[PR]Yahooプレミアム会員が最大6ヶ月無料+毎週(金曜)20%ポイント還元中!【ebookjapan】

寿司魂のネタバレと感想や試し読みあり!結末が気になる!

寿司魂

この記事は約 5 分で読めます。
タイトル 寿司魂
原作・漫画 九十九森 さとう輝
出版社 日本文芸社

寿司漫画の長期連載作品である
『江戸前の旬』。

その特別編と謳われているのが
『寿司魂』である。

『江戸前の旬』主人公の
柳葉旬の父・鱒之助。

『寿司魂』は彼の
20歳から35歳までの物語である。

柳寿司が有楽町から銀座に店を移した
昭和39年は東京オリンピックが
開催された年であり、

物語は急成長を遂げる東京、
そして日本の当時の様子を背景に
柳寿司の面々とそこを訪れる客たちが
織り成すエピソードで綴られていく。

サイト内で【寿司魂】を検索!

寿司魂のあらすじ紹介

有楽町にかつてあった寿司屋横丁。

東海道新幹線高架工事により
その有楽町から銀座に店を移した
『柳寿司』。

主人公の柳葉鱒之助は店主であり
父である鮃蔵と母・節子と
ともに店を盛り立てている。

二十歳代でまだ血気盛んな鱒之助は
喧嘩っ早いところもあって
それらが原因で失敗することもあるが、

寿司に賭ける情熱では
誰にも負けない。

目指すは、人を幸せにすると同時に
有無を言わさぬ力を持つ
寿司を握れる職人になることだ。

鱒之助22歳の時、寿司の師であ
る父・鮃蔵が死を迎える。

その最期は寿司を握る姿という
壮絶なものだった。

しかし、鮃蔵亡き後の鱒之助は
これからどうすればいいのか
将来が見えなくなり

寿司職人としての気概までも
失くしかけてしまう。

腑抜け状態だった鱒之助だが、
周囲の励ましや父の願いを知り
再び熱意を持って寿司を握る。

鱒之助は23歳の時に
20歳の君江を妻に迎える。

君江と結ばれる過程で
鱒之助は困難と直面するが、

惚れた女と店を守る決意に
揺らぎは無く、不器用ながらも
君江を射止めることになる。

若い夫婦は四人の子供をもうけるが、
四人目の子の誕生には
大きな障壁が待ち受けていた。

寿司魂のネタバレと今後の展開は?

昭和53年。

妻・君江が四人目の子となる
新しい生命を宿す。

しかし、君江は心臓に
病を抱える身ともなっていた。

今回の出産は生命を引き換えにする
怖れが高く、家族には君江に
子を産むことを諦めるよう

説得する者も出てくるが、
君江は「この子は特別な子」だと
神様に言われた、

それを理由に僅かな迷いも無く
出産を決意している。

昭和54年3月。

難産ではあったが
君江は三男を出産する。

その男の子を鱒之助は
『旬』と名付けた。

それから10年後に
君江は死んでしまう。

長男と長女は病弱な身となっていた
母(君江)に家事だけでなく
店の仕事もさせていたことが

死につながったと父(鱒之助)を責める。

三男・旬は母が死んだことを
認めたくなく、成長した自分が握る

寿司を食べるのが楽しみだと
言ってくれていた、
その母の前で号泣してしまう。

動かなくなった君江の傍に
我が手で握った寿司を供える鱒之助は、
君江が命を賭けて産んだ

『特別な子』旬を一流の寿司職人に
育て上げることを誓った。

サイト内で【寿司魂】を検索!

寿司魂の読んでみた感想・評価

単なるグルメ漫画とは
一味違った作品です。

昭和39年をスタートとしている
この作品は、『柳寿司』という
大衆寿司屋を舞台にして

寿司の歴史や高度経済成長真っ只中の
日本の世相を上手くミックスした
物語に仕上がっていると感じました。

当時の社会の好況さだけでなく、
豊かになる国や民の存在の裏で

失われていく古き良きものも
描かれています。

この作品は『江戸前の旬』
(以下「本編」とします)の特別編であり、

本編とリンクしている部分が
多々あって本編ファンの身には
非常に興味深く読めた作品です。

本編のスタートが既に旬以外の
鱒之助の子供達が家を出てしまっていて、

その後のエピソードで長男らが
母の死には父に責任があると
考えている設定でした。

更には、君江の両親も鱒之助だけでなく
旬の存在にもわだかまりを持っている
描写も見られたのです。

それが何故か。

君江が旬を出産しその10年後に死んだ、
その詳細をこの『寿司魂』で
知ることができました。

また、鱒之助と彼の後を継ぐ旬が、
実は同じように挫折しながらも
本来自分が持っている情熱の炎を

決して消すことなく、
そして周囲の温かかったり厳しかったり
様々な激励で一流寿司職人として

成長する様子にも興味を惹かれました。

寿司魂はこんな方におすすめな作品!必見

まずは本編ファンにオススメします。

本編への理解を更に深める為には
旬の師である鱒之助が若き日に
いかにして修練を重ねたか、

母の君江とどのような経緯で
結ばれたのかを知れるのが
この『寿司魂』だからです。

また、両作品がリンクしている故に
『寿司魂』では若かった登場人物が
本編に年老いたものの柳寿司に顔を見せる、

もしくはその子が現れるといった
シーンがあります。

これはなかなかに面白く
嬉しい演出になっています。

そして、寿司を扱った漫画に
興味のある人にもオススメです。

本編同様に寿司に関する
薀蓄が満載であり、
特にタネとなる魚に関する知識は、

当然ではありますが、
旬に優るとも劣らず
鱒之助は豊富だからです。

本編とともに読破することで
寿司を食べたくなるでしょうし、

食べる際の感慨もまた一味違うものに
なるかと思います。

また、昭和39年から40年代を
生きた人には当時話題となった
出来事や事件なども語られており、

テーマである寿司とは別に、
それらに懐かしさを感じるのでは
ないでしょうか。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

CAPTCHA