野望に
脅かされながらも、未来への希望を
捨てることはありません。
彼らの必死な姿には
勇気と元気を貰える事と思います。
また「アリス学園」は普通の学園とは
異なった学則やイベントが沢山あって、
面白いです。
さすがはアリスを持った生徒の
集まる学校ならでは、といった
ものばかりですし、よくできています。
おまけページにある制服も
とても可愛らしくて
着てみたいと思うものばかりでした。
ファンタジーだとは分かっていても
世界の片隅にあってほしいな、と思わせる
楽しくも刺激的な
学園生活を体験できる作品です。