タイトル | ギフト± |
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原作・漫画 | ナガテユカ |
出版社 | 日本文芸社 |
命は神様からの贈り物。
だから大事にしなければダメなんだよ・・。
鯨は無駄にするところがない。
肉はもちろんのこと油やヒゲ。
とにかく捨てるところが全くない。
日本の捕鯨文化はそのようにしてきた。
だけどね・・・。
人間も同じことが言えるんだよ。
人間も捨てるところは一切なく
全ての臓器や骨。
様々なところが使えるんだよ・・・。
ギフト±のあらすじ紹介
この物語の主人公鈴原環は言う。
もっと命は大事にしないと。
彼女の目の前で校舎の屋上から
飛び降りる生徒の前でその一言を発した。
だが女生徒は環が来たことにより動揺し
足を踏み外してしまう!
しかし間一髪で環がその女生徒の手を握った。
女性とは言った。
「助けて」
それを聞いた次の瞬間!
環は手を離し落下させてしまう。
だが女生徒は木の上に落下したことに
より大事には至らなかった。
何故か職員室に呼ばれ教師に
尋問される環。
だが環は言う。
「木の上にわざと投げたんですよ
命は神様からの贈り物だから
大事にしなきゃダメなんで」
この不思議な少女の物語が始まる。
ギフト±のネタバレと結末(最終回)は?
刑務所から出所したある男性が
女性と肉体関係を結んでいた。
しかし男性は女性に対し首を
締め快楽を求めることしか
出来ない男だった。
その女性はもう虫の息。
だがその男の後ろに突然
見たこともない女が現れた。
環だった。
環はスタンガンで男を失神させ
その女性にこう言った。
「命が大事なら知らない男に
ついていかないことと
今見たことはすべて忘れること」
そういう言った環は
あるところに電話をする。
「クジラを捕まえたから迎えに来て」
そして男性を運びいつもの場所へと向かう。
その運ばれた場所では数々の刀類が
置かれそして環は着替える。
環の相棒のタカシは言う。
「まるで何かの儀式だな」
そこで環は
「仕事をする相手に敬意を払うため」
と。
その彼女の目の前には先程
スタンガンで眠らされていた
男が縛られ仰向けにされていた。
タカシは言う。
「このオッサン一人の命で
幾つもの命が救われる。
これは殺しではなく解体だ」
と。
その一言で環はその男を
解体することを始めた・・・。
ギフト±の読んでみた感想・評価
とても重く考えさせられる作品です。
臓器移植の問題は本当に
いろいろ考えさせられます。
私の親戚で本当に運がよく
肝移植をした女性がいます。
でも今とは違って遠い昔の話。
今みたいにドナー登録が活発
出ない頃は本当に適合者が
いなくて絶望的な日々を送っていました。
そんな時海外で適合するドナーが
みつかったとの連絡がありある国へ
手術することになり助かりました。
ただ費用はとても大きな額だった
親戚の方より聞きました。
数年は元気で過ごしていた女性ですが
肝移植の甲斐なく肝不全でなくなりました。
難しいですよね。
やっと見つけたドナー。
そして莫大な手術費用やその他の経費。
そこまでやって亡くなってしまう。
私はなんだかんだ言って遠い親戚。
「大変だったね」で終わってしまいますが
やりきれないであろう女性の親族。
もし今親しい親戚がこうなったら
死に物狂いで探すでしょう。
たとえこのマンガのように
闇医者を見つけ出してでも・・・。
とにかく難しい問題です。
こんな方におすすめな作品!必見
このマンガはとてもショッキングな
描写が描かれていますので読む際は
ご注意してお読み下さい。
臓器売買がメインの話です。
ただこの主人公がやっていることが
いいのか悪いことなのか判断が出来なく
なってしまう時があります。
もしこれを呼んだ方のご親族の方が
臓器移植をしなければならないと
なった場合はどうしますか?
初めは病院でドナーを待っていますが
何年も経過すれば待っている人は
日に日に病気に負けそうになっていきます。
そうなったらどうしますか?
死に物狂いで外国や裏業者を探すと
思いませんか?
間違いなく色んな手を尽くして探しますよね。
たとえその臓器がどのようなルートで
回ってきた臓器でも・・・。
こう考えると臓器移植って難しい問題です。
今でこそテレビや広告でドナー登録を
お願いするのを目にすることが多く
なってきました。
本当に早く正規のルートで手術を
できること費用をもっと安く
してほしいと願っています。
このマンガでは裏ルートの売買がメインです。
決して褒められることではないと思いますが
臓器を取る人間のことを考えると悪いことでは
無いのかと考えてしまいます。
難しい漫画です。
とても考えされられます。
読んでおいて本当に損はない漫画です。