タイトル | けいおん! |
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原作・漫画 | かきふらい |
出版社 | 芳文社 |
何かを始めたいと思っていた平沢唯は、
「勘違い」から軽音楽部に
入部届けを出してしまいます。
そして断りに行った音楽室で
聞いた演奏に感動して、
正式に入部し、ギターを始めることを決意。
色々な事が起こっても、
唯たちはいつも楽しくゆるふわと放課後の
かけがえのない時間を過ごしていきます。
けいおん!のあらすじ紹介
今までこれといった趣味もなく、
しかし高校に入ったら
何かやりたいと思っていた平沢唯。
実態を良く知りもせずに
軽音楽部に入部希望を出しますが、
大変そうだと思い取りやめようと考えます。
しかし、音楽室で出会った秋山澪や田井中律、
琴吹紬の演奏に感動した唯。
入部することに決め、ゆるゆるまったりと
活動をしていくことになるのでした。
やがて、山中さわ子先生が顧問となったり
文化祭で演奏することになったりして、
唯たちは充実した青春を送ることになります
けいおん!のネタバレと今後の展開は?
元々、軽音楽が何か
ということさえ知らなかった平沢唯。
ですが、演奏に感動して入部を決めると、
新たな人生の目標に向けて
やる気を出していきます。
皆でバイトをし、お金を出し合うことは
断りつつも紬にギターを値切ってもらい、
さあ本格的な活動開始となります。
とは言えのんびり屋さんの唯に、
放課後のティータイムが組み合わさり、
なかなか練習一筋とはいきません。
しかし、それでも
軽音部出身のさわ子先生を顧問に迎え、
唯たちは文化祭に向けて練習をします。
色々なハプニングはあったものの、
どうにか文化祭放課後ティータイムの
大舞台を終えた四人…。
唯、澪、律、そして紬の四人は、
それからも日々の部活を通じて
絆を深めていくことになりました。
そして迎えた新年度、
唯たちの期待したようには
新入部員が入ってはきませんでした。
それでも梓という新メンバーが加入し、
放課後ティータイムはますます盛んに
活動を続けていくことになるのでした。
けいおん!の読んでみた感想・評価
日本のアニメ・シーンを
そして社会をも揺るがすほどの
大人気だった「けいおん!」
ですが、コミックスの分量は
意外にもさほど多くはありません。
しかしその中には、
大ブームの基盤となった
全てが詰まっています。
唯はおトボケでのんびり屋で可愛いい…
澪はしっかり者に見えて
怖がりなところが愛しい…
元気で明るい律ちゃん…
他のメンバーを紬がいつもにこやかに、
しかし気配りを欠かさず見守もる…
一見冷たいように感じる梓も、
先輩たちのことを大変したっています。
そして、そんな素晴らしい関係性を
ふんわりと包み込んでいる…
どれが、いい人ぞろいの同級生やさわ子先生
そして学校や作品世界全体の空気…
そういう部分が、
あますところなく表現されているのです。
通常の「良くできた萌え系作品」の枠を超え
圧倒的なムーブメントを引き起こした作品。
それは、ひとえに「けいおん!」が、
青春物語として普遍性のある魅力を
持っていたからだと思います。
私自身、改めて再読しても、
引き込まれるような気になってしまうほどの
魅力を感じました。
けいおん!はこんな方におすすめな作品!必見
「けいおん!」はとにかく
明るく安心できる作品です。
唯と他の放課後ティータイムメンバーとの
仲は極めて良好ですし、
妹の憂からも愛されています。
澪と律はケンカをする時はあっても
とても強い絆で結ばれているし、
紬も皆から大切な仲間として慕われています
つまり皆仲が良く、しかも
「悪い人」や「嫌な人」は一人もいません。
だからこそ男性女性問わず、安心したい、
癒されたい方にほとんど無条件で
紹介することができます。
また、
彼女たちの何気ないふるまいの一つ一つ…
無駄にも思えるようなお喋りや掛け合い…
そこには青春時代にしかあり得ない
輝きや純粋さが込められています。
単なる萌え系作品としてだけではなく、
青春を実感したい方にも読んで欲しいです。
学校を舞台にした優れた作品は多いです。
ページを開いたり…
あるいはアニメの声を聞いただけで…
心のどこかにある記憶が
ふわっと思い出される…
そんな雰囲気を持っているという点で
本作は特別なものがあります。
単に一過性のブームとしてではなく、
時間が経った
今だからこそ一読して欲しい作品です。