タイトル | DELETE |
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原作・漫画 | 川上真司 永田諒 |
出版社 | 講談社 |
増え続ける受刑者たち。
全国の刑務所は少しでも
余裕のある場所を探しては
一時的でしかない
収容改善率の為に
受刑者の不毛な
擦り合いを続けていた。
”ある人”は考えた。
どうしたら有意義に
受刑者を減らせるだろうと。
そこで思いついたのはーー。
DELETEのあらすじ紹介
全国の刑務所が
受刑者で溢れる中
特に”根室刑務所”では
受刑者の入れ替わりが
頻繁に行われていた。
殺人・麻薬・累犯(B級)
全国から集められる
”無法者”たち。
揉め事は必然であった…。
そんな中北海道出身の
東杜雄(ひがしもりお)は
唯一の家族で妹・マユリの為
真面目に服役していた。
いじめられても
問題を起こすまいと
必死に耐える日々。
ところがある日
刑務官に呼ばれて
会議室へ行った杜雄は
所長から突然
”異動”を告げられ…。
DELETEのネタバレと今後の展開は?
唯一の家族で妹・マユリの為
真面目に服役していた杜雄。
ところがある日
異動を告げられます。
異動の理由も分からないまま
突然の事に困惑する杜雄に
所長が口を開きました。
「これから行く新しい刑務所は
うちが作った刑務所なんだけど
方針が少し変わっててね…」
そう言って”新しい刑務所”の
説明をし始めます。
”刑務”を一つだけこなせば
後の時間は”自由”。
細かいルールもほとんど無い為
今よりずっと自由だと…。
すると会議室が暗くなり
目の前にスクリーンが現れます。
「次に”刑務”について
この前の映像があるから
ちょっと見て確認してね」
その瞬間ーー…
異様な光景が映りました。
森の中で繰り広げられる
凄惨な殺し合い。
杜雄の頭の中は
真っ白になります。
「最近の日本って
受刑者増えてるでしょ?」
「どこの刑務所も飽和状態でさ
それで考えたのよ」
「どうしたら有意義に
受刑者を減らせるだろうって」
何も言えない杜雄に
所長は黒い笑みを浮かべます。
「君は犯した罪のわりには
誠実な感じだけど」
「向こうじゃそんな振る舞いは
いらないからね」
こうして新しい刑務所へ
異動となった杜雄。
あれから気絶させられた後
目を覚ましますが…。
DELETEの読んでみた感想・評価
根室刑務所で服役中の
杜雄が告げられたのは
新しい刑務所への異動。
そこでは受刑者を減らす為の
殺し合いが行われていました。
……所長を見る限りこれは
自分が楽しむ為に作られた
”ゲーム”のようですね。
作中に登場する所長は
生気を感じない真っ黒な目が
不気味で気持ち悪かった…!
個人的に一番恐怖を感じた
キャラクターでした。
主人公・杜雄は
どこにでもいるような
真面目で誠実な好青年。
殺人を犯したとは思えないです!
唯一の家族で妹・マユリが
とても気になりました。
兄である杜雄が逮捕されて以降
両親もいない彼女は孤独となり
つらい思いをしているそうで。
容疑者の家族は無実なのに
かわいそうですよね…。
杜雄は殺した相手を
”仇”と言っていましたが
どんな人物だったのでしょう?
いずれは杜雄とマユリの過去も
明かされるといいのですが…。
殺し合いの行方もどうなるか
目が離せません。
杜雄と同じく異動してきた
何も知らない受刑者たち。
果たして”刑務”を無事に
こなせられるのか…!?
DELETEはこんな方におすすめな作品!必見
青年マンガ「DELETE」は
過激なバイオレンスが好き
という方におすすめです!
本作は”ある刑務所”を舞台に
繰り広げられる殺し合いを
リアルに描いています。
似た作品を挙げるとすれば
『バトルロワイヤル』ですね。
見応えあるバトル・アクションは
素晴らしいですよ。
過激なバイオレンスが好きなら
ハマると思います!
ストーリーも面白いですが
迫力ある絵も見どころです。
作画を担当するのは永田諒さん。
本作でちばてつや賞の
準優勝賞を獲得しました!
世界観を綺麗に描いているので
惹きこまれますよ~。
画力のレベルも高く
文句なしです!
個性的なキャラクターにも
魅了されます。
中でも印象的なのは
殺し合いを考案した
”根室刑務所の所長”。
スキンヘッドという
怪しくも恐ろしい見た目は
一度見たら忘れられません!
彼のギョロッとした目に
恐怖を感じるはず。
口調も淡々としており
残忍な性格をしています。
所長の他にも多くの
目を引くキャラクターが
登場するので必見ですよ。