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Hatchのあらすじやネタバレを書いています(感想もあり)

Hatch

この記事は約 5 分で読めます。
タイトル Hatch
原作・漫画 村上かつら
出版社 祥伝社

今まで男性とは無縁に生きてきた、
宮下のえみ。

しかし独身のまま亡くなった叔母の
葬儀に出たことを機に、
真剣に結婚を考えることに……。

いわゆる多くのオフィスラブ系作品とは
また少し違った、非常にリアリティがある、
大人の女性のヒューマンストーリーです。

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Hatchのあらすじ紹介

可愛くて仕事もしているものの、
母親の束縛がきついこともあって、
なかなか彼氏ができない宮下のえみ。

しかし今の彼女と同じように、
独身のまま一人で亡くなった叔母、
百花の通夜と葬儀の場をきっかけに、

のえみは結婚相手を探すべく
積極的に動いていくことになります。

しかし「婚活系」の集まりでは、
相手が年上な上に落ち着き過ぎていて、
のえみの「憧れ」にはまったく合わず、

一方で友達にセットして貰った合コンは
なかなか男女の積極性が肌に合わずと
相手探しは簡単ではありませんでした。

Hatchのネタバレと今後の展開は?

アラサー女子の宮下のえみは、
叔母である百花の葬儀に、
親戚として出席していました。

妹を亡くしたのえみの母、一実は
それでも気丈に喪主をつとめていました。

預けられていた自分に対して、
優しく接してくれた百花の存在は、
もちろん小さなものではなく、

葬儀の場で改めて思い出に耽る
のえみでしたが、そこに現れたのが
もう一人の叔母である千里でした。

千里は売れっ子の脚本家でバツ一、
自由奔放に行動しても咎められない、
のえみにとってはある種憧れでしたが、

普通の女性であるのえみは
千里のように生きられず、親戚から
気遣われる立場になっていました。

しかし昔から良く知る優しい人たちからの
「可愛い」という評価は、のえみを
満足させるものではなく、

今までずっと束縛していながら、
誰かいい人いないのかと聞いてくる母にも
激しく反発してしまいます。

しかし、かつてのえみとともに
お人形遊びに付き合ってくれた千里は、
そんなのえみを否定することはなく、

かと言って甘やかすでもなく諭してくれ、
そのこともあってのえみは
新たな一歩を踏み出すことになります。

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Hatchの読んでみた感想・評価

日常的なやり取りや暮らしの中でも、
急に心変わりする部分がリアルで
なるほどと頷ける感じがありました。

親からしてみれば、いくつになっても
子供は子供という言葉があります。

だからこそ成人したからと言って
放任主義にはできず、色々と
細かく気を利かせ過ぎるものです。

しかし、不倫どころか男女交際の
影も形もない娘が三十目前であり、

しかも妹が独身のまま
世を去ってしまったとあれば、
当然結婚が不安になってきます。

一方の娘としても、今までは
何の気なく働き暮らしていても、
昔良くしてもらったおばさんが、

まったく孤独のまま
世を去ってしまったとなれば、
将来が気になるのも当然です。

本当だったらもう少し前に、
しかるべく動いておいた方が
後悔せずに済みそうなのですが、

こうしたタイミングも含めて
非常に「あるある」が多く、
納得しつつ読むことができました。

可愛らしくて性格も悪くないのに、
母親が厳し過ぎるため、
恋愛経験が皆無なこともあり、

「理想」を高く置いている
のえみの純粋さと難しさも
とてもリアルな雰囲気がありました。

普通のラブコメ、オフィスラブ作品より、
かなり地に足が着いた印象があり、
「人生」が滲んでくるのも良いですね。

Hatchはこんな方におすすめな作品!必見

生まれ育った家が同じでも、目標や夢、
あるいは「役割」などに応じて
人生は変わっていくものです。

しかし、自分の人生はこう、と
割り切ったつもりでいても、
親戚が一堂に介する冠婚葬祭の場では、

親交のあった人たちとともに
色々な「生き方」が見えてきて
人生を考えてしまうものです。

ハード系のドラマのように、遺産争いや
積年の恨みがぶつかることなどなく、
むしろそれぞれ精一杯の誠意で、

故人を見送ろうとしている所だけに、
身内ならではの近い距離や
遠慮のない視線が胸に刺さる。

本作の発端は、そんな「普通」の、
しかし人生を考えるに十分な
葬儀の場です。

ドラマティックに「作り」がある
シーンがないからこそ、
のえみの心の動きには、

他の作品には見られないような
リアルが垣間見えます。

えげつないシーンは嫌いだけど、
まったく日常の会話の中で、
人生が顔をもたげてくるような、

極めて「つくり」がなく本当に近い、
心に染みる展開を楽しみたいなら、
本作はまさしく最適と言えるでしょう。

一方で容姿や仕草などを、
必要以上に現実に寄せたりはせず、
のえみや百花さんといった「独身組」も、

非常に美しくかつ魅力的な外見を持つ
ヒロインにぴったりな女性として描く
バランス感覚も嬉しいところです。

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