タイトル | 狼なんて怖くない!! |
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原作・漫画 | 富樫義博 |
出版社 | 集英社 |
主人公拓狼は一見普通の高校生だが、
その正体はなにを隠そう正真正銘の狼男、
だけど狼男とバレるたびに
転校を繰り返すはめに・・
満月のたびに変身してしまう、
体質?が憎い、そんな拓狼の前に
同じく転校生のさかやちゃんが現れる、
ひと目みた時から、拓狼の心は、
さやかちゃんに夢中に・・
拓狼は憧れのさやかちゃんに
告白することができるのでしょうか
表題「狼なんて怖くない!!」
他短編集6作を収録
狼なんて怖くない!!のあらすじ紹介
主人公、拓狼は一見普通の
ごく一般的な男の子、だけど
ある理由から転校を繰り返してる、
そのある理由とは、
拓狼の正体が狼男だということ。
満月の夜になると自分ではどうしょうもなく
狼男に変身してしまうため、しかたなく
町から町へ転校を繰り返すはめに・・
そんな生活を繰り返す拓狼だったが、
拓狼も今回の学校からは
どうしても転校したくない!
そう決心していた、なぜなら、
この学校には、
早乙女さやかちゃんがいるからである。
だが、このさやかちゃんにも
人には言えないヒミツがあって・・?
狼なんて怖くない!!のネタバレと今後の展開は?
夜、ベランダでチェアーに寝そべる、
毛深い人・・イヤ全身毛で覆われて口は裂け
立派な耳が・・そうソレはまさしく狼男!
その人物が大きく伸びをしながら叫ぶ
「いやー気持ちいい、
満月の日は月光浴に限るなー!」
直後にさらに大きな狼男が
その狼男を殴りつけて言い放つ
「このバカモノがぁー
その姿を見られたらどうする!」
殴られたほうも言い返す
「クソオヤジ狼男の力で本気で殴るなよ」
どうやら会話から親子のようだ
そんな会話をしている殴られた方、
それが主人公、拓狼こんな調子なものだから
狼男だとすぐバレ転校、
修学旅行で気をぬいて転校、
まさに転校転校の学生生活を
送っているのである。
そんな拓狼も今回の学校は転校したくないと
強く決心していた、
なぜならこの学校には同じく転校生の
早乙女さやかちゃんがいるからだ
このさやかちゃん拓狼より
すこし前に転校して来たらしいのだが、
すでにアイドル的存在で拓狼も
例に漏れず心を奪われてしまったのだ。
そんな、さやかちゃんとの仲が
一気に進展する出来事が、
学校の不良グループから逃げるために
「この人が彼氏なんです!」と突然に
腕を掴まれ宣言されたものだから
いきなり公認カップルをなってしまう。
不良グループやファンクラブからは
ボコボコにされるが、
拓狼とさやかちゃんの仲は急接近、
そんな中行われることになった
バスケ部の合同合宿
だが、その日は満月・・果たして拓狼は
満月の日を乗り越え
無事告白することができるのか・・
狼なんて怖くない!!の読んでみた感想・評価
みなさん、ご存知の富樫義博先生の
デビューしたての頃の作品集なんですよね。
ところどころ面影はあるものの、
今の作風とは全然違うので、
ちょっとビックリしましたけど、
やっぱ話の構成とかお話の内容は
短編なのに面白いですよね。
さすが富樫義博先生!
出だしでグっと物語に引きこまれますし、
ありふれた恋愛物語の展開を見せつつ
最後に秀逸なオチがある。
この頃から、やはり才能の片鱗を
見せていたのかもしれません
片鱗といえば現在連載中の
ハンターハンターに通じるような
グロい作品もこの頃から描かれていて、
やっぱり描きたいものって
昔からこういう系がホントに好きで
この頃から、書いていたものを
何年も経ってから忘れずに
作品に生かしていらっしゃるんだと
感心させられました。
マンガ家さんのデビューが
どのようなっているのかわかりませんが、
書きたいものを書いてヒットさせるのは
並大抵の努力と才能がなければ
出来ないと聞いたことがあるので
この富樫義博先生のデビューしたての、
この頃の作品集を見てマンガ家を志す人は
すごく刺激になるのではないかと
思いました。
狼なんて怖くない!!はこんな方におすすめな作品!必見
今、ジャンプでハンターハンターを
読んでらっしゃる富樫義博先生の
ファンの方々や、
マンガ家を志して今現在も
修行なさっている方々に
読んでいただきたいですね。
ファンの方々はすでに
読んだことがあるかもしれませんが、
もし読んでない方が、
この作品を手に取ったら
富樫先生ってこういう作品も
書いていたんだとビックリ
されるんじゃないかと思います。
でも、全部読み終えると、この
「狼なんて こわくない!!」が
「てんで性悪キューピット」に続き、
ちょっとグロい系の作品は
「ハンターハンター」「レベルE」に
繋がっていると気がつかれるはずです。
今、マンガ家を志している人が
このことに気が付いたら
マンガ家になって作品を生みだす大変さ、
作品のネタを暖め何年かの時を経て
ヒット作へ生まれ変わらせる、
その才能の素晴らしさ、
その両方を感じとって
バイブルをするかもしれません
(大げさかもですが)
こういう今活躍されている
マンガ家さんの短編集って
かなり読み方を深くすると
全然別の意味が出てくるのだと
勝手に思ってしまいました。