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×一物語のネタバレと実際に読んでみた感想!すごく結末が気になる!

×一物語

この記事は約 5 分で読めます。
タイトル ×一物語
原作・漫画 こやまゆかり
出版社 講談社

性格の不一致、不満の積み重ね、
そして不倫等々……。

離婚に至るにはその夫婦にしか分からない、
しかし極めて重要な理由がある。

様々な事情で離婚を経験し、
あるいは家庭の不和に直面している男女が
互いに交流しつつ自己の問題と向き合う、

離婚もの漫画の傑作です。

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×一物語のあらすじ紹介

OLとして働く北浦みさきは、
同僚の夫と性格の不一致から別れ、
離婚するに至ります。

そして、元からの浮気相手だった田所と
一緒の職場になり、激しく愛し合うも、
田所には離婚の意思はなく、

家庭を壊す意思はないとは言え、
みさきは複雑な感情に囚われていました。

そうした状況の中、自分と同じように
複雑な事情を抱える三上や京子と
バーで知り合うなど、

転勤したが故の変化を味わっていましたが、
しかし距離が近付いたこともあって、
次第に田所との関係が露わになるのでした。

×一物語のネタバレと今後の展開は?

家庭の不和から離婚し、人事異動で
支社から転勤になった北浦みさきは、
田所の姿を発見します。

職場では何食わぬ顔をして
他人のフリをしていた二人だが、
実は「男女の仲」であり、

退社後家を訪ねてきた田所を
みさきは歓迎し、激しく
愛し合うことになりました。

しかし、みさきが離婚しフリーになり、
田所と一緒の職場になったとは言え、
田所の方には離婚する意思はなく、

事情を十分に理解しているみさきも
複雑な感情を抱いてはいました。

一方島崎京子は、
主婦であり二児の母でもあったものの、
会計事務所を開いている夫からは、

働きぶりをまったく評価されず、
時には夜間に使い走りのような
ことまでさせられていました。

しかし自分が深夜まで家事をし、
さらには手作りジュースまで作り
夫に尽くしているのに、

その夫には「女性の影」があり、
京子のやり切れなさは募っていきます。

また、証券マンの三上良介は、
主任として部下を引っ張り、一方で
上役にはどやされる立場であり、

得意先の心変わりにもめげずに
必死に仕事に取り組んでいました。

しかし、毎日の激務に加え、
ノルマが達成できていないと
休日出勤を命じられるなど、

夫婦の時間はまるで取れませんでした。

そんな状況にもめげずに頑張り抜き
ついにノルマを達成したその日、
三上は妻から、

離婚を切り出されてしまいます。

傷心の三上は仲間とバーに趣き、
田所からの連絡がないと、
やきもきするみさきと三上が話し始め、

そのタイミングで京子が店を訪れ、
ブランデーを売ってくれと
頼んできました。

こうして同じ店で顔を合わせた、
複雑な事情を持つ三人は、
その後も奇妙な縁を持っていくのでした。

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×一物語の読んでみた感想・評価

真正面から家庭内の問題、
とりわけ夫婦間の不和を扱いつつも、
単なるドロドロでは終わらない、

複雑かつ心にしみるような
内面的な部分が素晴らしい
一作でもあります。

本作の特徴は、各人異なる事情が
極めてリアルに示されている点です。

例えば、仕事が充実していても、
そのために夫婦の不和が決定的となり、
離婚に至るような状況もあれば、

夫がまったく妻の自立を認めず、
そのために妻の側が追い込まれ、
悲惨になった家庭もあります。

ひどい状況から逃れるように
夫以外の人間に身を委ねたりと、
一筋縄ではいかない部分もあり、

かと思えば夫婦仲も良いはずが
ふと同僚の女性との関係を続け
深刻な事態になるケースもあります。

一つ一つの事態に対し、
これは愚かだとか、もっと
しっかりしなくてはとも思いつつ、

しかし傍目で考えるほど、決して
うまくいかない現実も分かり、
読者目線でも悩んでしまいました。

そして、浮気や不倫を単純に
不正解とはしない一方で、
決してカッコ良いことともせず、

夫婦の行き違いが原因で離婚し
最愛の娘と離れた父親の悲嘆には
胸が締め付けられるものがありました。

お相手がヤバい犯罪者だった的な、
一見で分かる「原因」は、基本的に
用意されていませんが、それ故に、

「正解」が簡単には分からず、
悩み苦しみ、それでも前を見て
進む人間の難しさが伝わりました。

×一物語はこんな方におすすめな作品!必見

相手が浮気をした、生理的に無理になった、
どうしても相手が理解してくれない……、
結婚をする、という意思に関しては、

完璧に一致していたはずの夫婦が
別れてしまう理由は様々ですが、
それを他者に伝えるのは難しいですね。

何故なら長い時間を過ごした間柄故の
蓄積や呼吸などが関係しているからですが、
本作はそのあたりの機微が、

非常に巧みに描かれていますね。

誰にでも分かりやすい形にしようと、
どうしても「派手」な展開を
進める一部のドラマとは、

一味違う繊細さとリアルさが、
実感を帯びたドラマを読みたい方に
オススメできる一作と言えます。

また全体の傾向としては、
誰か一人に「悪い材料」を
押し付け悪役にするのではなく、

ある意味では互いに難しさを
共有するようなスタンスが
「らしさ」を示していると言えます。

一方で根本的な「原因」に関しては
どちらにあるのかを明示する
態度の明確さもあるなど、

離婚問題のドロドロなどを描きつつ
優柔不断な姿勢でなかったりするのは
物語としてはかなり斬新ですね。

また、現実ならば必然的に
各人に存在する「逆鱗」を
さり気なく物語の中で刺激し、

一気にグッと話を進める構成など、
リアル感溢れる雰囲気が巧みな
作品とも言えますね。

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