タイトル | ニーチェ先生~コンビニに、さとり世代の新人が舞い降りた |
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原作・漫画 | 松駒・ハシモト |
出版社 | KADOKAWA / メディアファクトリー |
スリーセブン寺院通り店に勤める、
就職浪人真っ只中のアルバイト店員、
松駒(まつこま)23歳。
個性色の強い、我が道しか進まない
後輩アルバイト店員の仁井智慧
ことニーチェ先生。
彼に振り回されながら、
今日も彼は安らぎなき労働へと勤しんでいく。
お客様は神様だろうがと言われても、
神は死んだと相手に絶句を与えてしまう。
さとり世代の相手を選ばない毒舌すぎる
ニーチェ先生の接客術に、
今日も松駒の胃が痛む。
ニーチェ先生~コンビニに、さとり世代の新人が舞い降りたあらすじ紹介
深夜。
コンビニで深夜勤バイトする、
就職浪人1年目の松駒(まつこま)23歳は、
大慌てでアルバイト先である
スリーセブン寺院通り店へと急いでいた。
全力で急いでいたおかげか、
ギリギリに業務開始前に
コンビニへと到着した彼。
足早に店内へ入ろうとした矢先、
レジにて何やら幸いでいる光景を目にする。
今日は新しいバイトが入る日だったと思い出し、
店内へと入り込む。
そこでは激昂した
お客様の怒鳴り声が響いていた。
「ふざけるなよ! お客様は神様だろうが!」
レジカウンターを力の限り叩く、
客の一言に、「神は死んだ」と。
これが、かつてドイツの哲学者である
フリードリヒ・ニーチェ。
神を否定し、不条理な運命を愛せと説いた、
かの哲学者を彷彿させる様な一言で、
お客を説き伏せる彼。
仁井智慧(にい・ともはる)こと
ニーチェ先生との出会いだった。
ゆとり世代ならずさとり世代の
大型新人と共に歩む深夜のコンビニ業。
どうなっていく事か?
ニーチェ先生~コンビニに、さとり世代の新人が舞い降りたネタバレ・今後の展開
深夜のコンビニを舞台に繰り広げられる、
個性派すぎる面々に振り回されながらに働く、
就職浪人のアルバイト松駒(まつこま)。
そんな彼と深く関わっていく事となる人がいる。
独自の理論とコンビニ接客業を展開する
仁井智慧(にい・ともはる)こと、
ニーチェ先生と共に、
深夜勤を勤めていく事になります。
さてと、一応は仁井智慧こと
ニーチェ先生。
一応は礼儀正しい人物ではあります。
しかし初めましてと先輩である
松駒に挨拶をします。
でも面接で会いましたよと、
返されてしまいます。
普通なら謝る場面にもかかわらず、
座右の銘は「初心忘るべからず」です。
と、切り返されてしまうと、
あまりにもな我が道を行く
スタイルに絶句してしまう松駒。
そんなニーチェ先生は、
大学生で仏教学部に所属する僧侶を目指している
真面目な人物のように見えます。
しかし、実家はキリスト教徒でありながら、
ある事件を機に反目するかのように
仏教徒を目指す事になった、
反キリストの精神を持つ彼は、
生粋の仏教マニアであります。
またバンドも組み、「 」書いての字の如く
空白と言うバンドを率います。
お経を絶叫したりと、
またお客に座禅を組ませると、
あまりにも独特路線を歩み過ぎている彼。
ニーチェ先生には妥協という文字は無く、
協調という融和も無い。
己が道を慢心する
我が道を行くを実践し生きています。
そんなのでコンビニバイトなんて
出来るのかと思いきや、
優秀な人物には変わりなく。
抜群の記憶力や、常連客の好みや
動向を記憶しているなど、
優秀すぎる店員でもあります。
が、嫌いな客には徹底的に
排除する考えを持ちます。
また強盗の対応時には、
二つ折り式のケチャップマスタードで
目つぶしをし、先制を取る。
実力行使も辞さない
武闘派な面を持っています。
ですが、松駒さんやニーチェ先生以外にも
個性派の多いスリーセブン寺院通り店。
はたして松駒さんの日常は
どうなっていくのでしょうか?
ニーチェ先生~コンビニに、さとり世代の新人が舞い降りた読んでみた感想・評価
原作を松駒先生に、作画はハシモト先生による、
「月刊コミックジーン」にて
連載した漫画作品である。
この「ニーチェ先生コンビニに、
さとり世代の新人が舞い降りた?」
コンビニエンスストアを舞台にして、
個性派ぞろいな店員が繰り広げています。
独特な接客業や、コンビニの独特な世界観で
来る広げられるコメディ漫画、
それがニーチェ先生です。
さて、この作品は原作者の松駒先生が、
自身のツイッターアカウントに
投稿した事で話題を呼びました。
その時の題名はニーチェ先生ではなく、
「コンビニに、
さとり世代の新人が舞い降りた。」
の題名でした。
でも、この物語の一番の個性派でもある
仁井智慧(にい・ともはる)の存在感が
凄まじかった事により、
タイトルとして名を連ねる事になります。
ですが、この物語の主人公は、
原作者である松駒先生。
また今作品は、松駒先生の
コンビニバイトでの
体験談が活かされた作品でもあります。
ネットにて多くの人気を博し、
そのまま漫画作品として連載を開始し、
そしてついには読売テレビでドラマ化。
多くの支持を受けた、
コンビニを舞台にして描かれます。
24時間営業の休みなき
コンビニの日常を漫画化。
この作品の世界観は、松駒先生の
私小説とも言える程に、観察眼のある視点で
描かれている事にあります。
ニーチェ先生以外にも登場する、
一獲千金を夢見る渡利久慈(わたり・ひさじ)
こと宝くじ先輩。
売れない商品を注文してしまい、
忙しい時に旅行に行くなど、
マイペースすぎるも、
誠意のある好人物なオーナーなど。
もしかしたらほんとにいるかもと、
個性感の強い面々の性格などを演出。
その作風は平面的な作品ではなく、
活動的な作品としての面白さがある
作品として出来上がっています。
身近な場所であるコンビニ。
そんな裏側を知りたい人の
おススメな作品です。
接客業などでストレスを抱えている人におすすめ
接客業にストレスを持っている人や、
コンビニ店員でお客様に
悩まされている人などに、まず読んでほしい。
仕事の対人関係に悩んでいる人の進めたい、
心の精力剤足る漫画が今作品。
「ニーチェ先生~コンビニに、
さとり世代の新人が舞い降りた~」です。
コンビニエンスストアの仕事。
簡単な接客業と思いきや、
意外に大変だと解る。
コンビニ営業の内部事情や、
また接客業ゆえにある悩みや、
困ったお客さんなど、
コンビニ店員の苦労も描かれています。
しかし、そんなコンビニで働く店員や、
また日常生活で対人関係で悩まされている
人の悩みを一蹴してくれる内容になっています。
わがままなお客や、無理難題を
吹っかけてくるお客などを、
平然と切り返してくるニーチェ先生。
彼の切り返す迷惑なお客の要求に対する
独特な言葉に絶句してしまい、
無理難題を返す事も出来なくなります。
ニーチェ先生の何気ない対応が、
実に爽快に決まる展開。
コンビニ営業で悩まされた人の
思いを代弁するかのよう。
こんな客にやってみたかったと、
現実ではできない事をやってくれます。
彼のそんな姿勢に感動すら
覚えてしまいそうになってしまう今作。
社会での、バイトでの、
お金をもらって働く人の
ストレス解消として見てほしい作品です。
また独特な思考路線が
好きな人の為の作品とも言えます。