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黄金のラフ ~草太のスタンス~のネタバレと感想です!結末ってどうなる?

黄金のラフ ~草太のスタンス~

この記事は約 5 分で読めます。
タイトル 黄金のラフ ~草太のスタンス~
原作・漫画 なかいま強
出版社 小学館

パワーもメンタルも人一倍、
しかし「頭」はまるでダメ。

超単純ゴルファー草太が、
理論家の谷田部と芝読みの太子とともに
チームで熱戦を繰り広げていく、

今までのゴルフ漫画とは違う痛快さと
良い意味でのシンプルさが面白い、
パワー系ゴルフ漫画です。

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黄金のラフ ~草太のスタンス~のあらすじ紹介

タフな肉体と前向きな精神、
そして資金的に豊かな後ろ盾。

プロに適した要素をいくつも
併せ持っている藤本草太ですが、
公式戦ではまるで通用しません。

原因は彼の「頭」の無さにあり、
その無謀さは臨時のキャディーにも
瞬時に見抜かれるほどでしたが、

草太はあくまでバーディ狙い一本の
パワーゴルフを辞めようとはしません。

そんなある日、草太のパワーが
忘れられないゴルファー谷田部が、
草太の勤務先を訪ねてきます。

谷田部はいきなり包丁を出すなど
かなりの悶着を引き起こしますが、
彼の理論と情熱は本物でした。

肉体がある草太と理論の谷田部、
そしてその場に居合わせた
芝読みの天才太子の三人は、

「チームきりたんぽ」として
ゴルフ界に攻め込んでいくのでした。

黄金のラフ ~草太のスタンス~のネタバレと今後の展開は?

26歳のプロゴルファー、藤本草太。

恵まれた肉体があり、公式戦に
出られる力量はあるものの、
いつも予選落ちしていました。

体格に加えタフなメンタルさえも
ありましたが、それらの素材を活かす
「頭」が徹底的にないため、

色々と無茶をしては
スコアを崩し続けていたのでした。

一方、完璧なゴルフ理論を持ちながら、
150センチの身長のため、
それを実現できない谷田部や、

正確なグリーン読みの技術があるものの、
プレッシャーに弱くパットを決められない
太子など、各自弱点に悩む選手もいました。

毎試合の予選落ちに愚痴りながら、
車で帰ろうとした草太は、
川に身投げしようとする太子と出会い、

自分の「スポンサー」である悪徳金融業者に
連れていくことになります。

そこで草太は取り立てのバイトを済ませ、
意気揚々と帰りますが、会社に戻ると、
そこに昨日草太が一緒に回った

谷田部光一が入ってきました。

谷田部はいきなり包丁を出すと
光一を脱がせ、「確認」を済ませると
一緒に世界で勝負しないかと、

意外な申し出をしてくるのでした。

確かに草太には肉体を活かすだけの
技術と頭脳が足りていませんでしたが、

草太はそこまで勝ちを望んでおらず、
また、知り合いでもない谷田部を、
信頼して決断するわけにはいきません。

しかし谷田部は真剣であり
草太は、練習場で谷田部の実力を
確かめることになりました。

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黄金のラフ ~草太のスタンス~の読んでみた感想・評価

実に痛快で面白い気分を
堪能させて貰った作品です。

まず、主人公の草太と彼を支える
光一と太子が、既にプロであり、
「夢を叶えている」のがいいですね。

どうしてもプロになるための壁は厚く、
認められない状況は苦しいもので、
大変な思いをする描写になりますが、

主要人物がプロのため、
読者もその苦しみを
体験しなくていいのは、

痛快系の作品としては
実に良いチョイスだと思います。

また、パワー系主人公の草太が
グイグイとボールを飛ばしていき、
その上性格も天然で痛快なので、

読む側としてもストレスなく、
いい気分を味わうことができます。

やはり、読者としては、
自分ができないプレイを、楽しく
やってみせて欲しい部分があり、

本作はその「欲求」を
素晴らしく満たしてくれるんですね。

究極の個人競技であるゴルフでも、
必要となるのが他者との絆ですが、
足りない部分を補い合う形により、

そこをクリアしていくという、
ややゴルフ漫画らしくない展開も、
良い意味で斬新です。

一方でゴルフ描写は説得力十分で、
しかも緻密でもあり、熱心なファンを
唸らせる力量があるのもいいですね。

黄金のラフ ~草太のスタンス~はこんな方におすすめな作品!必見

他人と体をぶつけることはなく、
相手を出し抜くこともないのがゴルフです。

選手ではなくコースと戦う性質上からか、
トップ選手たちはどこか独特な雰囲気を
持っている場合も多く、

漫画などの創作作品の場合、独自性が
より強く発揮されていますね。

例えば「風の大地」の沖田など、
スポーツ選手と言うよりは求道者の
雰囲気を強く持っていますが、

本作の主人公草太も、沖田同様の
恵まれた肉体や人の縁がありつつ、
究極的に単純という性質を持っています。

ほとんど冗談のようなゴリ押し系で、
スポンサーももえげつない金貸しなため、
まったく悲壮感が漂ってはいませんが、

だからこそやたらと痛快で、
ハードで辛いゴルフ漫画とは違う、
お気楽な雰囲気を楽しめます。

しかし、俗物全開な割に、金や
人からの賞賛を目当てに生きておらず、
そのため不思議な爽やかさがあり、

屈託なく笑えるタイプの「バカ」と
「ダメ」を楽しみたい方には
まさに最適の一作と言えます。

タフな草太と肉体的に弱く、
そのために理論に偏った光一、
そして地面読みの名人太子と、

一癖あるが一人では勝てない人たちが
互いに力を合わせていく展開にも、
非ゴルフ漫画的良さがあります。

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