タイトル | ドメスティック |
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原作・漫画 | 坂辺周一 |
出版社 | 芳文社 |
真先希は小学生の頃
義父に虐待されていた。
それも性的虐待。
彼女の大事なアソコには
今も×印の火傷の跡が
痛々しく残っており…
その事実を知るのは
”沢口遥”だけ。
二人はひょんなことから
十数年振りに再会するがーー
ドメスティックのあらすじ紹介
その曖昧な記憶は
主人公・沢口遥が
小学生の頃だった…。
彼女の母親のところに
裸足で駆け込んできた
”年下の女の子”。
大粒の涙を流しながら
助けを求めている。
遥は大人になっても
なぜかその女の子が
忘れられなかったーー
ある日彼女は
大学時代のOG(卒業生の女性)
布施(ふせ)の依頼で
お見合いパーティーに
”サクラ”として参加する。
会場はとある立派なホテル。
遥はこれまで何遍か
参加したことはあるが
未だに慣れずにいた…。
そんな中
会場内で一際目立つ
可愛い女性を見かける。
ドメスティックのネタバレと今後の展開は?
”サクラ”として参加した
お見合いパーティー。
そこで遥は
ある女性を見かけます。
その女性は
どの女性より可愛くて
一際目立っていました。
(きっとあの子も
布施先輩に呼ばれた
サクラなんだろうな…)
一方遥は
場の空気に馴染めず
一旦トイレに行きます。
その帰り…
ホテル内の一室から
女性の声を耳にしました。
何かを嫌がっているのか
抵抗する物音も聞こえます。
不審に思った遥が
部屋の扉を開けてみると
あの可愛い女性が
男性に襲われていました。
遥はどうにか男性を追い払い
女性を助けます。
窮地を救ってくれた遥に
女性はお礼を言いました。
この出来事をきっかけに
二人は少しだけですが
親しくなります。
住所が書かれた
名刺も交換しました。
女性の名は真先希。
彼女もまた遥と同様
布施に依頼された
”サクラ”でした。
その日の帰り道
希と携帯のメール
アドレスを登録した遥は
早速お礼のメールを
受け取ります。
メールを読みながら
歩いていたその時…
自宅のアパート前で
希と再会しました。
確かにメールには
”必ずお礼に伺う”と
書いてありましたが…。
急なことで驚く遥に
希はごめんなさいと
申し訳なさそうに謝ります。
「今日のお礼にどうしても
チョコレートアイスを
食べてほしくて…」
「あ…そ…そうなの…」
「ねっ?ちょっと
(家に)上がってもいい?」
この時遥は
希に違和感を覚えつつ
家に入れることにしますが…。
ドメスティックの読んでみた感想・評価
あのお見合いパーティーで
遥が希に出会ったことが
悲劇の幕開けでした…。
おそらく冒頭に出た
”年下の女の子”は
希でしょうね。
顔に面影があります。
遥は記憶が曖昧の為
名前も忘れていました。
しかし希は
遥の名前を覚えており…
忘れられていたことに
憎しみが湧いたのか
彼女と距離を縮めながら
復讐をはじめます。
本作を読み終えて
女性の恨みは怖いなと
つくづく思いました。
希は一見明るく
清楚で優しそうな
雰囲気がありますが
気に入らない相手には
陰湿な仕返しをするなど
とても意地悪な女性です。
お嬢様っぽいにも関わらず
自宅は汚く荒れていて…
清潔とはいえません。
スーパーの袋には
値下げされた食料品や
飲み物が多くありました。
きっと希の暮らしは
苦しいのだと思います。
どうしてあんな暮らしを
送っているのでしょう?
希の詳しい過去が
気になりました。
遥はこの先
どうなるのか心配…。
名刺を交換したことで
自宅の場所を知られていますし
希から嫌がらせを受けそうです。
結末がどうなるのか
とても気になります!
ドメスティックはこんな方におすすめな作品!必見
女性の怖さを描く
愛憎劇が読みたい…。
そんな方には
「ドメスティック」が
ぴったりだと思います!
本作を手がけるのは
『メ・シ・べ』や
『ウラノルマ』など
愛憎劇を描くことで知られる
漫画家・坂辺周一さん。
坂辺さんによる愛憎劇は
猟奇的かつ歪んでおり
魅力があります。
独特な絵に古さを感じて
好きになれない…という方は
まず一度でいいので
物語に目を通してほしいです。
きっと魅力が伝わるはず!
本作の見どころは
憎悪に満ちた女性・希です。
希は小学生の頃
義父に犯されるという
つらい経験をしています。
その証拠にアソコには
煙草の火でつけられた
痛々しい火傷の跡が。
この事実を知っているのは
主人公・遥だけ…。
しかし遥は当時の記憶が曖昧で
希がどんな女の子だったか
名前すら覚えていません。
それから成長した二人は
”サクラ”として参加した
お見合いパーティーで再会。
希は遥の名前が分かると
今までの恨みを晴らす為
復讐を開始するのです…。
本作を読めばきっと
女性の怖さが分かります。
衝撃的な結末は必見ですよ!