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HELLS ANGELSのネタバレや感想を書いてます!最終回(結末)ってどうなってるのか続きが気になる!

HELLS ANGELS

この記事は約 6 分で読めます。
タイトル HELLS ANGELS
原作・漫画 ヒロモト森一
出版社 集英社

「人は死んだら、どこに行くの?」

「みんな地獄だよ」

りんねはいつの間に地獄に来ていた。

転校第一日目からなぜこんなことに?

「三途の川学園」という名の監獄から
抜け出すためには
「卒業」しなければならない。

異形のものたちがうごめく世界で、
りんねは自分の世界に戻るための
戦いを始める!

アニメ化され2008年
第21回東京国際映画祭公式上映

作品となったダークファンタジー、
ここに開幕。

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HELLS ANGELSのあらすじ紹介

天鐘鈴音(りんね)は、転校した最初の朝に
一匹の黒猫を助ける。

車に惹かれそうになったところを
間一髪すくいあげた。

その次の瞬間、世界は変わっていた。

遅刻しそうになって慌てて校門に
飛び込み教室の戸を開けるが、
雰囲気が何か異様だった。

クラスメイトも、教師も、人間には
見えなかった。

そこにいるのはみな「異形のもの」。

天罰と称して、暴力をふるう教師から
クラスメイトの一人、スティーラを守った

りんねは、そこで学園長・ヘルヴィスから
衝撃の事実を告げられる。

お前は死んだのだ、と。

そこは地獄、そしてりんねが飛び込んだ
学校は「三途の川学園」という名の
監獄のような世界だった。

自分が死んだとは信じられない
りんねだが、戻るすべはない。

「学んで」「卒業」するのが唯一の方法だ、
と声高に叫ぶ学園長。

りんねは現世に戻るため、持ち前の
元気とポジティブ精神で、
困難に立ち向かっていく。

当初は毛嫌いしていたクラスメイトたちも、
次第に彼女のもとに集まるようになる。

さらに、学園の事実上の最高機関、
生徒会の面々もりんねに
近づいてくる。

会長である九頭 龍は
ある目的をもって
近づいてきているようだった…。

やがて明らかになる学園の秘密。

学園長の正体と九頭会長の目的とは?

そして、りんねは無事に
現世の戻ることができるのか。

すべての謎を解決するカギを求めて、
りんねはひたすら突き進む。

HELLS ANGELSのネタバレと今後の展開は?

地獄に来たりんねだが、実は
死んでいなかった。

その証拠に、暴力を受けている
クラスメイト・スティーラを

助けた時に傷を負い、
血を流したのだ。

死んで地獄に来た者は血を流さない。

ゆえに、りんねはまだ死んでいない。

しかも、生徒会長から語られた事実として、
交通事故にあったようだが死亡した
記録がない、ということなのである。

何者かがある目的をもって
りんねを地獄に送り込んだ、
と語る九頭会長。

おそらくやったのは
ヘルヴィス学園長ではないか、と。

学園長を疑い、その非道に怒りを
覚えたりんねは現世帰還のため、
試練に立ち向かうことになる。

しかし実は、りんねが地獄に来た
裏には学園長と会長の確執が
絡んでいたのだ。

今はヘルヴィスと名乗り悪魔の姿と
なっているが、元は「カイン」という
名の人間。

会長はその弟で「アベル」という名だった。

いわゆる旧約聖書創世記における
最初の人間、アダムとイヴの
息子だったのだ。

カインはアベルを殺した
(人類最初の殺人)。

アベルの魂は地獄に落ち、そこで
後から来たカインに戦いを挑むが敗退。

輪廻転生の理を破壊したアベルは
カインを永久に地獄にとどめおく。

その「兄弟げんか」が今だ続いている、
というわけである。

りんねはその争いに巻き込まれただけ、
と思っていたが、実はこの争いの根源は
りんねにあったのだ。

りんねこそ、前世におけるイヴ
その人だったのだ。

イヴがアベルに注ぐ愛情にカインは
嫉妬した。

さらに、全裸で沐浴する姿に
発情してしまう。

そのもやもやをカインに
「殺人」という形でぶつけた、
というのが真相だった。

前世において、殺人を犯したアベルは
自殺しようとするが、イヴは
それを許さなかった。

最後まで生き抜く姿を見届けると。

一方のカインは地獄に落ちた時、
七つの大罪を司る悪魔を従えることに
成功する。

アベルへの復讐に固執し、すべてを
無に帰することを望むようになる。

こうして、地獄における泥沼の戦いの
歴史が始まったわけである。

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HELLS ANGELSの読んでみた感想・評価

内容が濃厚で、ついていくのが
かなり精一杯なところもあった。

絵のタッチが独特で、これは人により
好き嫌いは出てくるかもしれないが、
慣れないうちはちょっと抵抗感を感じる。

しかし、この物語にはやはりこの
タッチしかない、と後の方に行くに
したがってわかってくる。

作品全体を振り返ってみてみると、
ここで描かれている世界は、

「ロック」であり、
「サイケデリック」であり、

しかも「サブカル」で、哲学的な
思考に満ちているのだ。

本来それを盛り込むにはページが
足りなすぎとも思うが、無理やり

詰め込み(実際に、開いた本を
閉じてギブアップする人も
出ているようだが…)、

大団円にもっていくという、非常に
(いい意味での)暴力的な作品でもある。

それらのテーマをナビゲートする
主人公「りんね」もいい味を
出している。

時にぶれそうになったり、自分を
見失いかけるが、初志貫徹、明るく
ポジティブに、精一杯生きていく。

最近のキャラクターによく使われる
「挫折」がほぼない、ある意味
「完全無欠」なキャラクターに近いような

気もする(途中で危うくなりかける
ことはあったが)。

最後に至る場面で、この物語の
タイトルの意味がようやく理解できる。

この物語のタイトルこそは、
「りんね」そのものなのだということが。

HELLS ANGELSはこんな方におすすめな作品!必見

作者であるヒロモト森一氏は、
この作品以前に作家・鳴海 丈氏原作で

「要塞学園」という作品を描き、
コミックアフタヌーンに掲載して
いたことがある。

その作品においても、閉ざされた
学園という名の監獄を脱出する

サバイバルと友情を描いているが、
やはり今作品に通じるところも
あると思う。

過去のヒロモト作品が好きな人には
これと読み比べるのも
面白いかもしれない。

また、最近のアニメ
(特に「鬼灯の冷徹2期」や
「おそ松さん2期」)でみるような、

パロディーやオマージュ、
インスパイヤーなどの部分を、

好んで探すようなマニアの方にも
面白い作品である。

そもそも、「地獄」という「あの世」が
舞台で、主人公が「りんね」で、

さらに言うと、彼女が通う「三途の川」
学園の寮の名が「めぞん丑の刻」という、

これらの名称に何らかの意図を
感じるのは私だけ?と思ったりする。

他のキャラの名前も「ん?」と思うような
ものが続出、主人公の口癖に至っては、

国会議員にまでなった某プロレスの
スターがよく語っていたものを
堂々と使っている。

あとは、たまたまアニメ版を見た、
という人が改めてこの原作を
見てみる、という流れもよいだろう。

これをみると、あのアニメ版の
完成度について再確認できるので、
お勧めである。

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