Boy Meets Girl～マウンドの少女～のネタバレと感想です！どうなる結末は！？

富士見リトルのエースである
神崎　しおりは、練習嫌いで

ありながらも抜群の切れ味を
見せる天才肌ですが、一方で女子で

リトルに参加ということで、周囲からい声を
浴びせかけられたりもしていました。

そんなある日、超強豪として知られる
住吉　リトルと試合をすることになった

しおりたちは、住吉のエースもまた
女の子だということを知り……。

小学六年生の夏という短い期間を
舞台にした、熱くて甘酸っぱい
青春スポーツ漫画です。

Boy Meets Girl～マウンドの少女～のあらすじ紹介

富士見リトルのエースとして活躍する
神崎　しおりと森田　文武（フミタケ）は

小六の夏、一緒に朝練を
することにしました。

しおりは、自分と同じ女の子が
エースをやっている超強豪チーム、

住吉リトルを倒すために、
練習嫌いを返上して朝練を始めます。

一方、それに付き合うモリタケには
ライバルに勝ちたいという以外の
微妙な感情もありました。

夏の大会で富士見リトルは
快進撃を見せ、モリタケも今までにない
大活躍をしてみせるのですが、

彼らを取り巻く環境は徐々に
変化を見せてもいました。

Boy Meets Girl～マウンドの少女～のネタバレと今後の展開は？

富士見リトルで野球を頑張る
森田　文武（モリタケ）には、
最近気になる相手がいました。

それは途中からチームに入ってきた
神崎　しおりです。

女の子が野球をやるというだけで
驚きでしたが、しおりはサウスポーで

しかも物凄いキレのある珠を放る
ピッチャーで、チームのエースとしての
地位を確かなものにしてしまいました。

練習嫌いでありながら抜群のセンスを
持つしおりですが、大柄で早熟という
こともあり、他チームからの

心無い声に晒されることも
しばしばでしたが、思わずしおりが
カンシャクを起こしかけたところで、野球が

上手ければ女子でも関係ないだろうと
ギャラリーに言い切ってみせた
チームがありました。

それが強豪中の強豪、住吉リトルであり、
そのチームのエースもまた
女の子だったのです。

そんな住吉リトルと
対戦することになった富士見リトル。

「女金太郎」と呼ばれ、しおりよりもさらに
パワフルな剛球を投げてくる

立花　アヤコの前に大苦戦を
強いられますが、しおりもまた、

強打者の内角高めに得意球を
放るといった大人顔負けの度胸と

技術を見せつけ、何とか引き分けに
持ち込みます。

大健闘の結果ですが、しかし
決着をつけられなかったしおりと

モリタケは、一緒に朝練を
始めることにするのでした。

Boy Meets Girl～マウンドの少女～の読んでみた感想・評価

「オフサイド」などのサッカー漫画で
知られる塀内先生の手がけた野球もの
ということで読み始めてみましたが、

予想をさらに上回るほどの
感動がありました。

小学校六年生、リトルリーグの
ラストシーズン、つまりは、男女が

一緒に「自然な形で」野球ができる
最後の夏を舞台にした青春の甘酸っぱさや、

熱く盛り上がる試合の面白さ、そして、
気の合う仲間と野球、あるいは

何か一つのことをする楽しさの
ようなものがぎゅっと詰まっていて、

読んでいると、野球をしたこともないのに
なぜか懐かしい気持ちに
なってしまいました。

実際、小学校高学年ぐらいの頃は
女子の方が成長が早かったりするので、

男子たちの腰が引けてしまうような
「男勝り」な選手が現れるものですが、

本作に登場するしおりやアヤコや
その最たるものでしょうね。

まったく「男」になびくことがない
ハンサムさを持っていて、しかも

不自然な「男っぽさ」とは違う何かを
持っていて、一方のモリタケは

少年らしい無邪気さの中に初恋の
ドキドキ感を抱えていたりして……。

全国大会などの大舞台ではないものの、
とにかく密度の濃い、子供の頃の
夏休みのような作品でした。

試合では強力なライバルにドキドキし、
試合が終われば練習やイベントでしおりに

ドキドキし、本当にモリタケは羨ましいほど
充実した夏を送っていましたね。

しおりの変調がラストを示唆するものに
なっているような感じだったりと、

実力派作家ならではのいくつもの
仕掛けも読者を唸らせるものがあります。

Boy Meets Girl～マウンドの少女～はこんな方におすすめな作品！必見

「女の子が野球をする」というキャラや
シチュエーションはかねてから

ありましたが、そのほとんどは
夢物語としてのフィクションに
過ぎませんでした。

女子野球の全国大会が行われるように
なった現在の変化は当時からすれば
めざましいものがありますが、男女が

混じって競技としての野球をやることは、
今なお巨大な壁があると言えます。

そんな中で、男女混合で野球が楽しめる
唯一と言っていいリアルなフィールドで
あるリトルリーグ、しかもその

最終学年である小六の夏を舞台にした
本作は、ギリギリまで嘘っぽさを
排した上での熱戦が展開されています。

そして何より主人公サイドのエースである
神崎　しおりも、ライバルチームのエース、

立花　アヤコも実にハンサムで
カッコ良いのが素晴らしいですね。

かわいい女の子がスポーツをやる、
という作品は多いですが、悪い意味での
「媚び」を完璧なほどに取ることなく、

しかも「性別だけ女性」なわけでもない
性格、心理描写にしてみせている
ところは非常に好感が持てます。

それでいて甘酸っぱい初恋的要素も
満載で、スポーツものとしても
青春ものとしても非常に完成された、

上質の映画を観ているような
感じの作品とも言えます。

分量的には全二巻と短いですが、
「打ち切り感」は皆無で、

「男女」を意識し始めた
「あの頃」を非常に良く追体験できる
隠れた名作と言えるのではないでしょうか。

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