タイトル | 聖闘士星矢 |
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原作・漫画 | 車田正美 |
出版社 | 集英社 |
戦いの女神アテナ。
そのアテナのもとで戦う、
聖闘士(セイント)と
呼ばれる少年達がいた。
現代のアテナとして
この世に降臨した城戸沙織。
そしてセイントとして、
城戸沙織のもと地上支配を目論む
巨悪と戦う星矢達の物語。
聖闘士星矢あらすじ紹介
初期 ギャラクシアンウォーズ編 あらすじ
世界でも有数の財閥、
グラード財団。
グラード財団はセイント同士で
行う格闘技大会、
ギャラクシアンウォーズを開催する。
セイントとはアテナのもとで戦う少年達で、
その拳は空を裂き、
その蹴りは大地を割るという。
グラード財団は100人の孤児を
世界各地に送りセイントになるための
修行を受けさせていたのだ。
そしてギリシャから見事ペガサスの
セイントとして帰還した星矢。
星矢はギャラクシアンウォーズに興味はなかった。
幼い頃生き別れとなった
姉の手がかりを探すため
セイント同士の熾烈なトーナメント。
あのギャラクシアンウォーズに身を投じる。
出場するセイント達は星矢と同様に
過酷な修行を重ねてきた者ばかり。
苦戦を強いられながらトーナメントを
勝ち上がっていく星矢。
だが思わぬ者がトーナメントに乱入し、
事態は混迷する。
聖闘士星矢ネタバレ・今後の展開
ギャラクシアンウォーズ。
この物語のメインキャラとなる
ペガサス星矢、
ドラゴン紫龍、キグナス氷河、
アンドロメダ瞬が揃います。
そしてフェニックス一輝の登場で
暗黒聖闘士編へと突入。
そして一輝を倒した後、
更なる強敵、白銀聖闘士達との戦いとなります。
ここまでのストーリーも確かに面白いですが…。
この後に続くサンクチュアリ十二宮編こそが
聖闘士星矢の最高の見せ場でしょう!
セイントの中でも最強を誇る、
12人の黄金聖闘士が登場。
(因みに星矢達は最下級の青銅聖闘士)
アテナ、城戸沙織が黄金の矢で
胸を射られてしまいます。
12時間以内にその矢を抜かなければ
アテナは死んでしまう。
しかし、その矢を抜けるのは
サンクチュアリにいる教皇ただひとり。
教皇の間に乗り込むためには
12人の黄金聖闘士を撃破し、
12宮を突破しなければならない…。
といった内容です。
ここで登場するのは黄金聖闘士。
敵とはいえ皆聖闘士として揺るがない信念と、
恐るべき力で星矢達の前に立ちはだかります。
それだけに黄金聖闘士には
魅力たっぷりなキャラクターも大勢です。
十二宮編の後、海王ポセイドン編、
冥王ハーデス編と続きます。
しかしここでも黄金聖闘士達の存在が
星矢達の戦いに大きく影響します。
そして時に、星矢達に
黄金聖闘士達の力が宿り、
局面を打破することも…。
聖闘士星矢読んでみた感想・評価
セイントとして戦う少年達の物語。
なんといっても当時のジャンプのスローガン
「友情、努力、勝利」を忠実に表現した
作品のように思います。
登場人物のセリフも熱血な感じのものが多く
ちょっと照れくさくなってしまう所もあるんです。
でもそれ以上に
感動してしまう所も多々あります。
キャラクターの中では私は
フェニックス一輝が好きですね。
星矢達の兄貴分です。
星矢達が絶体絶命に陥った時助けに来て、
強大な力で敵を倒してしまう。
そんな役どころなんですが、
毎回毎回登場シーンがおいしいんですね。
星矢達が全滅寸前のとこまで
追いつめられたあたりで出てきて、
「俺の兄弟にそこまでした以上、
覚悟はできているだろうな?」
「お前は?ま、まさか…フェニックス一輝!?」
「続く…」
みたいなパターンが多く私は勝手に
「”引き”の一輝」と呼んでいました。(笑)
作品全体を見るとやはり
黄金十二宮編が一番面白かったと思います。
聖闘士星矢がゲーム化されると
大体十二宮編ですし。
ただ、その後のポセイドン編やハーデス編でも
十二宮編での話から
しっかり伏線が張られています。
ストーリーの流れとしては
矛盾なく進行しています。
何より、
「アテナは戦いの神、そしてセイントは
アテナのもとで地上を守る少年達」
という設定は最後までぶれずに
描かれています。
最終章であるハーデス編の末期は
急展開でストーリーが終わってしまいます。
その点は残念でしたが、
少年漫画の名作のひとつと思います。
一度は読んでほしい80年代を代表する熱い少年漫画!
久保帯人先生の『BLEACH』が好きな方で
聖闘士星矢を読んだことがない方におすすめ。
もともと久保帯人先生は
聖闘士星矢が好きだったと
聞いたことがあります。
確かにそう言われると、
「ソウルソサエティの隊長達」と
「十二宮の黄金聖闘士」
「死神としてまだかけだしの主人公達」と
「青銅聖闘士の星矢達」
「バンカイ」と「セブンセンシズ」、
などBLEACHと聖闘士星矢には
同じ面白さを感じると思います。
(パクリだと言うつもりはないですし、
実際そうではないと思っています。)
聖闘士星矢が好きな私としては、
この作品が後世の漫画家に影響を与え、
日本有数の少年誌の看板漫画を
生み出す一助となった。
そう思うだけで一ファンとしてとても嬉しくなる。
そんな作品です。
ただこの作品が掲載されたのは
1980年代半ばから後半です。
内容は硬派というか熱血な感じです。
「傷は男の勲章」だとか
「男子にとって命を懸けてでも
戦わなければならない時が…」など。
ですので今の考え方にはそぐわない部分も
あるかもしれません。
でもそういった熱い話を
読んでみたいという方にオススメです。
80年代の少年漫画を席巻した
名作のひとつとして
多くの方に読んでいただけたらと思います。