タイトル | アイシールド21 |
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原作・漫画 | 稲垣理一郎 村田雄介 |
出版社 | 集英社 |
パシリの弱気少年が
光速のランニングバックに!?
個性豊かで魅力的なキャラと
ゲーム的演出とを駆使した
スポーツマンガの金字塔!
アメフトの迫力と戦術とを
わかりやすくも王道に仕立てた
超人気作品!
アイシールド21のあらすじ紹介
幼い頃からパシリとして
学校中を走り回ってきた
小早川瀬那(セナ)・・・
皮肉にも
パシリの日々が脚力を鍛え、
人間の限界速度にまで達するように。
そんなセナに目を付けたのが
弱小アメフト部の主将である
蛭魔妖一(ヒル魔)・・・
ハッタリを信条とする彼は
セナの目を完全に隠す
アイシールドを装着させ
『アイシールド21』なる
謎の選手として
セナを無理やりに出場させる。
最初は脅迫されて
嫌々ながら出場していたセナ。
だが強敵との出会いが、
何よりセナ自身にあった
変わりたいという意思が
より速く、より強く
セナを進化させてゆく――
アイシールド21のネタバレと結末(最終回)は?
パワーはともかく
スピードだけなら
他の追随を許さないセナでしたが
とんでもない強敵が
彼の前に立ちふさがります。
進清十郎――
スピードではセナに迫り
パワーもテクニックも
トップクラス。
まさに完全無欠の
『努力する天才』。
進の存在はセナに
速さ以外を磨かせる
契機となり、
また進も
走りで追い付けない選手に
初めて出会ったことで
セナをライバル視し、
よりストイックに
鍛錬に励むようになります。
一方、自分自身の強化だけでなく
部員集めや戦術面の強化も
重要なポイントです。
これまではヒル魔が無理やりに
他部の部員を出場させて
体裁だけ整えていたのですが、
セナの参入で
勝ちの目が出たこともあり、
より積極的な勧誘が始まります。
なんとセナをパシリ扱いしてきた
不良たちまでをも
引きこんでいって・・・
仲間に恵まれているのは
セナたちだけではありません。
進という圧倒的な才能を前に
腐っていたチームメイトが
自分の立ち居地を見出し、
より一丸となって、
より高い壁となって
セナの前に立ちふさがるのです・・・
アイシールド21の読んでみた感想・評価
何より、わかりやすい!
アメフトのルールなど
ほぼ知らなくても
困ることはありませんでした。
それでいて
説明がくどくはならず
テンポよく読み進められる!
時には格闘ゲーム風に
誰と誰のシーンなのか
明確にしてくれるなど、
読んでいてストレスを感じず、
きちんと試合のスピード感を
追求している作品です。
ストーリーの都合上
1度しか試合しないのが
もったいない良キャラばかりで
いわゆる『天才』キャラだけでなく
『凡人』キャラも役割があるのが
チーム競技ならでは。
とりわけよかったのが
巨深高校の水町と
小判鮫先輩です。
水町はとにかく天真爛漫で
努力を努力とも思わず
やり遂げてしまうタイプ。
そのため時として
ハードな練習を周りに強いて
排斥されてしまった経験も。
天才の孤独さが
試合中の回想で語られ
悲痛な気持ちになります。
小判鮫先輩は逆に
主将ながら
周囲との才能の違いを感じ、
最初は卑屈な小物として
描かれています。
しかし水町のハードな練習に
文句を言いながらも
付いてきており
実は充分に信頼されていて、
それは仲間たちからすれば
当たり前すぎて
言葉にこそしてこなかったものの
主将として認められていたと知り
涙ぐむシーンは必見です!
こんな方におすすめな作品!必見
単純にスポ根マンガとしても
充分な傑作なのですが、
何よりアメフトという
正直、ルールの認知度が低い競技を
わかりやすく示した作品です。
テレビなどで観る機会はあっても
よくわからなかった、という方に
特にオススメです!
セナ・ヒル魔をはじめ
味方チームの多くは凡人で
弱小の位置にいます。
そんなセナたちが
自分なりの得意なことを
ひたすら磨き上げ、
作戦とチームワークで
天才たちと互角に闘う展開は
王道パターンながら
心理描写なども丁寧で
決して飽きのこない
素晴らしい物語です。
ラインやクォーターバックなど
ポジションごとの役割が
明確に説明されていて
特に主人公のセナが非力なだけに
ラインがきっちり敵を押さえるのが
スゴく重要なのがいい!
セナをパシリにしていた不良たちが
一念発起することで
ラインが強化され、
セナがフリーに動けるようになって
勝利をつかむ展開など
王道ですが最高です!!
個性的な作品が数多ある
昨今だからこそ
こんな王道を読める機会は
なかなかありません。
王道好きの方なら
読んで損はないです!