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私がいてもいなくてものネタバレと感想です!結末ってどうなる?

私がいてもいなくても

この記事は約 5 分で読めます。
タイトル 私がいてもいなくても
原作・漫画 いくえみ綾
出版社 集英社

バイトでも家庭でも冴えず、
将来の夢も持てない、
フリーターの安倍晶子。

しかし晶子はいきなり、
旧友の真希から、漫画の
アシスタントをしてくれと、

頼まれることになって……。

最悪ではないが良くもない、
微妙な状況から縁と努力で這い上がる、
ドタバタと面白くてしかも熱い、

お洒落な漫画お仕事系物語です。

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私がいてもいなくてものあらすじ紹介

十八歳フリーターの安倍晶子。

特にやりたいこともなく、
進学や就職をするでもなく、
あまり冴えない日々を送っていました。

バイトでは向いていないとクビになり、
彼氏は優しいものの浮気癖があって、
それでも気付かぬフリをしていて、

さらには実家での家族との関係も
ギクシャクしてうまく行かない中、
晶子は旧友の真希と再会します。

中学の頃から漫画を描いていた真希は、
垢抜けた今でも漫画を描いており、
しかもプロとして売れていましたが、

晶子はそんな真希から唐突に
アシスタントのバイトをしてくれと
頼まれてしまうのでした。

私がいてもいなくてものネタバレと今後の展開は?

フリーターをしている
安倍晶子は、街で偶然、友人だった、
神田川真希と再会します。

真希は高校の頃よりもずっと
垢抜けている感じでしたが、
相変わらず好きな漫画は描いていて、

何やらキラキラしている様子でした。

一方の晶子はと言うと、
採用されたバイトでも、接客に
向いていないとクビになり、

進学や就職はおろか、
腰を落ち着けることも
難しい状況がありました。

ライブで知り合った剛史という
彼氏もいたりしますが、
剛史は優しいものの、何やら、

信用できない感じでした。

お金がなく仕事もなく、
家族との関係もイマイチな晶子は、
実は売れっ子作家の真希から、

バイトしてくれないかと
連絡を貰います。

その仕事というのは何と、
漫画家のアシスタント。

真希とその「彼氏」である
日山だけでは手が足りず、
素人である晶子も、

仕事場の一員として
ベタ塗りなどの作業を
こなしていくという内容でした。

しかし晶子は作業に失敗し、
腕を振るった料理でも、
真希たちに酷評されるなど、

相変わらず散々な仕事でしたが、
その後も呼ばれることになります。

一方実家を出て、剛史と新生活を
送り始めた晶子は、日山と
隣同士だったりするなど、

プライベートでも真希たちと
奇妙な縁を持つことになるのでした。

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私がいてもいなくてもの読んでみた感想・評価

自分の夢を掴む的な、前向きな
作品かと思いきや、「壁」が
なかなかにリアルで、

そのディテールが独自な世界と
完成度をもたらしていました。

本作の主人公は晶子ですが、
晶子本人だけではなく、
晶子を通じた「世界」にも、

見るべきポイントが非常に多いですね。

彼女も友達もいない、加えて
仕事もないといった、完全に
「非リア」な生活をしている人も、

かなり多い中で、バイトも
彼氏もいる美人な晶子は一見、
かなりの勝ち組に思えます。

しかしその実家庭でも
何だかうまく行っておらず、
彼氏は女性にルーズで、

人間としても少々信頼できずと
クビになりがちなバイト生活も含め、
冴えないものだと思っているんですね。

だからこそ何をしていても、
イマイチ楽しくないわけですが、
その満たされない感じが、

物語の筋だけでなく、「描写」だけで
こちらに伝わってくるのが
凄かったですね。

もっともそれほどのうっぷんがないと、
まったく未経験で興味もなかった
漫画の世界に入る、

それも作業は過酷で緻密な仕事が
何より求められるプロアシに
なろうとは考えにくいですね。

その意味で物語の方にも
無理と言うか破綻がないですし、
どこか曲者で頼りない男性陣も、

よくよく考えてみればあるあるで、
「王子様」はいないというリアルに
忠実だとも思えました。

とは言え、自分が彼氏とあんまり
うまく行っていない状況で、
友達が自分の彼氏と密着距離で、

イチャついたり喧嘩したりを見るのは、
晶子視点とすればかなりキツく、
恋愛禁止の職場の多さにも納得しました。

私がいてもいなくてもはこんな方におすすめな作品!必見

かけがえのない自分という概念は
当然あってしかるべきですが、
一方で大人になればなるほどに、

自分の立場や仕事が、基本的に
代えがきくものだということにも
気付いたりするものです。

実際、「別に他の人でもいい」のは、
不都合があれば抜けても大丈夫という
システムが出来上がっているからで、

「本当に」かけがえのない立場になり、
初めて分かるありがたみがありますが、
その「どうでもいい感」は辛いですね。

しかし本作の晶子は、友達との再会から
漫画のアシスタントという、かなり
「かけがえのない仕事」を貰い、

色々ありつつも奮闘していきます。

もちろん友達とは言え人気作家の
スタッフの一員になるのですから
大変なことは実に多いですが、

かけがえのない仕事の凄さと、
その裏側の代えがきく仕事の大事さを
同時に味わいたいならオススメな一作です。

また、次第に「期待値」が上がるごとに
態度が友達からプロに対するそれへと
変わっていく真希だったり、

順調に見える仕事の中でも
ギクシャクする要素が垣間見えたりと
人間の繊細さも素晴らしいですね。

また、アナログの作画作業だけに、
手作業ならではの「熱」が
伝わってくるのも必見ですね。

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