タイトル | 哀夫人-華は乱れて- |
---|---|
原作・漫画 | 浅倉達彦 花小路ゆみ |
出版社 | 日本文芸社 |
今から20数年前の湘南ーー
閑静な高級住宅地で
女性が何者かに襲われた。
女性の名は松嶋晴江。
彼女は大手デパート社長
”松嶋大造の妻”である。
しかしこの出来事の後
晴江は家を追い出された。
大造に”傷物”は自分の
妻として相応しくない
と判断されたからだ。
それからおよそ10ヵ月後…。
哀夫人-華は乱れて-のあらすじ紹介
晴江は松嶋家を出て
妊娠・出産する。
生まれた女の子は
大造の子かと思われた。
だが妊娠する前
晴江は何者かに
強姦されている…。
一方大造はすぐ再婚し
子を一人もうけた。
奇しくもその子は晴江の子と
性別も誕生日も一緒だった。
それを知った晴江は
あることを思いつく。
実は最近の彼女は
体調を悪くしていた。
(以前医者に言われたことが
本当なら私の命はもう…)。
余命数年という病を
患っていたのだ。
豪雨と雷が鳴るある日
晴江は松嶋家の家政婦
キヨと大病院を訪れる…。
哀夫人-華は乱れて-のネタバレと今後の展開は?
”幸せになるのよ
あなたこそが
松嶋家で幸せに生きる
権利があるのだからーー”。
大病院を訪れた晴江は
看護師の気を引く隙に
入院していた大造の子と
我が子をすり替えます。
キヨが晴江の姿を見たのは
これが最後でした…。
晴江は大造の子を抱き
東尋坊へ向かいます。
そこで大造の子を
殺そうとしますが
できませんでした。
「この子を殺すことは
私にはできない!」。
「せめてもの償いに
私の生ある限りこの子を
この手で育てていこう…」。
それからおよそ15年後ーー
大造の子・愛改め美沙は
美しく成長しました。
一方心臓の悪い晴江は
もう限界がきており
せめて亡くなる前に
美沙にすべてを語ろうと
書類を用意していました。
ところが美沙がいる前で
力尽きてしまいます…。
「しっかりしてお母さん!
誰か来てお母さんが…!」。
病室の床には虚しく
書類が数枚落ちました。
それからまた
7年の月日が流れ…
さらに成長した美沙は
社会人となり働いていました。
勤め先は東洋百貨店。
社長はあの大造で
店には彼の娘・愛も
よく訪れており……。
哀夫人-華は乱れて-の読んでみた感想・評価
クオリティがすごい
昼ドラを見ているような
そんな気分になりました!
まんがにしては珍しい
全ページフルカラーで
豪華な感じでしたね。
鮮やかなカラーが
とても美しかったです。
絵柄は少々古いものの
それが逆に魅力的で
私はハマりました。
登場人物たちの関係も
それぞれ複雑で…
惹きこまれます。
これから美沙と愛は
どうなっていくんだろう?
復讐の鬼と化した美沙の
気持ちは分かりますが
道を踏み外すのではと
心配してしまいます…。
元々は母親を大事にする
良い子だったと思うので
犯罪は冒さないでほしい。
愛は自分の生い立ちの
真実を知ってしまったら
ショックを受けるだろうな。
にしても大造って
我が子がすり替えられても
気づかないものなの…!?
新しい奥さんもそうですが
あれ?この子の顔…とか
思わないのでしょうか。
私から見ても愛は
晴江と瓜二つでしたよ!
というかもはや
生き写しと言っても
おかしくないレベル。
まぁこれはまんがなので
ツッコミを入れても
仕方ないですね…。
今後の展開が気になります。
哀夫人-華は乱れて-はこんな方におすすめな作品!必見
昼ドラのような
ドロドロの物語を描く
作品が読んでみたい…。
そんな方には
「哀夫人ー華は乱れてー」を
迷わず推します!
本作を手がけるのは
浅倉達彦さん(作者)と
花小路ゆみさん(作画)。
花小路さんには
『女神たちの二重奏』など
有名な作品が多くあります。
物語は全ページ
”フルカラー”と珍しく
豪華に仕上がっています。
最後までカラーで
まんがを楽しめるって
かなり贅沢ですよね~!
美しく鮮やかなカラーは
見どころの一つですよ!
絵柄は少し古めですが…
物語がとても面白いので
全く気になりません。
一番の見どころは
因縁のある美女二人
美沙と愛だと思います。
化粧が濃いめのギャルで
負けず嫌いな美沙。
お嬢様らしくお淑やかで
清楚だと評判の愛。
同じ日に生まれた二人には
ある”繋がり”があります。
これは一から話すと
長文になってしまう為
詳しくは書けませんが…。
昼ドラのように
ドロドロしているので
昼ドラ好きは必見ですよ。
私が説明するより
実際読んでもらった方が
分かりやすいと思います!