タイトル | 蛍火の灯る頃に |
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原作・漫画 | 竜騎士07 小池ノクト |
出版社 | 双葉社 |
義理の父親と兄と共に、
おばあちゃんのお葬式に向かっている
ー月ー
車内の空気はどこか重たく、
月の気持ちをやり場のないものに
してしまうのでした。
カーナビがあるにもかかわらず、
必死に道順を調べる月でした。
兄の幸人は月の様子を気遣う素振りも
ありませんでした。
蛍火の灯る頃にのあらすじ紹介
生前優しくしてくれたおばあちゃんが
亡くなってしまいました。
その為に平坂村へ向かっている三人。
道中の車内で、兄の幸人は呑気に
スマホゲームをしていました。
しかし!
父親と月の2人は
どこか浮かない顔でした。
それもそのはず、
月は親戚のおじさん達にいつも嫌味を
言われていたからでした。
その理由は・・・
月の母親である夢子に対しての
事柄にあったのでした。
月は連れ子でした。
ですから今の父親と兄との間に
血の繋がりはありませんでした。
蛍火の灯る頃にのネタバレと今後の展開は?
月の母親である夢子は実業家でした。
しかし会社の経営が上手くいっておらず
負債は毎月増えるばかりでした。
公私共々に支えていた父親は、
母親のことを心配しなんとかしようと
一生懸命になっていました。
父親がそこまで必死になった理由、
それは前妻を亡くしているからでした。
その当時、父親は仕事ばかりしていて
妻のことを省みることがなかったのです
その教訓めいた事を胸に深く
刻んでいたので、新しい妻に対して
過剰に協力をしてしまったのでした。
そして夢子に対する、
会社の負債の補填は500万から
1千万と増えていきました。
そしてあっという間に1億円という
膨大な金額になっていきました。
そのお金がどのように用意されて、
どうして得ることが出来たのでしょうか
それは・・・
父親の母である、
おばあちゃんのお金でした。
おばあちゃんは何と!
「宝くじで1億円が当選したのです」
おばあちゃんは欲のないタイプの
人だったので、1億円は三人の息子に
全て譲るつもりでいました。
しかしそれは叶いません。
夢子の会社にお金を使ってしまった
父親に対して、兄弟は怒りを
抱いていました。
蛍火の灯る頃にの読んでみた感想・評価
自分の境遇というか、立場というか
それを理解している月の所在ない感じが
辛そうに感じました。
親戚の人にも言われていましたが、
母親が不在の中では、
確かに今の月は1人だけ無関係の人間に
なってしまうと思いました。
本当は母親と連絡を取っていて、
1億円を返さない気だと言われてしまい
どうすることも出来ないことは、
すごく嫌ですし辛いですよね。
自分であったならば
耐えられないと思いました。
でも親戚の人たちの気持ちも分かります
自分の母親から受けるはずだった
相続を、自分には無関係の人によって
絶たれてしまったなんて!
きっと許せなくなると思います。
でもちょっと親戚の信輝さんの言い方は
きついなあ・・・と感じました。
月が見た蛍の景色は、
あの時点の月の心をとても慰めたと
思います。
蛍の不思議な光に包まれて
月の心は束の間の間、自由を手に入れた
のではないでしょうか。
しかし部屋の中で同じ光を見たときに、
もっと早く異変に気付いても
良かったような気がしてなりません。
蛍火の灯る頃にはこんな方におすすめな作品!必見
蛍が見える場所って、
今では何処なのでしょうか。
空気が澄んでいて、手付かずの自然が
そのまま残っているような所で無くては
難しいかもしれません。
そう考えると、
平坂村のイメージとしてあげられるのは
若干不便な中にあり、しかし緑豊かな
のほほんとした村なのでしょうか。
でも月が言ってたように、
電信柱がたくさん立っていると
話していたのでそう田舎でも
無いのかなと予想しました。
この漫画の魅力的なところは、
自分の頭の中で色々な風景を想像できる
事だと思います。
普段、仕事が忙しくて中々外出が
出来ない人とかは色々想像出来て
楽しいかも知れません。
ちょっと何処かに出かけたいな!
もうすぐ暑くなるし!と
考え出している人には楽しい漫画ですよ
ホラー的な要素もあるので、
暑くなってくるこの時期からは
ちょっといい漫画だと思いました。
この漫画を読んで、
多少涼やかになれたら嬉しいですよね!
宝くじで一億円当てたおばあちゃんは
本当にラッキーな人ですよね。
羨ましいです!
私も久しぶりに宝くじ、
買ってみようかな!