タイトル | GROUNDLESS |
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原作・漫画 | 影待蛍太 |
出版社 | 双葉社 |
WEB発の本格ミリタリー漫画。
様々な思惑が渦巻く内戦を舞台に、
復習を糧に隻眼の
女性スナイパーが戦う作品です。
骨太なストーリーや、
激しい銃撃戦の描写が
読む人を圧倒しトリガーを引く
一瞬に思わず息をのみます。
GROUNDLESSのあらすじ紹介
舞台は架空の島国、アリストリア。
ここでは疫病を発端とした内戦が、
島軍とアリストリア開放市民軍との
間で続いていた。
島中部の街ダシアで武器商を営む
ウォルドロン夫妻は、島軍大佐から
銃の大量発注を受けたものの、
開放市民軍と裏で繋がっていた
大佐の策略に嵌まってしまう。
夫を殺害され、娘を奪われ、
さらには自らの左眼を潰された
ソフィアは、夫の遺した狙撃銃を
手に復讐するためにダシア自警団へ
入団し復習を誓う。
そこへ開放市民軍の
蜂起の知らせが舞いこむ。
GROUNDLESSのネタバレと今後の展開は?
疫病、内戦に加えて貿易や外交も
遮断された、アリストリアという
島国を舞台にしたミリタリー作品です。
島軍に利用された挙句に夫や
娘を奪われ、左眼を潰された
ソフィアが形見の狙撃中を
手に復習を誓う。
入団当初は射撃もまともにできずに、
周囲から全く期待されていなかったが、
それはソフィアの演技だった。
彼女は訓練の時から嫌な視線を感じ、
その視線が自分を陥れた島軍の大佐に
関係すると察し、敢えて銃の下手な
新米兵を演じていたのだ。
開放市民軍の蜂起へ観測手のモンドと
共に街を守るため、そして己の復習を
果たすために引き金を引く。
凄まじい精度の狙撃を目の前に
完全に戦意を失う開放市民軍。
戦場を支配する程の狙撃をした
ソフィアは、はるか遠くから戦場を
監視し指示を出していた
島軍の大佐を見つける。
ソフィアの銃弾は1㎞先の大佐も
撃ち抜き復習を果たす。
戦いの後、無事に娘を取り返した
ソフィアだったが。
自分の手が既に血塗られた
手だったことに気づき、絶望する。
依然として内戦が続く島で
ソフィアはどう生きていくのだろうか。
GROUNDLESSの読んでみた感想・評価
この作品を読んでみると、
とにかくよく作りこまれた
作品であるということがわかります。
緊迫した内戦のストーリーですが、
それ以上に複雑な人種差別等、
そのキャラクター描写からは
想像がつきませんでした。
一度戦闘となると、緊張感が
伝わってきて読んでるこっちも
ドキドキしました。
主人公がスナイパーという点も、
より緊張感を煽る結果に
なっているんだと思います。
戦場の緊張感を切り裂く
スナイピング、人間離れした
その腕前はまさに
目が覚めるようでした。
撃つ弾は大体ヘッドショット、正直
「んなバカな」なんて思っちゃいますが、
そんな笑っちゃうくらい
人間離れした所が、作品の重さを
少し和らげてるのかもしれません。
登場する銃火器等の兵器の
描き込みや、ちょこちょこ描かれる
武器や戦術の解説がミリタリー好き
男子の心をグッと掴んでしまいます。
個人的には2、3巻の穀倉地域接収作戦の
緊迫感が好きです。
3巻のソフィアが狙撃している
見開きのシーンが特に好きです。
GROUNDLESSはこんな方におすすめな作品!必見
やはり男子でしょう。
特にミリタリー好きなら
尚良しです。
好きなゲームがバトルフィールドとか
モダンウォーフェアなんて言う人は
もう絶対読みましょう。
僕自身、作中の武器や作戦の
解説なんかを読み込むのが
好きなので同類はきっといるハズです。
一筋縄では行かなすぎる登場人物の
バックグラウンド、常に変化する戦況に
対して試行錯誤しながら切り抜ける
ダシア自警団。
これ、戦争系の映画観てる感じです!
面白いです!
2巻3巻と読むとさらに
面白さがわかるハズです。
個人的には攻殻機動隊好きは
とりあえず読んでおいて
間違いはないかと思います。
そしてGROUNDLESSが
好きなら是非とも
HELLSINGも読みましょう。
これは男が好きな
漢の為の漫画です。
吸血鬼×銃なんて、
もう面白いの確定じゃないですか。
作者のイカレ具合(もちろん誉め言葉)が
よくわかるあとがきや表紙裏は
伝統芸と言えるのでは?
今はドリフターズが連載中ですが
とりあえずHELLSING、
読みましょう。