タイトル | インフィニティデイズ |
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原作・漫画 | じーこ |
出版社 | 講談社 |
ごく普通の女子高生、篠田里実が、
イケメン同級生海東から
いきなり突きつけられたのは、
「一週間だけ付き合って」という、
超短期間限定の交際の申し込みだった。
大胆かつスリリングな設定が、
クールな割に少年らしさのある海東の
良さを見せることに貢献している、
新感覚期限付き恋愛物語です。
インフィニティデイズのあらすじ紹介
普通の高校二年生、篠田里実は、
何の前触れもなしに、イケメンかつ
強面の海東に、
「一週間だけ付き合って」と
告白されてしまいます。
元々海東には良い印象を
まったく持っていない里実でしたが、
実際に会話を見つけて話してみると、
海東は良い意味で普通の少年で、
笑顔が素敵だったりもしました。
しかし、心の準備も元々の接点もなく、
いきなり告白を受けたからか、里実から、
なかなか関係を進めることはできません。
そのため、「一週間だけ」という
ごく限られた期間にしてはもどかしい、
ゆっくりとした「恋愛」が、
行われていくのでした。
インフィニティデイズのネタバレと今後の展開は?
高校二年生の篠田里実は、
何の前触れもなく同級生の
海東隆也に告白されます。
ほとんど会話したことがなく、
むしろ嫌な記憶しかないのに、
告白してくる海東くんと、
彼の威圧感に、思わず圧倒され、
嫌いじゃないと言った勢いで
交際をうっかり承諾してしまいます。
かつて冷たい言葉を
投げかけられたこともあり、
海東くんへの印象が最悪な里実ですが、
付き合うと言ってしまった以上
断るのも難しく、露骨に苦手意識を
持ったまま交際はスタートします。
しかも相手が無口でぶっきらぼうな
海東くんですから、共に歩いていても
ろくに会話もない始末でしたが、
海東くんの方は意外にも里実への
思いがある雰囲気でした。
里実はその言葉を聞かずに
逃げを打ってしまう姿勢を
取ってしまう形になりましたが、
そうしたやり取りの中で二人は
徐々に距離を詰めていきます。
実際怖い外面に隠れている
海東くんの本質は意外にも紳士で、
しかも決断力があるなど、
なかなか男前な性格で、
成績の良くない里実に勉強を
付き合うような親切心もあります。
とは言え解答の文字までも
海東くん自身が書いてしまったため
里実のズルがバレてしまうなど、
おっちょこちょいな一面もありますが、
そうした点も含めて里実は、
海東くんを理解していくのでした。
インフィニティデイズの読んでみた感想・評価
本作の一番のポイントは何と言っても、
「塩対応」を全開にしてくる、
海東くんでしょう。
付き合ったもののすぐに別れる、
あるいはもっと自覚的に、
すぐに別れるつもりということも、
世の中にはままありますが、
元々早々に別れるというのを
相手に伝えることは少ないですね。
普通だったら馬鹿にしてるのかと、
一刀両断もやむ無い所でしょうが、
しかし海東くんには妙なほどに、
純粋で優しい本質も存在し、
そこが物語全体として、
惹きつけるポイントになっています。
また、海東くんのデレポイントも
結構明確に出てきてくれますので、
読者としても彼に愛想を尽かさず、
むしろ温かく見守るスタンスで
どんどん読み進めていけました。
さらに言えば、この尖った物語の
本質的な部分が実に王道的な、
若者のもどかしさにあるので、
変化球系のラブコメを
長く読んできた読者にも、
かえって新鮮に映るのも高評価です。
ヒロインの篠田さんも、確かに
「普通」ではあるのですが、
その分昨今のキャラにありがちな、
「キズ」がないために、
海東くんを始め絡む人たちの
良さを出せているのもいいですね。
インフィニティデイズはこんな方におすすめな作品!必見
一度だけでも遊びたい、デートしたい、
恋人として街を歩きたい……。
別に「その手」のお店やサービスを
使うつもりがなくても、図抜けた
美女や美男子を目にすると、ついつい、
そうした妄想に浸ってしまいがちですが、
実際に現実になってしまうと、
それはそれで辛いものがあります。
何故なら期間が過ぎてしまえば、
その「特別な時間」は消滅するので、
より日常が味気なく残念になるんですね。
本作の場合も一方的に
「申し込まれた」形とは言え、
関係が切れることが決まっており、
親密になるだけ後に残念が
待っているジレンマがあります。
海東君はクールかつ毒舌系ですが、
実は真面目で努力家でもあるなど、
なかなか模範的に主人公しているだけに、
別れるには勿体無いというか、
愛着のようなものが段々、
わいてくるんですね。
読み手としても、付き合えばいいのか、
離れればいいのかのジレンマや
色々なモヤモヤを味わうので、
恋愛特有の一筋縄ではいかない感じや、
ドキドキハラハラ感が好きな方にも
オススメだと言えるでしょう。
また、シチュがかなり尖っているので
全体的な反応もまた特徴的で、
バラエティに富んでいるのもいいですね。