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うきわのネタバレ(結末、最終回)ってどうなるの?早く続きが読みたい!

うきわ

この記事は約 5 分で読めます。
タイトル うきわ
原作・漫画 野村宗弘
出版社 小学館

社宅で夫の帰りを待つ中山さん。

しかし夫に裏切られ傷ついた彼女は、
徐々に優しい隣室の男性、二葉さんに
惹かれるようになっていき……。

少年と少女のラブコメとも、
ドロドロの不倫物語とも違う、

繊細な心理描写と目に見える辛さが
読む者の胸に染みてくる、
大人の恋愛物語です。

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うきわのあらすじ紹介

社宅住まいの主婦、中山さん。

バリバリ働く夫を持ち
自分はパートで稼ぐなど、
平凡ながら平穏な暮らしでしたが、

ある時夫が浮気をしていることを
メールから知ってしまい、
人知れず傷ついてしまいます。

しかし隣室の二葉さんは
年上の男性ですが優しく
聞き上手であるために、

次第に心の距離を縮め、
夫の浮気を相談するほどの
仲になっていきます。

一方の二葉さんの方にも、
奥さんが陶芸教室と称して
不倫をしているという疑惑があり、

辛さを抱え込んでいましたが、
中山さんの態度に惹かれていきます。

しかし無闇に距離を詰めることは、
自分がされた「裏切り」を
し返してしまうことでもあり、

なかなか二人はお互いの
気持ちを口にすることはできません。

うきわのネタバレと今後の展開は?

社宅に住む主婦の中山さんは、
幼少の頃の自分が水上にいて、
そこを浮き輪で助けられる夢を見ます。

平穏で平凡な日常ですが、
しかし彼女の夫は、浮気をしていました。

「車修理110番」という件名で偽装し、
熱いメールのやりとりをしているのを
見てしまった中山さんは、

何気ない日常を送りながらも
傷ついていました。

そんな中で仲良くなったのが、
隣室の中年男性、二葉さん。

二葉さんは中山さんの夫の上司で、
責任ある立場でありますが、
有能なため帰りも早い、デキる人です。

見た目はぱっとしないけれど
優しく聞き上手な二葉さんに、
中山さんは徐々に心を開いていき、

自分の思いの丈をすべて喋るほどに
親しくなっていきます。

夢の中で中山さんを助けてくれたのも
二葉さんというほどに、
大事な存在になっていたのでした。

その結果自分の部下の浮気を
知ってしまった二葉さんですが、
優しい彼はプライベートに踏み込めず、

一方で自分の家庭が抱えている
トラブルを口外してしまい、
二人は親しくなっていきます。

徐々にではあるものの惹かれあう
気持ちを自覚する
二葉さんと中山さんですが、

互いの気持ちを告白できないまま、
流れに乗るような形で二人での
外出に赴くのでした。

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うきわの読んでみた感想・評価

まずいとは思いつつも、
「そうなんだよな」と
頷いてしまうような一作でした。

どうしてもイケナイ感じの
ワクワクやドキドキが
優先されがちなのが、

「不倫」や「浮気」を描いた
物語です。

しかし、愛し合い結婚した
良く知る相手を裏切るには
その場の感情の他にも、

色々な「理由」が必要なもの。

中でも説得力があるのが、
相手の裏切りだったりするわけですが、
本作のテーマはまさにその部分にあり、

裏切られた側の辛さや悲しみが
切々と伝わってくるものがありました。

そこで話を切り出して、うまく
元の鞘に戻れば一件落着で
ハートフルな話にもなるのですが、

しかし中山さんは夫に切り出せず、
二葉さんも立ち入れずに、
悪い状況を長引かせてしまいます。

その行き着く先が、互いの事情を
痛いほど分かっていながらの
相思相愛なのですから、

読んでいる側としてはかなり
やり切れない気持ちに
なってしまいました。

しかし一方で中山さんはいい人で、
奥さんとしても
ご近所の友達としても居心地が良く、

二葉さんの方も上司として
実にいい人なことも透けて見えて、
どうしても嫌いになれないんですね。

しかしいい人でも弱ければ
過ちを犯してしまうことは避けられず、
結果周りを不幸にしてしまうことも、

本作では暗示されていて、
深く考える部分が多かったですね。

うきわはこんな方におすすめな作品!必見

不倫や浮気といった、「道ならぬ恋」を
テーマにした作品は非常に多いですが、
普通の恋愛作品以上に難しいものです。

何故なら主人公側が「裏切り」を
しているという弱みがあるため、
共感しにくい部分が出てきてしまい、

「同情」がしにくくなるからです。

本作「うきわ」も浮き輪ならぬ
大人の浮気をテーマにしていますが、
当事者は社宅の隣同士という、

少々近過ぎる関係なのが
独特の構図と言えるでしょう。

縁がなければ恋人になれないですが、
あまりに近くても周りにバレるし、
人間関係が交錯してしまって、

他にも色々とトラブルになるなど、
リアルな危険が大きくなりますが、
本作は完璧に「近い」ですね。

とは言え、単に仮想的な不倫ではなく、
愛している人に裏切られる辛さや、
そのダメージを知りつつも、

親しくなった人に救いを求める
弱く、しかし同情できる心根などの
心理描写は極めて巧みです。

「直接的」な描写はさほど
多くはありませんが、
目よりも胸に染みる物語を、

じっくり味わいたい方には
非常に適していると言えます。

不倫と言えども当事者が単純な
悪者になるような物語には
少々肌が合わない方にも、

本作の落ち着いた感じは
フィットするかも知れません。

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